お年頃 思春期 少女
平成14年(2002)生まれ、19歳の女子のメガネ・・・
最初のメガネは、2009年7歳の時、遠視と近視のミックス乱視(眼科処方箋)
次のメガネは、2010年 8ΔIN のプリズム (眼科処方箋)
2011年にも同度数で制作
2013年に球面度数を上げてプリズム量を減らして(別の眼科処方箋)
2015年にコンタクト併用との事で球面乱視共に上げてプリズムを外す(2番目の眼科処方)
2017年に度数乱視共に上げる(3番目の眼科処方)
で今回2022年に当店で度数を測定し、新たに製作していただきました。
今回測定すると、それなりの近視と強めの乱視、大き目の外斜位・・・
かかりつけ眼鏡店としては、7歳から19歳までの変化は解るのですが、3つの眼科さん毎に微妙に処方度数の考え方が違うのですね・・・
測定の時に「何かスポーツしてる?」と聞いてみれば、
「チアやってました!」
「あのJETS」
「ハイ!」
ついこないだ「世界の果てまで行ってQ」でガンバレルーヤが加入した放送をやったばっかで、
「出来る!出来る!絶対出来る!♪」で感動したばっかなので、「それやってた?」って聞いてみたら「ハイ!(笑)」
と(嬉)
大きな斜位があると距離感があいまいになる場合があるので、スポーツの競技を聞くのですが、
「チアだと、上から落ちてくる子を支えたりしたりするんじゃ?」と尋ねたら
「私、踊りの方なんで!」
「じゃあ大丈夫か(笑)」となった・・・
(踊り以外がどんなパートか気になったが視力測定には関係ないのでスルー(笑))
強めの乱視と大きい外斜位があるものの、小学生低学年時代に、乱視も斜位も眼鏡で矯正していたおかげで、両眼視機能はしっかりあります。
(両眼視機能があるのと良好にあるのとは違うのです)
(幼少期の発達の段階でしっかり機能させないと弱視になる恐れがあります)
両眼視機能を良好にするためには、プリズムを入れたいところですが、コンタクトレンズにプリズムを入れる事は不可能なので、今回はプリズムは入れません。
(プリズム度数を入れなくても、調節性輻輳を利用した球面調整の方法もあります)
今回はブロックストリングスを利用したビジョントレーニングで、両目の使い方を練習(トレーニング)してもらいます。
今回はどっちかというと練習というより鍛える感じ・・・・
「40歳以上ぐらいになったら、プリズム復活してもいいかもね」と伝えると
ケラケラ笑ってくれました!
19歳には21年後の40歳は想像できないかも知れませんが、55歳の僕からするとあっという間です(笑)
(結婚しても引っ越しても一生かかりつけ眼鏡店にしてくださいね)
(データーは厳重に管理しています)
もう1例
2009年生まれの13歳 女子
裸眼視力は両眼で0.05で中強程度の近視乱視ですが、眼鏡、コンタクト共に作った事がありません。
眼位も左眼が斜視の状態でした・・・・
都市伝説とは言わないですが、「眼鏡を使うと更に目が悪くなる」と思ってる方がかなりいます。
確かに目に対して合ってなさすぎる眼鏡を使用していると、更に悪くなる事は考えられますが、しっかりした度数の眼鏡を正しく使用していれば、度数が安定する事の方が多いと思います。
-2.5Dの近視眼の遠点は40㎝で、近方を見る場合は無調節でピントが合うのです。
が眼は近接性調節が働いてしまう場合が多く、更に近い距離にピントが合うので物を近づけてみる癖が付きます。更に遠方に焦点を合わす事が出来ない為に、水晶体のマイナス調節(調節の反対)が働かず、近視が進行するスパイラルに入ってしまいどんどん近視化してしまう事が考えられます。
小中校生は外に出て、遠くを見ながら遊ぶことが、一番の近視抑制になるのですが、現代のコロナ禍では外で遊ぶことが無い生活が普通なのでしょうか・・・・
(紫外線を浴びる事が近視抑制になると、海外の文献に書いてあると日本の眼科医師会は書いてますが、原文を読むと屋外に出る事が近視抑制になると書いているように読めます)
(ニワトリの眼に紫外線を当てると近視抑制の研究データはあるみたいですが、人間では無い目なので・・・)(だいたいニワトリが近視か遠視か老視かって・・・そりゃ外敵から身を守る事が無い飼われてるニワトリは近くのエサがよく見える近視の方が良くない?)
話を戻して・・・・
13歳女子の左眼外斜視状態(左眼が目標物に視線が合ってない状態)も、装用テストしている(その間にお父様の視力測定)うちに、眼位も輻輳近点も問題なく機能しだしました。
一応、ブロックストリングスによるトレーニングの方法を指導しましたが、適正なメガネをしっかりかける事が一番のトレーニングだと思います。
長ーい文章をここまで読んでいただいてありがとうございます!!
(読むのは5分も掛かりませんが、書くのは・・・2時間以上かかっていたりします)
当店には、ゆりかご時代から墓場時代までの世代の素敵な商品をご用意していますので、一生のかかりつけ眼鏡店としてご利用お願いします!!
(ゆりかごから墓場の言葉は、第二次世界大戦後のイギリスの政党が使ったスローガンらしい)
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