自動車大型免許と両眼視機能
自動車免許書を取得する為の視力は下記の通りとなっております。
適性試験の視力の合格基準
原付免許、小型特殊免許の視力の合格基準は、両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上です。
普通第一種免許、中型第一種免許(8t限定中型)、二輪免許、大型特殊免許の視力の合格基準は、両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上です。
大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)やけん引免許、第二種免許の視力の合格基準は、両眼で0.8以上で、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上、さらに、深視力として、三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により3回検査した平均誤差が2センチ以内です。
※ 運転免許更新時には、適性検査を行いますが、視力がそれぞれの免許種別により異なり、基準に達していない場合は、眼鏡等により矯正することができます。
※ 大型免許、中型免許や第二種免許の方、普通一種や自動二輪の方が上記基準に達していない場合は、下位免許にあたる基準に達した普通一種や原付免許等を交付することになります。
(警視庁のHPから転記)
普通免許の場合は両眼視機能が備わってなくとも免許を取得することが出来ますが、大型免許の場合は両眼視機能が備わってないと免許を取得することが出来ません・・・・
両眼視機能とは、左右の両眼の目で、物を立体的に捉える事の出来る機能です。
先日ご来店のA様(40歳)、右目が極端な内斜視
お仕事で、大型免許を取得しないといけなくなり、自動車学校に通っているのですが、視力検査で通らないらしい。
現在使用中の眼鏡でも、片眼づつの視力は問題なく出ているのですが・・・
(先天性の斜視の場合、乳幼児時代に物を見る事をしないと、使用してない目の方が弱視となり視力が出にくくなる場合があります)
A様、片眼づつバラバラで物を見る事は出来ても、両眼同時に一つの物を見る事が出来ません。
当然立体視が出来ないため、上記の「さらに、深視力として、三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により3回検査した平均誤差が2センチ以内です」の検査に合格することが出来ないのです。
幸い、当店で両眼視機能検査・ロータリープリズム法でプリズム量を測り、適正なプリズムを入れれば、視機能が機能し立体視が出来る事が解りました。
(人によっては、長年左右バラバラで見ているため、左右のズレを矯正しても、物が二つに見えて逆効果な場合もあります)
店頭のテストレンズでの装用テストで、実際掛けれるかを判断しての、レンズ発注
製作出来る範囲いっぱいの5プリズムの球面レンズ、更にレンズが取れるギリギリの偏心でのプリズム補正(1プリズム)
両眼合わせて12プリズム!!!プラス、足らない分は・・・
フレネル膜での矯正・・・・・
当店の顧客様で、後天性斜視でこれに近いプリズムの処方して、効果をあげている方はいらしゃいますが、当社最高のプリズム量(レンズ外に見えるテンプルとレンズ中に見えるテンプルのズレ!!)
ちょっと色収差の事は気になりますが、本人は大丈夫だとの事
頑張って訓練いただいて、無事免許書が取れますように
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