メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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眼鏡と眼の知識

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眼鏡と眼の知識

メガネライフをもっと快適に、もっと楽しくする豆知識を紹介します。メガネのこと、眼のこと、見え方のこと、デザインのことなど公開していきます。

No.7 「両眼解放検査」と「両眼視機能検査」

一般的な視力検査では、片眼を遮蔽し片眼づつ視力測定しますが、日常では両目同時に見ているので、「両眼視(融像)した状態で測定した方が良いのでは」という検査方法が、両眼解放検査です。   さらに、両眼を解放した状態で、左右の眼位の状態・輻輳力・開散力・調節力・眼球運動等、両目の視機能の検査をするのが、「両眼視機能検査」になります。   人間の目は左右二つあり、二つの像を脳で一つの像にします(融像) 左右の目の視差で、脳が近い遠いを判断し立体的に捉えます(立体視)   下の図は、深い眠りに入ってる等、眼に全く力がかかってない状態(絶対安静眼位)から、遠くの物を見た状態です。   左右の眼が一つの物にしっかりロックオンします!! (近くを見る時は、距離に応じて視線がハの字になります)       上の図は、安静眼位の左右のズレが大きかったり、調整力が少ない場合です。   しっかり両目で一つの物をとらえてますが、眼に無理がかかっております。 近くを見ようと思うと、更に無理がかかります。     両眼視機能の中の一つに、シェアードの基準があります。   (シェアードの基準)正常な両眼視を維持するためには輻輳力・開散力が斜位量の2倍と等しいか、またはそれ以上なければならない。   眼位はズレていても、調整力がズレの2倍以上あれば、両眼視が維持できますよとの事     では、ズレが大きい、もしくは調整力が少ない方はどうするか   プリズム効果のあるレンズを使って、無理なく両眼視の維持が出来るようにします。   今回の図の説明は外斜位の場合のざっくりな説明でした。     ただ、人間の身体はそんなに単純じゃないので、両眼視機能を考えたレンズの度数決定は実に奥が深いです。 バッチリ適合すれば、とても快適な視生活がおくれるようになります。              
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NO6 遠近両用 インデビジョンレンズ

今年はインデビジョン遠近レンズ元年とも言われ、各レンズメーカーから様々な高性能遠近両用レンズが発売されております。   現在の遠近両用レンズの進化はレンズ単体の設計だけではなく、フレームの形状・そり角・傾斜角を計測した上での、ユーザーの眼の状態・使用目的・左右別目の幅・寄せ具合等々を考慮して、完全オーダーメードで仕上げていきます!!!!   そう、測定する人の技量が問われるレンズなのです!!   適当に測って作った高価なインデビジョンレンズは、安価な汎用タイプのレンズより劣ってしまうのです。 http://www.nikon-lenswear.jp/sp/ai/ai/cyber.htm まずは、自分の眼鏡で制作して試すのが、一番!!!   この業界に入った頃は老眼の方の気持ちは、聞いた感覚しか解らなかったのが、今は自分で体感出来る年齢に来ております(笑) http://www.nikon-lenswear.jp/sp/ai/ai/cyber.htm 今回使用するレンズはNIKONの新発売レンズ「AIサイバー」   フレームの状態と目の状態を計測するのは、「アイメック」 http://www.eyemetrics.co.jp/eyemec     この機械で4方向から撮影します。   使用フレームは、先日鼻モリモリしたクロムハーツPENETRANUSⅡ   そり角は、その眼鏡だけで解るのですが、傾斜角はその人が実際にかけてみないと解りません   僕の左右の目の中心は、フレーム中心から左右に違いが出ていて、輻輳量(目の寄せ幅)も左右で違っておりました。   念の為、実際に装用して、アナログで目視で確認!!   僕の目の動きを確認して、レンズをオーダー!!   当然見え方だけではなく、眼鏡の見た目も考慮してレンズカーブまで指定!!   スペシャルな眼鏡に仕上がりました!!!!   HOYAの定規を使用しておりますが、レンズはニコン最上位レンズ「AIサイバー1.74ブルーカットコート」          
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No.5 フレームが広がりにくいヤゲン加工について

  レンズをフレームに入れる場合、フレームの溝にレンズが外れずに入るように、レンズに山(ヤゲン)を作ります。 当然レンズの度数が強いと、削った後のレンズ厚も分厚くなります。 セル枠の場合は、普通に削るとフレームが干渉して、余計に広がろうとしてしまうのです。 当店では、度数の強いレンズの場合、ヤゲンの外側に角度を付けて削ることにより、レンズの厚みを抑えるだけではなく、フレームと広がりにくくしているのです。 見えないところですが、末永く快適に使えるように、当店では一工夫ひと手間かけて真心を込めてレンズ加工を行っております。   こういった見えないこだわりも、メガネ選びのひとつとしてお考えくださいませ。   強度レンズ、フレームが広がりにくいヤゲン加工 http://pqheart.blog109.fc2.com/blog-entry-2080.html  
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No.4 レンズを薄型に仕上げるために

  レンズの度数は、表カーブと裏カーブの差で決定します。   レンズの表のカーブが4カーブ・裏面のカーブが0カーブの下図の場合、度数は+4Dとなります。     上の4つのレンズ度数は全て同じ度数になります。   屈折率が同じレンズ素材の場合、レンズ径が大きくなると、中心厚が分厚いレンズになります。   大きいレンズ径のまま発注してレンズ加工すると、上から2番目のレンズになり分厚く重いレンズになります。 眼鏡フレームギリギリのレンズ径で発注してレンズ加工すると、4番目のレンズになり薄く軽くなります。(プラス度数のレンズの場合です)   眼鏡フレームがまん丸で目の中心がレンズの中心に来ていれば計算も楽なのですが・・・・   ほとんどの眼鏡フレームの玉型は縦より横が広い・・・   それで、下の写真のようなフレームトレーサーの機械で、フレームの玉型・カーブ・左右のそり角・等計測して、入れるレンズに最適なレンズレイアウトでレンズを制作するのです。     レンズのレイアウトを確認して各レンズメーカーにオンラインでデータを送れば、フレームの形状にレンズカットした状態で送られてきます。   しかしこのレンズは、当店の合格基準より若干大きいサイズで送られてくるのです。 レンズメーカーもフレームぴったりに製作をしたいそうですが、データだけで実際のフレームが無いため、微妙な微調整が出来ません。 ですから少々大きめで製作しているのでしょう。そのままフレームに枠入れすると若干の歪みもあります。   そのままの状態では見えないレンズの歪を、TALEXの歪計を通して可視化してみます。   向かって左側(右目)がそのまま入れた状態 向かって右側(左目)が手削り修正後のレンズの状態   メガネのハートランドの基準では、メーカーから送られてきたカットレンズも、手削りにより、歪みを取り除いて快適な視生活になるようにひと手間かけております。  
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No.3 レンズ選びに重要なこと

ハートランドでは検眼の前に、快適な度数を測定する為に、いろいろと質問をします。   どんな目的で使用する? メガネを常用している? コンタクトとの併用?   みたいな眼鏡店では当たり前の質問から・・・・   年齢や、近くを見る頻度・見たい距離・ライフスタイル・仕事や日常の状況など、事細かに聞く場合もあります。   決して興味本位で伺っているのではありません。   どんな時に、どんな風に見えたらよいか、というご希望により対応するレンズが変わるからです。 コンタクトを外している時期だけ使いたい、近用(老眼)専用に使いたい、遠近両用で使いたい、中近両用で使いたい、パソコンをするときだけ使いたい。 このようなご希望に合わせて、当店スタッフが最適なレンズを提案いたします。   レンズの種類は多種多様で、度数との相性・眼鏡フレームの相性、等 組み合わせは無限大にあります。   レンズコーティングも、反射しにくい、曇りにくい、傷がつきにくい、疲れにくくするため、コントラストを上げるため、あえて反射させたり、肌をよく見せる 等々・・・   さらにレンズカラーもファッション目的ではない、用途に合わせた遮光カラー等もあったり・・・   ご予算・ご要望に合ったベストなレンズをチョイス出来るよう、日々精進して引き出しが多くなるよう頑張っております。              
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