セル磨き
メガネ業界で言う「セル枠」とは、プラスチック系のフレームで、昔々は「セルロイド」を使用していた為、通称セルワクと呼ばれております。
現在は、素材は同じ綿花やパルプを使用しているのですが、加工のしやすさや、色の豊富さから「アセテート」素材を使ったセルフレームが主流になっております。
その他、石油系素材を使い、型に流し込んで作る「インジェクション」系のフレームは、すごく安価で出来る為、超安い眼鏡は石油素材のメガネです・・・・
今回紹介するメガネ素材は、「アセテート」素材を使ったフレームです。
アセテート素材も色々あって、今回は中でも一番高額な、イタリアマツケリー社の黒!!
環境にやさしいアセテートは、高額な良いものになればなるほど、発色が良く美しいのです!!!
が、良いアセテート素材ほど、汗と涙が染み込み、長年使用すると御覧の通り・・・
(これはカナリ過酷な状態での使用例です)(毎日汗や汚れをふき取るとこうはなりません)
驚異の13枚蝶番!!!テンプル側7枚、フロント側6枚の組み合わせで、そうとうな精度を要求され、ごまかしがきかないので、工場には敬遠されがちです。
が、蝶番枚数が多くなればなるほど、ガタツキ・ネジのゆるみ・破損・等が少なくなります。
え~~~なんか文字が多くなってきましたが・・・・
この状態(フレームの白化)(汗と涙が溶け込んだ)になっても大丈夫!!!
汗と涙を、超音波洗浄機で吸出し、表面を研ぎ澄まし、研磨すれば!!!
上の写真のピッカッピッカの状態に!!!
当店のセル磨きのコースも3種類
①お待ちいただいている、その場での研磨
②数日お預かりしての、店内での仕上げ
③プロの職人さんの、プロの道具での磨き
(当然仕上がり方はだいぶん違います)
ちなみに、今回の磨きは②のパターンでした。
あと、石油系の素材は磨き直す事は出来ませんのでご了承ください。
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