メガネをかけると目が進む!?
普通の人が思っている、間違った情報です!!!
絶対、メガネをかけると、目が前に行くこと(前進)する事は絶対に無いです!!!
「目が進む」表現から書いてみましたが・・・・全然面白く無いですね(反省)
確かに、目の適正度数に対して、「強すぎる近視の度数」をかけ続けた場合、進行する可能性は高いです・・・・
ただ、検眼器の進歩によって、過矯正(強すぎる度数)の度数が入った眼鏡を新規に制作する割合は、低くなってきました。
(加齢による目の度数変化で、使用している度数が強すぎる場合がありますので、2年に一度ぐらいは目と度数が合っているかのチェックは必要かと)(当店では、今までの度数で良いとおっしゃるお客様にも、必ず度数チェックを行っております)
逆に、眼鏡をかけない方が、度数が進む事がある事が発表されております!!
「メガネは適切な度のものを使用するのが一番良いといわれています。
適切な度数のメガネを使用する限り、メガネが近視を進行させることはありません。むしろ最近のデータでは、近視があるのに無理してメガネを使用しなかったり、度の弱すぎるメガネを使用したりすると近視が進行しやすいといわれています。
(学校保健では、両眼で0.7以上の視力を保つことが推奨されています。)
近視の進行に合わせて、適切な度数のレンズに交換していくことが大切なようです。」http://www.tachibana-eye.com/onepoint.html
(たちばな眼科さんのHPから引用)
今回の当店での事例を紹介いたします。
お父様・お母様も当店で購入いただいておる、14歳中1の女の子
今回で二本目の眼鏡になるのですが、1年前にレンズ交換をしてから、度数が大幅に進んでおります。
成長期で、両親共に強度近視なので、これくらいの進行は問題ないのですが・・・・・
問題なのが、輻輳近点があまりに遠すぎる!?
(より目をしてどれだけ近くまで見えるかのテスト)
前文で「検眼機器の進歩で近視の過矯正は出にくい」と書きましたが、例外的に児童を測定する場合、調節が入った状態で他覚検査をしてしまうと、数値が大きく近視よりになってしまいます。
(幼児の場合は、眼科さんでの測定を推奨しております)
当然、強すぎる近視の眼鏡を作成してしまうと、近くが見えにくく、大変問題がある眼鏡になってしまいます。
眼鏡店で出来る、調節介入をなるべく入れない測定方法で(雲霧をかけた両眼解放検査)で丁寧に測定しても、決して強すぎる近視の度数ではありません。
(眼科では調節麻痺目薬を点眼して測定します)
ここで、当店の秘密兵器「調節機能解析アプリ」の出番です!!!
解析結果には「調節緊張(軽度)の傾向があります。」
となっておりますが、これは生年月日からパラメーターが判断してますが、グラフ値は「老眼」に近い感じ!?
最初の視力検査の時の問診で、
僕「前の眼鏡は?」
少女「今日は持ってません」
僕「ちゃんと使ってる?」
少女「はい」
で、終わってたので、あらためて質問
僕「前の眼鏡ずーっとかけてる?」
少女「授業中だけかけたりしてます」
前の度数が、眼科さんの処方箋だったので
僕「眼科の先生ずーと眼鏡かけてねって言ってなかった?」
少女「はい、言ってました・・・・」
この子の場合、中程度の近視(0.1が見えるか見えないか)だったのに眼鏡をかけて無かったため、近くを見る際全く調節して無かった事から、調節・輻輳作業が苦手になっていた事が考えられます。
ここで、ビジョントレーニング!!!
適正なメガネをかけて、ブロックストリングスで、トレーニング
最初は、しっかり両眼でビーズを見る事が出来なかったのが、次第になれてきました。
「ちゃんと、メガネをかけないとどんどん目が悪くなるわ」と脅しをかけて(笑)
(コンプライアンス的には大丈夫なのでしょうか?)
(思春期の女性に眼鏡を常用してもらう難しさ・・)
簡単なトレーニングシートを渡して自宅でもトレーニングしてもらう事に!!
ちゃんと小学校時代は学校でビジョントレーニングの時間があったのに・・・・
翌日、お店に来店いただいた際
僕「ちゃんとメガネかけてる?」
少女「ハイ」
僕「近くも普通に見える?」
少女「ハイ」
輻輳近点チェックをしてみれば、前日とうって変わって正常値、寄り目もしっかり出来ている!!
この子の場合、両親共に強度近視なので、メガネをかけてなかったから近視が進んだのかは判りませんが、メガネをかけて無かったため、輻輳力と調節力が下がっていたのは確かだと思います。
(近視の要因にDNAと環境は多いに関係があります)
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