メガネのハートランド
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スタッフブログ

ピントフリーズ現象その2

技術的お話

ちょっと前にピントフリーズ現象には2つのパターンがあるかも・・・・

https://heart-land.jp/archives/48104

 

の記事を書きましたが、今回は前の逆パターンと思われます。

当店では、検査していて若年層で「ん!?」と違和感を感じた時は、調節機能を他覚的に測定できるマシンを用意しているので、測定してみます。

 

今回の結果が・・・

13歳の男の子で、全く初めてのメガネを作りにご来店いただきました。

 

負荷が弱度(遠方視)の場合は、そう負担が無いのに比べて、負荷が強く(近方視)なると、けっこう頑張ってしまっています。

 

正視(矯正視)の場合は、ほぼ無調節で遠方視した場合に網膜に焦点が合って、

図

近方視する場合に水晶体が調節(膨らんで度数を変える)して、ピントを合わせます。

 

 

図

この状態のまま、水晶体の調節を解除しないと、

 

遠方視した時に、焦点が網膜で合わない状態

昔は仮性近視とも呼ばれていました。

 

最近はスマホやタブレットやコロナで、屋外で遊んだり活動する事が極端に少なくなり、遠方視をする事が少なくなった事が大きな原因の一つだと考えています。

紫外線を浴びるという事より、チャンカワイさんが行った実験が本質を一番ついている気がします。

https://heart-land.jp/archives/47377

 

 

上の状態でも、マイナスレンズを装着すれば、焦点が網膜で結合し視力は出るのですが・・・・

その状態(マイナスレンズを装着)で、近方視をすると、更に調節が必要になり、身体が耐えれなくなって、眼軸が伸びて行く事が考えられています。

 

NHKの健康番組でも放送されている、軸性の強度近視ですね・・・・

最近の機器は眼軸長まで測定できる機器が出て、眼軸長の変化が問題視されてきました。

(上の図は極端な図です。角膜と水晶体の屈折力と標準眼軸長24㎜ぐらいを計算すると、1㎜眼軸長が長くなれば約4ディオプトリー変化します)

(眼軸が伸びれば網膜にも影響を及ぼす事が解っています)

 

それでどうするかというと、

もし調節した状態でフリーズしていてそのままメガネを作ると、大変マズイので、フリーズを解く作業が必要です。

眼鏡店で出来るフリーズを解く方法も色々あるのですが、今回は時間も無く簡単ではなさそうで・・・・

新設された、国家認定資格眼鏡制作技能士1級の僕としては・・・・・

まず眼科を受診してもらう事が第一の使命と感じたので、眼科を先に受診してもらう事となりました。(眼科医師だと調節を緩めるお薬を使う場合もあります)

受診の際には、メガネ屋さんが調節系が何とかと言ってたみたいな・・・・と言っておきましたが、医師でもない僕は何も出来ないし当然しませんし(とても微妙な事です)

(今回の国家試験にも若年者の初めて作るメガネの場合は先に眼科受診が必須みたいな問題も出ています)

 

 

ちなみに前回のパターン場合は、

調節の仕方を忘れてる(!?)・・・

上のパターンと全然違う事が一目瞭然

 

クリスマスの今日の事例

上の三枚のグラフを見て気が付いたのは・・・・・

レフケラの時間がズレている(笑)

(一番上の時間が閉店時間近かったけど夜の10時ではなかったヨ)

 

3枚目は、レフケラの画面越しでも、大きく縮瞳・開散してたけど、調節の数値が上がらない・・・調節ラグ値も、プラス寄り・・・・

 

ま、原因は前回のパターンと凄く類似しています。

 

自身の眼に対してマイナス矯正が強すぎる度数は最悪なのは当然ですが、弱すぎる度数も水晶体の働きに影響を及ぼします。

 

当店では本当に色々考えて、最適と思われる度数を責任をもって提案出来るように頑張っています。

 

 

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