両眼視を整えるメガネ
当店では、視力だけでは無く、両眼視までも考慮した度数を提案しています!
見えれば良いだけの度数は簡単に測定出来るのですが、
(最近はAIが自動で片眼測定(自覚値)する測定機も出てたりします)
両眼を正しく使って、快適に使用できるメガネの度数って、そう簡単では無いのです。
検査してみた結果、そう難しくない場合も多いのですが、それも調べてみないと解らないのです。
僕のつたない文章力を補うため上の文章をAIに直してもらうと・・・・
「当店では、視覚の鋭さだけでなく、両眼視力も考慮した強さを提供しています両眼視力の強さを測るのは比較的簡単にできますが、両眼視力の影響を計算するのはより困難です。現在では、AIによって片目の強さを正確に把握できる機器もあります。しかし、両目で自然に使えるようなメガネの度数を見極めるのは難しい。多くの場合、適切なメガネの度数を特定することは実現可能ですが、これは検査結果を慎重に精査することにかかっています。」
修正原文のまま・・・・どっちもどっちかな・・・
それなりの強めの近視(S-7.5DS)にかなり強めの18Δベースアウト(内斜位系)
2019年1月に購入いただいてから、4年ぶりに新しく新調いただいたメガネです。
(強度近視+強度Δアウトの場合はフレーム選びが重要にもなります)
4年前と比べると、近視もプリズムも少し強く入れています。
一気に脳を慣れさせる事よりも、徐々に慣れさせる方が良い場合が多いので、4年間同じメガネを使い続けるよりも、もっと短いスパンで度数を調整した方が、脳や身体の負担は軽くなる場合もあります。
一気に慣れる事を推奨する場合もありますし、段階を於いて調整する場合もあって、ケースバイケースをユーザーの反応をみて、確認しあうのですが・・・・
未来には、こんな匙加減までAIで出来るようになるのでしょうか?
眼鏡屋の本心は、短いスパンで測定し直して、購入いただいた方が、お店の売り上げが上がります(笑)
(もちろんレンズやコーティングも使用して傷や経年劣化等するので、2年以内で交換していただけるのが理想ではあります)
次の例は、当店初めての大学生の男子
本人には何の自覚症状は無く、当店の顧客でもあるお母様が、目の見た目の感じを心配されて当店に連れてきていただいた感じです。(本人には自覚が無いですが対面されている方は視線が合わないと感じています)
普段は裸眼で過ごしている感じで、そりゃボ~~と単眼で見ていた方が眼は楽なんですよね・・・
(下手に見えるだけのメガネでは疲れてしまう例)
今まで20年間なんの問題も無いので、今まで通り見たい時だけメガネをかける生活でも何の問題もありません。
ただ、この方の場合、両眼を使った精度の良い視野環境は、しっかり両眼視を考慮したメガネでないと得る事が難しいと思います。
また、そのメガネかけるだけでいい訳ではありません。
しっかりと両眼視の練習が必要なんです。
英語(カタカナ)で書くと「ビジョントレーニング」
トレーニングと言うと大変そうですが、直訳すると「練習」なんですね(笑)
なんかイメージが違いません「トレーニング」と「練習」
今回の事例は本人の意思が最重要になります。
当店の出来る事は、本人の眼の状態を説明する事と理解してもらう事なんですが・・・
(それが一番難しい)
度数的にはそう強くない近視の事例
非きき目の乱視はそれなりに強いですが、全体の度数は強くない為、普段はメガネをかけていません。度数は弱いが外斜位が多いために、メガネをかけると見えるけど疲れるパターンです。
メガネをかけた時に両目で見ようとすると視力が落ち、両眼視力よりも片眼視力の方が良かったりします。
上の事例と同様に、度数測定(片眼づつ)だけ見たら、そう難しくは無い目ですが、両眼視まで考慮すると、たいへん難解な眼と言えるでしょう。
当店では新規のお客様ですが、今までの眼鏡は両眼視まで考慮しないで作っていたみたいで、自身の眼について納得されて当店でプリズム入りのメガネを製作していただきました。
一つ前の事例もそうですが、何年も何十年も使っていた眼や脳の見え方の機能を別の見方をするので、それなりのトレーニング(練習)が必要で、正しい新しいメガネさえかけ替えれば簡単に上手くいく訳ではありません。
(ひとつ前の事例と別日に書いているので、同じような事を繰り返し書いてしまっています)
最後の事例は、
大型2種の免許保持者の 歳の男性
運転免許書を今後も持続するためには、絶対!使いこなさないといけない事例
ちゃんとした両眼視出来ないと職業を変えないとダメと言ってしまっても過言ではないはず・・・(もちろんそんな事は本人には言えませんが(笑))
先日同業者とのZOOMでの勉強会で、Eスポーツの話になって、Eスポーツはモニター画面をどう見るか? 眼球だけを動かして目で追いかけて見る場合、顔全体を動かして見る場合、視点を固定して周辺視(俯瞰)で見る場合・・・格闘技の場合はどうだ??VRの場合はどうか??デイトレーダーの場合は??との意見交換がありました。
我々眼鏡店は、常にいろんな目の使い方を想定してないと、現場では対応できません。
レベルの高い同業者との意見交換は、本当にいろんな気づきがありますね!!
話を戻して、他人の命を預かっている大型二種自動車(バス)の場合は、両眼視が必須だと思うのです。
(大型免許や2種免許の場合は、距離感や立体感を確認する「深視力」検査が必須です)
深視力検査は、右眼と左眼が離れたいる為違う角度から若干違う像を見る事により脳内で立体視が完成して、距離の違いが解る検査
(説明がムズイ)
同じ運転でも、F1やラリー等ハイスピードで運転する場合は、俯瞰で見ているような気がします。
話が逸れまくっていますが、このメガネは無理やりにでも慣れないといけない事例です。
レンズをフレームに入れる加工前のレンズ。
片眼づつ、6ΔIN3.5ΔUP(DOWN)のプリズムレンズです。
処方箋では7ΔBASE150度(330度) と書かれる場合が多いでしょうか・・・
横に6進んで上(下)に3進む
眼鏡の技術者は三角関数にも強くないといけません(笑)
当店では上下と左右はズレと調整力を別々にそれぞれ測って合計する方式で測定してます。
プリズムレンズΔとは、上の図のように薄い所と分厚い所が出来ます。
今回の左のレンズはまさに!!
右側のレンズは、極力レンズを薄く仕上げるために、
メガネフレームに入らない必要ない部分をゼロ以下にすると、こんなイビツなレンズに仕上がります。(レンズが割れてる訳ではありません)これは分厚い部分を少しでも薄くなるように計算した結果ですね!!!
当店では、レンズの度数も考慮して、お顔に似合うフレームを提案しています!!!
仕上がったメガネ!!
ふち厚は!!!!計算通りペランペラン!!!
枠(フレーム)が分厚い方がレンズ厚が目立たないのは当然ですが・・・・
このような方法もありますよ!!!!
国家認定の「眼鏡制作技能士1級」は残念ながら両眼視の知識が無くても取得出来てしまいます。
両眼視の基礎は座学でもある程度学ぶ事は可能ですが、人間の身体は教科書の通りには行きません・・・・教科書の数値は絶対な数値ですが、実際に測定する、測定値は絶対では無いのです・・・・
測定値を色々な角度から検証して、その数値が本当に正しいのかを考えながら、度数を決定しているのです。
これもAIに添削
「見え方の鮮明さだけでなく、両眼視力を考慮した処方をご提案します両目で快適に使用できるレンズのフィッティング度数を見抜くのは難しいものです。片方の目の度数を人工知能で検査しても、その度数を正確に判断するのが面倒な場合があります。近視の度数がS-7.5DSで、ベースアウト(内斜位)が18Δとしっかりした人の場合、4年ぶりのメガネ購入なので、フレーム選びが重要です。4年前のメガネと比較すると、近視やプリズムが少し強く出てきている状態です。同じメガネを使い続けず、すぐに度数を変更した方が良い場合もありますが、使用者の対応によってケースバイケースなので、徐々に慣らしていくのが賢明です。」
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