No14 深視力
深視力とは、 物体の遠近感、立体感、奥行き、動的な遠近感を捉える目の能力であり、車の大型免許や二種免許を取得更新するためには、必須となっています。 先日、僕自身が5年ぶりの免許更新に行ったときに、お願いして深視力測定をしてもらいました。(僕の免許証では深視力必要ないのですが) 5年前の測定器と比べて新しくなっていました。 (たぶんLED照明になったような気がする) 「前より解りやすくなりましたね」と試験官さんに言ったら、「解りにくくなった」と答える人が多いらしいです。 それは測定器のせいでは無く、そう言った方の目の方が加齢(老化)したせいのような気がするのですが・・・・ 先日、深視力機難民として、当店に設置してある深視力測定器を求めて来店された50代男性 いろいろ伺うと、大型免許を新たに取得するために、どうにかしたいとの事 深視力計で測定すると、全然一致しない・・・ 片眼づつの視力が良くても、両眼立体視がちゃんとしているかは、視力とは別物です。 度数測定すると、大きな外斜位と上下斜位 カバーテストでは、遠方斜視の動きですが、近方立体視は出来ていました。 人間の目は、左右の目で見た同じ像を一つの物と感じた場合、一つに融像して立体的に見る事が出来ます。 近方視は調節輻輳をおこすので、より目のきっかけが出来やすいため遠方立体視が出来てなくても近方立体視の出来る方は多いのです(外斜視の場合) 一般的に立体視が出来る人間の脳は9歳までに出来上がるとなっており、その時期までに習得しないと立体視は出来ないと言われてます。 (斜視・不同視・強度乱視等々片目の視力だけ悪く一方の目を使用してない場合の弱視と同じ感じ)(アイパッチ等での訓練でも両眼視を意識する事が重要) 当店の深視力機は、壁の中・・・ アイメックのために開けた穴は現在・・・ ノートパソコンの位置を変えて、コロナ対策のための送風機の穴になってます((笑) 話を戻して、その大きい穴の上の小さい穴に 三本の棒があり、真ん中の棒が前後に移動して、両サイドの棒と平行になる地点でボタンを押して止める測定方法。 横からみると・・・・ この緑のテープの中に3回連続止めれれば、深視力は合格となります。 この方両眼視検査をしてみると、大きな外斜位を上下斜位・・・ (既に書いてるし) 遠方視は限りなく斜視・・・ で、 プリズム入りのメガネをご注文いただいたのですが、お渡しまでの1週間の間、両目をしっかり使うトレーニングをしてもらいます。 ビジョントレーニングで一番有名な、ブロックストリングス このブログで過去にも作った記事を書いてますが、改めて手作りしてみました! 100均(セリア)で購入してきた、フエルトのボールと、糸 合計200円(税抜き) 6メートルの糸に、24個のポンポンボールなので、200円で大量に出来ますが、一つ試作して出来る事を確認できれば・・・途中で飽きちゃうのが、僕の性格・・・ (たぶん紐は白じゃない方が良いかも・・検証する気力がム・・・) (両眼視近点視力表も出来る事が解った段階で飽きちゃいました) お客様にお渡ししてるのは、A4の紙に印刷した、当店オリジナルのこのシート!! 画像のイラストの位置に紐を持っていき、両目で球を見る! ポイントは、紐が画像のようにクロスに見えている事! 片側の紐しか見えてない場合は、両目で像をとらえていません。 輻輳力と開散力の強化には、最適なトレーニング方法です! ただ、眼位の関係でトレーニングだけではどうしようもない事がありますが・・・ そこでアシストするのがプリズムレンズ!! 斜位量(遠方・近方)を測定し、輻輳力・開散力を測定し、最適なプリズム度数を算出し、装用テストを経て、メガネを制作しています。 出来上がり後メガネの写真を撮る前に取りに来られたためメガネの写真はありません。 この1週間しっかりトレーニングを積まれていたので、固視ズレして遊んでいた左目もしっかり機能してました。 新しいメガネをかけてもらって、深視力機で測定すると、あれほど合わなかった三款法が、本当にピッタリと止めていました!!!! お客様以上に感激しました!!! 今回のこの方は、大型免許が絶対必要で、難民として当店にたどり着きましたが、 普通免許では深視力が必須でないため、立体視が出来て無かったり弱かったりしても自覚がありません・・・・ 運転やスポーツには、距離感がほんと大切です!! 当店でメガネを作る場合、眼位検査は必須項目に入っていますので、いかに自覚が無いのかが良く解るし、自覚があっても原因が解っていない方がほとんどです。 長々と書きましたが、僕が何を言いたいかが理解できた方は、是非当店で・・・・もっと読む