メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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調節機能計測装置

武生店

NHK等でとりあげられたからか、最近でも「この装置で測定していただけないですか」との問い合わせがあったりします。

 

https://heart-land.jp/archives/52881

その放送の記事

 

最近もそのソフトを起動したので、実験をしてみました!

 

当店の28歳のスタッフの測定データです!

向かって左側の図が近視の過矯正度数で測定

右側の図が近視の弱矯正度数での測定です。

 

あきらかに近視矯正度数を強くし過ぎると、近方視を見る時に負担が出ているのがわかりますね!!

 

同じスタッフでー2.0Dの負荷までは、調節をしないようにボーと見ていて、-3Dの負荷の時にしっかり調節してみてもらうと!!

 

ご覧の結果ww

 

若いってうらやましい!!

 

ちなみに、

58歳のワタクシの眼では・・・

いくら頑張っても、調節いたしません(カラーのグラフが上に上がらない)

 

ただ、被検者としての感想は・・・

-1.0Dからの負荷(6~70㎝の近方視)もピントが合わせていて、調節が頑張って入った感覚があったのですが・・・グラフを見ると思いっきり調節は入って無く縮瞳はしているので・・・・ピンホール効果だったのでしょうか???

(もしくは後に出てくる脳で網膜の位置を変えたのでしょうか?)

 

当店でのこの装置の使用タイミングは、主に若年層から40代ぐらいまでの水晶体(調節機能)のピントフリーズ状態の疑いがある方の他覚的測定が出来る事!!

 

話は若干変わるのですが、近視抑制レンズのお話を、メガネフェスの時メガネ協会の理事長から色々お話を聞きました。(今の理事長は元HOYAレンズの社長だったらしい)

 

近視抑制のコンタクトレンズは厚労省の承認を受けて販売が開始されているみたいですが・・・

HPを見る限り、近方視をする時に調節を介入させない方法・・・

 

図

↑正視の方の遠方視

図

↑正視の方の近方視

 

 

 

↑近方視している時、水晶体の調節では足りない(辛い)場合、身体が別の部位で対応していく事(眼軸が伸びる)事が解ってきました!!

上の図は極端に描いてますが、約0.06㎜眼軸が長くなるとメガネレンズの1度(0.25D)変化する計算になります!!

角膜と水晶体の屈折力は偉大です(笑)

 

で、近視抑制レンズは、近方視する時に調節しなくても近くにピントが合う度数のレンズも組み込んだレンズになる原理なんですね・・・

 

コンタクトレンズの場合は、遠近両用コンタクトレンズと同じ原理(?)なのでしょうか??

メガネレンズは遠近(累進)レンズとは違う設計みたいですが、考え方は同じ様な気がします。

 

これ、上に書いたような片眼を考えるとそうなのかも知れませんが、人間の眼は左右に二つあって、調節と輻輳と縮瞳が同時に起こる様にDNAでプログラムされています・・・いわゆる自律神経ですね(笑)

 

例えば、外斜位が大きい方の場合、無調節で近方視しようと思うと輻輳がおこらず複視(もしくは片眼抑制)にもなりかねません・・・・

若年層に無調節で近方視させる事は、毛様体筋を使わないようにするという事で、人間の摂理と違うので、経年で調節力の低下や自律神経に問題が無いのでしょうか??(偉い人が考えて厚労省の認可もとれているらしいですが)

そこらへんが約半分の人にしか効果が無かった原因の一つかも・・・効果があった方が将来どうなるかの検証もしているのでしょうか??

って・・・零細メガネやが言ってみてもwwwま、声を上げる事が出来るのが、言論の自由の国である日本国・・・

 

私が提唱している、近視抑制方法は「遠方訓練」

近くを長く見た後には、遠方をしっかり見て、眼球と脳を整える!!

ボーと遠くを見ていても意味が無く、しっかり10m以上先(遠ければ遠いほど良い)先を凝視(しっかり)見る事!!交感神経をしっかり使って、眼と脳を整える!!

近くを無理して見てると眼軸が長くなるなら、遠方をしっかり見ると眼軸が元に戻る!!

 

メガネ店の検査では、必ず使用するレッド&グリーンテスト

国家検定眼鏡制作技能士の実技試験で、必ず使用する視標です!!

(たぶんこの視標を使用しなかったら、1級も2級も一発不合格!!になると思う大事な視標!

 

眼図

原理は、色(波長)によって屈折率が違う原理を利用しています!!

 

赤色より緑色の波長の方が、屈折が強い為、正視の場合はこうなるのが理想・・・

↑この図は解りやすくするため極端に描いています

 

現状、網膜の後ろと前に焦点が合っている、赤の中にある文字と緑の中にある文字の見え方は同じ・・・

これが近視の過矯正だと、緑の中の文字がしっかり見えて、近視の低矯正だと、赤がしっかり見えますね!!

 

で、自身の眼で、過去に実験してみた事があります!

上記の完全矯正の常態にして、フン!!と力を入れて緑を濃く見ようとする!!

頑張って練習すれば、フン!フン!で緑も方が、ボヤー、ボヤーと同じタイミングで濃く見える事が出来たのです!!

当時は水晶体を伸ばす事(マイナス調整)が出来るかの検証だったのですが、体感としては網膜が前後してる感じ・・・・

 

遠方が見えにくい近視が悪みたいに報道されていますが・・・

極端な強度近視(眼軸長が長い)は様々な眼病のリスクはありますが・・・

ほどほどの近視は人類が進化(環境に適応)した結果かなww

 

ただ、近視で視力が出ないのにメガネ等で矯正しないと、遠方凝視が出来ないので、更に近視が進行するリスクがあります!!

 

メガネを作る(購入)するのは、信頼がおける眼鏡作製技能士のいるお店で!!

(当店などいかがでしょうかww)

 

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メガネフェス ボランティア

鯖江の眼鏡会館で開催された「メガネフェス」の「眼鏡制作技能士」のブースのお手伝いに参加いたしました!!

 

目的は、4年前から始まった、国家検定の「眼鏡作製技能士」の啓蒙活動!!

 

眼鏡制作技能士

https://kakegokochi.com/

 

学科試験と実技3科目(検査・加工・フィッテング)があって、現在1級・2級とあります。

 

当店は現在1級技能士が3名いて、今年1級の試験に挑戦した者が2名いますので、来年は1級保持者が5名になる予定(試験に落ちていなければ・・)

↑のホームページに出てくる当店のプライムメンバーは3名中2名なんですが・・・これになろうと思うと会費が必要なんですね・・・5名とも登録すると、まあまあの会費が必要なんですね・・・(協会も経費が掛かるのでとフォロー)

 

ミッションは、メガネの超音波クリーニングと、メガネフレームのフィッテング!!

 

眼鏡作製技能士の実技項目にもある「フィッテング」はそれなりに奥が深く、習得にはそれなりにかかるのですよね・・・・

本来はメガネフレームを購入したお店でしてもらうものですが(笑)

 

考え方は、メガネのフレーム代金にフィッテング料金が含まれている!

(メガネを通販で買うという事は、そういう事です)

 

度数が入っているレンズの場合、お顔と目の正しい位置に光学中心が来ていないと、様々な不都合なことがおきちゃいます・・・

 

当店の店頭の場合は、他店の持ち込みフレームのフィッテングは基本有料となっております!

で、「万が一フレームが壊れたりしたら、別料金がかかります」って保険をかけてからじゃないと怖くてフィッテング出来ません・・・フレームの疲労(経年劣化)具合は見た目では解らない場合が多いのです(汗)

 

今回あった出来事で、凄く凄く変形したメガネ(踏んずけたらしい)のフィッテングの依頼・・

自分はお店でも言ってるように、「もし壊れたら有料の修理になりますし、その場合には日数がかかりますよ」って伝えたら、県外から来ていてメガネが無いと帰れないとの事でした・・・

万が一の確立では無く、2割ぐらいの確立で壊れそうなぐらい変形している・・・

 

そこに席を外していた、フィッテングの先生(眼鏡学校で30年近く生徒に教えてた方)が戻って来たので、見てもらうと・・「ワーー」と言いながら型直しを始める(笑)

結果は壊れなかったのですが、フィッテングや型直しには、リスクも生じます!!

ましてや今回はボランティア・・・

善意でフィッテングして壊れて、弁償しろって言われたら目も当てれません・・・

 

ま、愚痴的な内容になりましたがww

 

メガネを購入する場合は、眼鏡作製技能士の居るお店でどうぞ!!

 

当然当店にもスペシャリストがいますよ!!

 

自分が参加した2日目のメンバーです!!

 

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社内勉強会

技術的お話

ちょっと前ですが、閉店後に勉強会を開催しました!

 

私が彼に講師側になって「累進レンズの明視域」について社内勉強会を開いてくれとオーダーしました!!

講習を受けるよりも、プレゼンする側のほうがアウトプットされるのでより勉強になるんですね!!!

 

その時のレジメ1ページ目・・・・

別のスタッフが机の前に張っていた・・・

 

明視域の前にフレームのサイズと眼の幅によるレンズの最適径の計算方法だ・・・

で、2ページ目以降が、矯正度数と調節力による遠点と近点の計算方法・・・・・

 

年齢50歳(調節力2.0D(ディオプトリー))で完全矯正値-5.0Dの方の遠点と近点の距離を求めてから、眼前50㎝にピントの合う度数等々・・・・

 

理系の彼にとっては、計算式にして一つしかない答えを出した方が発表しやすいのは理解できるのですがwww

 

私としては、お客様の生活習慣の見る距離・・・主にビジネスでの視る環境の聞き取りと提案力の強化{理系では無く文系で)を発表してもらいたかったのですが・・・

彼いわく、どの度数だと、どの距離にピント(焦点)があっているかが解っていてからの話なんで・・・・との事・・・・・

まあそうなんですがwww

 

社内の勉強会としてはこれでも良いのですが、私としてはお客さんに計算式で焦点距離を示したところで伝わらないので、要望の聞き取れる力と、適切な設計のレンズの選定と提案力の強化のつもりだったんですが(汗)

 

彼はちょうど国家検定試験の「眼鏡作製技能士1級」の受験前だったので、このような勉強会になったのでしょうか(笑)眼鏡作製技能士は理系が出来ないと難易度が高くなります!!

 

この後学科試験を受けたのですが、見事学科試験は合格してました!!

このあと、実技3教科を合格出来れば、当店で5番目の眼鏡作製技能士1級の誕生です!!

 

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眼科さんとの連携

技術的お話

国家検定「眼鏡作製技能士」の目的の一番「眼鏡技術者が眼科専門医と連携しつつ、国民により良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、眼鏡作製の技能を高めていくことを目的とし、眼科専門医との連携」を上げています。

 

https://www.megane-joa.jp/about/

ここから抜粋

 

今回紹介する事例は、約5年前にクモ膜下出血が原因?かで物が二つ見える複視でお困りで当店を訪れていただいたS様

車椅子でご来店いただき、大きいベースアウト(内斜位)の眼鏡を購入いただいて複視は解消できました・・・・

(当然その前に眼科は受診されていて目に問題は無いとの診断後です)

 

今回はそのS様が、その1年後に購入いただいたメガネが見えにくくなったとの事で来店いただきました。

前回は車椅子での来店でしたが、今回は杖を使ってですが自力で歩いて元気にいらしゃったのです。

予備検査の段階で違和感があったので、OPDスキャンで見て見ると・・・

(OPDスキャンは全員には使用しておりません)

この状態・・・・

眼鏡作製技能士は、当然診察も診断もしませんが・・・

とりあえず眼科さんを先に受診する事を勧めます・・・

 

医師では無いので、症状等紹介状的なのはかけませんが、現在の常態と比較出来るように、過去のメガネの測定データ等は参考に出来るようにお客様に渡しています。

(かかりつけ眼科で無い場合は過去の常態は解らないので)

 

で、10日後再来店いただいた時の画像が

クモ膜下を治療した病院の眼科さんで診てもらって、問題なしの判断で・・・

大きい病院だったので、かかりつけ病院を受診してから来てくれと言われたそう・・・・

眼科を受診した時は自然治癒してたのかもしれませんね

 

で改めて度数を見て見ると・・・・

今のメガネで問題はなく、見えにくかった視力も回復されていました

 

折角なので最初に作ったお手元用のメガネを御新調いただきました。

 

物が見えにくくなった場合、メガネの度数が合わなくなったと思ってメガネ店を訪れる方もいるかもしれません・・・・

急に見えにくくなった場合は、先に眼科の受診をお勧めいたします。

 

これからも、違和感に気が付かなく受診をお勧めしないで、メガネを売っちゃうことの無いよう精進します!

 

 

 

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両眼視機能検査

当店はメガネ専門店としての当店の強みの一つに「快適なレンズ選び」があります。

快適なメガネレンズ選びとは①快適な度数選び②快適なレンズ加工③快適なフィッテングで、国家検定の実技試験の内容となっています。

 

国家検定試験の1級の実技試験・学科試験でも深く踏み込んでいない、一歩上の検査「両眼視機能検査」を当店では取り入れていて、当店の強みの一つにもなっています。

 

海外の業務独占のメガネ度数検査士には必須科目となっているみたいですが、日本の名称独占の国家検定技能士には、そこまでは今のところなっていません。

それには色々と理由があるのですが・・・ここでは割愛します。

 

先日「視機能的な検査をしてるとの事で予約をしたいのですが」とお電話で予約をいただきました。(当店は完全予約制ではありませんが、詳しい検査をお望みの新規の方や遠方からいらしゃるお客様は予約をいただくこともあります)

 

この予約をいただいたお客様、予備検査では、そう大きい眼位のズレも無いし強度でも左右不同視でも無いのですが、輻輳近点だけは遠い・・・・

ある自覚症状はあって眼科での検査も受けてきたいたのですが眼科(眼病)的には問題無いとの事でした。

ホロプターを活用して自覚検査に入るのですが、片眼づつの矯正値にも問題は無く調節力は多少年齢より弱めですが問題はありません。眼位検査に入り眼位自体は問題ないのですが、輻輳余力が少ない(モーガンの標準値と自分の経験値から比較)

ちなみに自覚値の完全矯正値は

RV=S-0.75C-0.25AX90 1.0(裸眼視力0.3)

LV=S-1.75         1.0(裸眼視力0.1)52歳女性

で左右差あると言えばあるのですが・・普通は問題にしない程度・・・

 

ま、「何も問題がないですよ」と思ってしまいますが、モノビジョンになっていました。

遠方を利き目である右眼で見ていて、近くを左目で見る感じで両眼で融像視してみていな

い・・・

別に片目つづの遠近モノビジョンでも、日常性格には何の問題も無いのです・・・

「ワシは60歳になってもメガネが要らないんじゃ」って自慢されている多くの方が左右で遠方近方を見分けているモノビジョンの方なんですね(笑)

 

この方に現状の状態を伝えて理解いただいた後に、輻輳余力の足りない分をプリズムレンズで補足して、ブロックストリングス(このブログの過去の記事参照)で簡単な練習をすれば両眼融像立体視も出来たので、何歳ぐらいからモノビジョン的眼の使い方をしていたのか???

 

さあ原因も解った後のここからが、お客様にとって重要なんですね・・・・

 

これまでもそう日常生活に問題が無かったモノビジョンを続けるのか、両眼融像視の眼と脳の使い方をするのか・・・・

 

我々はアドバイスは出来ますが、決めるのはユーザー本人なんですね

「わたし結構目が疲れて、なんかないかと思ってここにきたので・・・」

って言われますので、

「いまから、普通の人が普通に行っている両眼視が普通に出来るようになるまでは、今までサボっていた目も脳も疲れるし、メガネの常用も必須になりますよ」

 

そうなんです、ちゃんと眼に合わせたメガネを作るだけで、全てが解決して即快適になる訳ではないのです・・・・

人間の脳の補正機能は凄くて、間違ったメガネや眼の使い方にも補正をかけて普通に生活が出来るようにしてしまっているんです。

補正がかかったいる眼や脳にいきなり本来の適正な度数をかけさせても、見えるけど今までと違う違和感がでて気持ち悪くなってしまう事が多くあるので、ユーザーの理解と努力が必要になるのです。

これもユーザーによって個人差があり、そこを見分けるのも眼鏡専門家の技術の一つではないでしょうか。

問題がある眼の場合でも、検査自体の時間より、状況のヒヤリングや、状況の説明に多くの時間がかかってしまうのです・・・これもご理解の個人差が多くありますね(汗)

 

ビジネスだけを考えれば、ここまで深く考慮してメガネを提案しないほうが楽で時間もかからず設備や知識に投資もいらないのですが(笑)

 

ご安心ください!割合は書きませんが多くの方がここまで考えなくても大丈夫な眼をお持ちですし、考えないといけない眼をお持ちでも、自身がそういう眼だという自覚があまりありません・・・

単純な視力以外は他人と比較できないのです・・・・・

ただ、快適では無いメガネを知らずに(自覚無し)かけている方も・・・・

 

当店では色々考慮して快適なメガネになる様に、ご説明してご理解いただいて上でメガネを作製しております!!

 

 

 

 

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