レンズの話Ⅱ(斜視)
昨日のレンズの話の続き・・・・
(興味があって昨日を読んでない人は昨日から読んでみてください)
眼鏡店は、レンズメーカーからこのような袋に入ったレンズが送られてきます。
眼鏡レンズは医療器具でもあるため、いろんな情報がこの袋に印字されております。
まずここで読み取れるのは、レンズの度数は「0」度無しだという事
屈折率は1.67の超高屈折だという事
HERP(径指定の進んだカットレンズ)だという事
レンズカラーは無色だという事
もっとも重要なのは、プリズムが5Pも入っていること・・・・
度数が入っていないのに(厳密には違いますが)
けっこう厚い、しかも外(耳)側・・・・
眼鏡の度数は、表カーブと裏カーブの差ですから、カーブは同じ(度数0)なのに厚みが違う
径指定しないと度数が無くても厚くなる(厳密には球面レンズの度なしなので端っこの方で印点打って削ればいいのですが角度と厚みが表裏で違うので大事をとって)
ユーザーは、20代
裸眼視力は、左右共1.5づつあるのですが、近方作業に困難をきたしている・・・
近くを見る時、水晶体を膨らまさせて調節するのですが、調節と同時に輻輳(目を寄せる事)が起こる為、近くに寄っている目が、さらに寄ってしまう。
眼科ではプラス度数の眼鏡を処方されて(調節(輻輳)しないようにするため)持っているそうですが、プラス度数だと掛けたままだと当然遠くが見えない・・・・
カバーテストで眼位を見ると、すごい交代性の内斜視・・・
ロータリープリズムの分離法だと抑制が入って、斜視量が測れない・・・当然開散力など測れない。
偏光版を使用した十字テストで何とかプリズム量は測れたのですが・・・
平面レンズで出来る最大のプリズムが入れれるレンズで製作
(度数が入ってれば球面レンズを編芯してモット入れる事も可能な場合も)(レンズの上からプリズムシール(フレナル膜)を張ればもっと強いプリズムも可能)
効果が出てくれば良いのですが。
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