不同視と不等像視 パートⅢ
パートⅠ・パートⅡでややこしい事を書きましたが、肝心の不同視と不等像視の違いを書いてませんでした・・・
不同視=左右眼の矯正度数の差
パートⅠⅡの方々はこちらに該当します。
不等像視= 左右の見える像の大きさが違う事
当然左右の度数の差が大きいと、不等像視になる確率は上がります。
像の大きさをピントを合わせた状態で、大きくしたり小さくしたりする(等倍)には2枚以上のレンズが必要です。望遠鏡や顕微鏡等がそうで、接眼レンズと対物レンズがありますね。
眼球の構造も、角膜が対物レンズ水晶体が接眼レンズとなり、更にメガネレンズが角膜から12㎜離れた所にあります。厳密には1枚のレンズでもレンズの全面と後面とその距離(厚さ)で変わります。
人間の眼が、角膜と水晶体の距離(もしくは網膜までの距離)を変えれる機能があれば、メガネ屋という商売は無かったんですね。
だいたいの角膜の屈折力は44D 水晶体の屈折力が19D 角膜から網膜までの距離が24㎜、角膜からメガネレンズまでの距離が12㎜で、計算も可能です・・・・
が、上の数値はだいたいの平均値であって、確実に判るのが矯正度数と角膜からメガネまでの距離だけです。(屈折力が大きいのでちょっと違えば数値は変わる)
左右眼の大きさの差は数値が判らない所や計算が複雑ですが、自覚検査で大きさの違いは測定出来ます。
この視標を使用し、偏光板を利用すれば
右の目は□の右の部分だけ見えて
左目は□の左の部分だけ見えます。
写真で現物を写真に撮ったため、見えない部分がきれいに消えてませんが・・・
(ネットで画像を拾ってくれば解りやすいのも在るとは思いますが、コンプラ(著作権)的にやめました)
上の視標を左右眼で同時に見れば、左右の見え方の大きさの差を自覚確認出来ます。
(線1本分の大きさが違えば約3.5%像の大きさが違います)
計算上左右差が2D以上あれば、5%の像の大きさの違いが出る・・・・
と言うのが大昔の根拠でした・・・・
実際に僕自身の眼で体感してみます!!
僕の矯正度数が、だいたい左右共に-5Dなので、右眼の外側に-15.0D内側に+8.00Dを入れます。(左眼は外側に+9.00D内側に-15.0D)
左眼は、前面カーブ(4.5+4.5)9カ-ブで後面が(-7.5+-7.5)-15カーブで、-5.0Dのレンズになりまして前面と後面の距離が8㎜・角膜までの距離12㎜ レンズの屈折率1.51を次の式に当てはめると計算が出来るはずですが・・・・
{1/(1−lv×Dv)}×{1/(1−t/n×D1)}
2枚のレンズの距離をこれだけ離せば、2枚合わせたレンズの度数は、左右共に約-5.0Dの度数になります!!
同じマイナス-5Dの度数ですが、外側をプラスレンズにした方が大きく見えてその逆のレンズは小さく見えます・・・・
実験して解ったのは・・・大きさ(サイズ)を変え過ぎました(汗)
体感で30%以上のサイズ差があるでしょうか(笑)
サイズ差が大きすぎるので右眼を普通の-5.0Dのレンズ1枚にして体感して、上の視標で左右差を見て見ると・・・・大きさの差がだいたい10~15%ぐらいでしょうか・・・・
人間の脳は凄くて・・・・融像をしようと思えば出来てしまいます!!
(僕の脳が優秀か(笑))(その後頭痛がしてきましたが(笑)
無理やり融像すると、ドーンと飛び出して見えます・・・・
検眼時はレンズを二枚重ねれば、簡単にサイズレンズ(アニサイクルレンズ)は作れますが、現実の場合・・・・レンズを1枚で製作しようと思う場合は、レンズの表面と裏面の距離を離す必要がありますので左右のサイズの差をそう大きくつけれません。
こんな、専門的でややこしいブログは誰に向かって書いているのかといつも自問自答する時があります・・・
本来の目的は、当店でメガネを買いたいと思ってもらうための宣伝!
なんですが、最近は自己満足・・・・とゆうよりも、自己勉強になっています(汗)
(一部の同業者さんは勉強になると言っていただいていますが、その層は当店の売り上げ増加にはなりません)
せめて、せめて・・・このブログを見て当店で新規で購入いただいた方は・・・・
「ブログを見てこの店へ来ました!」と言っていただけると励みになります(笑)
当店の商品構成や新入荷商品、雰囲気等は別のスタッフが書いてるインスタや当店のホームページ内「webカタログ」等をご覧ください!!
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