外斜位 間欠性外斜視 カバーテスト &お客様紹介
過去の記事「斜位のお話し」にも書きましたが、今回は動画で紹介!!
まずは、カバーテスト
おしゃもじみたいな遮眼子で左右の目を交互にカバーしていきます。
今回ご協力いただいたのは、当社が開発中の眼精疲労軽減眼鏡のホームページを作成してもらっているS様です。
ホームページで使う写真のカバーテスト被験者のモデル(後姿)になってもらう時、「え~~!?」っていうぐらいの斜位を発見!!
(ホームページは近日公開予定)
カバーテストで、グリングリン動くのが解るでしょうか?
↓専門的な説明だと、1メートルで1センチズレると1プリズム・・・・
眼球の大きさが約25ミリ(計算しやすいように)だとすると、0.25ミリ動けば1プリズム・・・・
解りやすくすれば、1ミリ動けば4プリズム有ると・・・・・
ここで大体の量の目ぼしを簡単に付ける事が出来ます。
もっと正確には、専門の機械で遠方・近方のズレ(斜位)量を測り、どれぐらいの目を寄せる力・目を離す力が有るか測定します。
人間の身体はひじょうに優れていて、少々ズレていても自分で調整しちゃうんですね!!!!
ただ、調整(輻輳)すると、同時に調節(水晶体を膨らめる)縮瞳(暗くなる)するので、計算がややこしい・・・・
シェアードさんの(人名?)考えだと、ズレ(斜位)量の2倍以上の寄せ量(輻輳)力が無いと正常な両眼視が維持出来ないと言われております。
ただ、機械を測る訳では無く、人体なので非常に難しいのです・・・・・
専門家の間でも、やれドイツ式だアメリカ式だ、あーじゃ・コージャ・・・・と意見が・・・・
ただ、ドイツやアメリカには、マイスターやオプトメトリストという国家試験が有って資格が無いと眼鏡の検査が出来ないのです。
我日本には、認定眼鏡士という社団法人が認定している資格がありますが、国家試験でもないし、資格が無くても眼鏡度数を測る事が出来るんですね・・・・・
ちなみにわたくしめは眼鏡学校を卒業しておりますのでSS級なるものを持っております。
ただ認定眼鏡士を持っていても、日本の眼鏡店でしっかり両眼視機能検査を行っている眼鏡店はほんの僅からしいのですが・・・・
眼鏡学校の学生は、学生時代は何となく理屈と方法は理解できていたのに、眼鏡店に就職しても実践しない・・・・
何故なら、先輩はしてないし、時間も掛かるし、説明が面倒だし、クレームもくるし、難しい・・・・
ちなみにほとんどの眼科でもあまり積極的にやってない・・・・何故なら病気ではないので・・・・
話をS様に戻し・・・・・
今回、おしゃれな「MODO」でプリズム眼鏡を購入いただきました!!!
上の動画で、右目をアンカバーした時、視線が戻ってこないのが解りますでしょうか?
左目をアンカバーした時、左眼が戻って、右目の視線がズレるのが解りますでしょうか?
この状態が常に続くと、右目恒常性外斜視となります・・・・
が、意識して頑張って左右の視線を合わす事が出来ているので、斜位
どちらかというと、間欠性外斜視ですね。
で、今回購入いただいた、プリズムレンズ装着の眼鏡!!!
まだまだ眼位は動きますが、右目が遊ばなくなり、しっかり視線が合っております!!!
この眼鏡をかければ、すぐに眼精疲労がなくなるか???
そう簡単じゃ無いのが、プリズム眼鏡の難しいところ・・・・・・
物は左右の目で見ておりますが、左右別々な像を一つにして見ているのは脳!!
右目左目にこんだけ寄せて、こっち見て、あっち見てと指令を出しているのも脳!!
生まれて何年も、無理して見てきてそれに対して指令してきたのに、見え方が変わるので、その指令の出し方に戸惑いが出てくる・・・
すごい違和感が発生するのです・・・・・・
眼鏡を制作する前に十分な装用テストをするのですが、それでも掛けはじめの違和感はけっこうなもの・・・・
(個人差はかなりありますが)
なかには我慢できない方も・・・・
(かけたり外したりしたい人は無理な場合が多いです)
子供の飛ばし読みや、読書に集中出来ない児童はこの斜位の可能性も・・・
(学力低下の原因にも)
(ちなみにこのS様は偏差値の高い某国立大学卒業ですが(笑))