メガネのハートランド
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スタッフブログ

弱近視の外斜位 @ 13歳

技術的お話

若年、特に小学校低学年以下の初めてのメガネを作る場合には、先に眼科受診をお勧めしております。
理由は、調節力旺盛な小児の場合、緊張等で調節をしたままの状態で度数測定をしてしまうと、遠視なのに近視のメガネを作ってしまう不幸がおこりうる可能性がある事です。
眼科では医師しか使用できない目薬(調節麻痺剤等)を使用して度数測定が可能で、完全に調節を除去した眼の測定が出来ます。

(ちなみにアメリカでは業務独占国家資格(Dr.オプトメトリスト)が薬剤の使用を認められていて、眼科(眼病)と眼鏡士(眼鏡度数測定)の分業制となっております)


今回の事例も一応眼科受診をしてもらってからの再来店となりました。

眼科では、眼に問題が無く経過観察となったのですが、本人は見えにくさを訴えております。

片眼(遮蔽)づつの視力はそう悪くはないのです。

ただ普通の状態(両眼)で遠くの物を見よう見ようとすればするほど見えにくくなります。片眼遮蔽の度数測定とハンスフリ法での両眼解放度数測定では約2段階以上度数が変わります。

https://heart-land.jp/archives/33982 
↑ここでも説明している隠れ斜視

外に開いている目を寄せるのですが、ある一定まではスウーと寄ります(緊張性輻輳)一定を超える輻輳が(調節性輻輳)調節しないと目が寄らない状態


これが、両目で見ようとすればするほど視力が落ちる原因となっております。

(わざとプリズムレンズで負荷をかけて強制的に輻輳させる事により数値を測定します。)


この場合眼鏡でどう矯正するか、選択肢は

①球面調整「調節した状態での度数で矯正」 過矯正による度数で制作

②プリズムレンズを用いた「プリズムレンズ」矯正


この場合、近方視する時の斜位量も考慮しないといけません。

一つのレンズで遠用と近用のプリズム量を変える事は出来ません・・・

下手に遠用に外斜位用のプリズムを入れる事により、近方では内斜位になる最悪の事もあります。(AC/A比の測定)

じゃどうする??

①遠方眼鏡と近方眼鏡の使い分け
②遠方過矯正メガネ又は「プリズムメガネ」を遠近両用(近方加入)にしたレンズでの矯正


ただ僕としては、まだ成長期のお子様に「プリズムレンズ」や「遠近両用レンズ」を積極的に使用するのは否定的なのです。

なぜなら、プリズムや遠近を入れる事により、眼が楽しすぎて、調節力や輻輳力が損なわれる恐れがある事(諸説あり)

僕個人としては眼位異常は持って生まれた物と思っておりますが、成長の中で近方視ばっかりしていたら眼自身が近くを見やすい様に近視化(諸説あり)するように、成長期に輻輳力を鍛えてると外斜位が緩和(かなり否定的ですが)されたりはしないか??

で、今回の度数決定は・・・

当店の秘密兵器、調節微動測定器!!若干の調節緊張はあるもののそう問題無し、グラフ一番左端のfog(マイナス調節)もうまく行っている事から

https://heart-land.jp/archives/33212
↑マイナス調節記事




ゆるめの近視 プラス ゆるめのプリズム のハイブリッド度数

昔のシェーアードさんが考えた、当たり前?の度数決定!

幸いこの子の場合、調節性輻輳(A/C accomodativ convergence)はノーマルで内斜位になる事は無いため、この眼鏡で遠くも近くも問題無く見る事が出来ます!!

あと、越前市の小学校ではビジョントレーニングは必須で、全員が知っているため引き続き、自宅でのビジョントレーニングも推奨しております!!






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