ヒヤリハットなのガバナンスなの?
当店では度数測定をする時に色んな角度から検査してその数値を考慮して最適に近いかどうかを判断しながら度数を決定していきます。
化学の発達で、最近の測定機器はそうとう進歩しているのは間違いない事実!
(海外の説明に出てくる言葉に変えると「テクノロジー」なので今後はテクノロジーを使おっかな)
一番代表的な他覚的に測定する機器に「オートレフラクター」という機器があります。
メガネ屋さんや眼科さんで測定した方ならほぼ100%が経験していると思いますが、顎を乗せて機器の中の「気球」を見ているだけで、勝手に測定しているアノ機器
その測定機の数値のみを信用してメガネの度数を決定してしまうと、見えるけど快適では無いメガネが出来上がるかも知れません・・・・
割合は書きませんが、色々な角度から検証した度数と、その数値だけで判断出来る度数と最終的に同じような数値になる場合も沢山ありますが、それはそれで良いのです!
どうしても専門的な話なので、前置きが長くなりますが・・・・
先日あった事例、
物が二つ見える(複視)があって、ネットで調べていてこのブログから当店に来店されたお客様(この分かりにくい内容のブログもちょっとは売り上げに貢献しているのかも)
予備検査のカバーテストで大きい内斜位(みたい)がある事は確認済み
(もちろん診断していませんよ、眼の動きを見ただけですよ)
年齢の割には矯正視力がすんなり出ない何か違和感が・・・・
ここで当店の新兵器の出動です!!
角膜の形状をスキャン出来る装置です。
(これも診察ではありません角膜の形状を確認しただけです)
眼球の中心が扁平な状態を機械は見逃さずに
写真中央下に「近視矯正手術眼98.5%」の表記が・・・
聞くと30年前ぐらいにレーシック手術を他府県で受けているとの事
注目するのは、レフの中央値
中央値がS-3.25C-1.00
(3.00㎜付近)S-3.5C-1.0
(5.00㎜付近)s-5.5C-0.75
通常レフがはじき出す数値は中央値なので、当店の測定は、当店のスタッフ全員が必ず雲霧した状態から測定する事が義務付けられています。
(近視の過矯正を防ぐためです)
雲霧とは、網膜よりかなり前に焦点を合うような度数、視力で言うと0.5ぐらいまで落としてから測定を始めるのです。
結果、今回は、雲霧した状態と思っていた度数でも視力が出にくい過矯正だったのです。
当然調節力(調節ラグ)も測って、2重に過矯正を防ぐシステムになっているのですが、そこもすり抜けてしまいました・・・・
装用テストで近方と遠方の確認した時に、近方が見えやすい度数にした時にその度数の方が遠方も見えやすい事に気が付いて、事なきを得ましたが、あわやJALの飛行機事故状態(例えがおかしい)
近視の内斜位だけに近視の過矯正は絶対的にNGなんです・・・・
レフの中央値は中心値では無い事をあらためて理解しました!!
特に自然界ではおこらない、レーシック手術眼の場合は特に注意が必要だと改めて感じました。
ま、最近はレーシック後の眼に出会う事はあまりありませんが二・三十年前に流行ったレーシックの方々が老眼世代になってきているので、知らないうちに出会っているかも知れませんね。
で表題の「ヒヤリハット」って日本語なのね(笑)
ヒヤリとしてハット気が付くみたいな意味なのかな・・・
ガバナンスは管理体制みたいな言葉・・・・
要はメガネの度数を決定するためには、使う状況をよくヒアリングして、色んな角度から多角的に考えて決定してますよ!!と言いたいのですが、この事をビジネス用語でなんと言うの?
と言うお話でした(滝汗)
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