メガネのハートランド
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スタッフブログ

強プリズム度数の光学中心 パートⅡ

技術的お話

前置きは前のブログで・・・

 

今回の事例は、強プリズム度数の光学中心は・・・

 

左右で、上下プリズム上下4.5Δ 左右16.0ΔIN の強プリズム

 

7年前から遠近両用(中近含む)のプリズムメガネを何本も購入いただいています。

今回近方(パソコン作業)が特に見えにくく感じるようになってきたとの事でご来店いただきました。

何本も購入している度に徐々にプリズム量を調整してきているため、今回測定しても度数やプリズム量は前回と特段変化が無かったので、パソコン作業用専用メガネを提案させていただきました!

 

度数自体はそう強くないのですが、プリズム量が多いためレンズ自体の大きさ(径)が大きく製作すると分厚いレンズに仕上がってしまうので、レンズ径は50㎜とフレームギリギリの大きさで製作しました。

 

眼図

10年前に描いた図を何回もブログで使ってるのですが・・・・

径を小さくした方が薄くなる説明は、この二つのレンズの下に、更に右側ギリギリのところから同じ幅で三つ目の図を描かないと薄くなるのが伝わらないですね(汗)

(たぶんこの図はメガネ自体を小さくした方がレンズが薄くなる説明で描いた感じかな笑)

 

このような強プリズムな度数はレンズの中心をデジタルなレンズメーターで測るのが難しいのです。

(難しいのは、設定では無くてデジタルだと光の屈折が異常値を示してしまうから)

度数の変わるレンズ

↑ここまでひどくはありませんが・・・

そういう場合はアナログなレンズメーターで!!!

 

アナログなレンズメーターで見る場合は、

上下2.25Δ 左右8Δ は三角関数で考えます。

 

直角三角形で、底辺が8 縦が2.25で計算すると、

角度が16度方向に8.3Δが入るのと同じ事となります。

 

で上のレンズメーターの下の目盛りを8.3に合わせて、上の目盛りを16に合わせれば、ずらした光学中心がレンズメーターの中心に来ることとなります。

 

この投影式のアナログなレンズメーターは貴重な骨董品で・・・・

先日来店されたレンズメーカーの営業さんが当店のブログを見て「あのレンズメーターのライトが今はもうどこでも手に入らないんですよ」と言われたので、どんなライトが付いてるのか確認してたら・・・・

ライトは切れていないけど接触が悪くなってかつかなくなりました(汗)

 

時間がある時に、もう一度点検してみます・・・・

 

 

何故デジタル機器とアナログ機器のダブルチェックしたかというと、

左のレンズの中心が、かなり上の方に中心が来てたもので・・・・

 

ダブルチェックした結果これで大丈夫でした!

(特殊な度数のレンズはレンズの真芯に来ない場合があります)

(左右は薄く仕上げる為にずれたらやばかったけど上下方向はフレームの形状に余裕があります)

(真芯に来ていなくてもフレームに切れずに入れば何の問題もありません)

 

当店では、お客様にとって最適なメガネを提供しようと努力しています!!

(そのために状況を色々聞く事も沢山ある事をご了承ください)

 

 

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