メガネのハートランド
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スタッフブログ

10歳 スポーツメガネ

サングラス

10歳の女の子が、ソフトボールをするときに見えにくいとの事で来店いただきました。

 

昨年出来た、国家認定資格の眼鏡作製技能士の1丁目1番地は眼科との連携

初めて作る小学生のメガネは眼科受診が必須になっています。

(若年令は調節力が多いので、(例、遠視なのに近視のメガネを作るとか)色々な注意が必要で安易にメガネを作れません)

 

お話を聞くと、既に眼科さんは受診していて、寝る直前に目薬を差す等の治療中らしい

(若年令は調節力が多いので、調節力を麻痺させる目薬だと思われる)

 

で当店でも視力測定

他覚検査(オートレフ)ではほぼ正視だが、裸眼両眼視力は0.5でした。

(その後(後日)見方を変えると視力が上がりました)

そこで思い浮かぶのが、思春期の女子に多い心因性の視力障害

(当店でも数年に1人ぐらい見受けられます)

が、片眼視力は良好でした。

 

雲霧状態から丁寧に度数測定をしていくと、遠視が出てきて眼位は内斜位

 

ここで考えないといけないのが、調節性の内斜位かどうか

雲霧程度では表に出てこないもっと強めの遠視があった場合には、見ようとすればするほど調節が入り輻輳がおこり内斜位の数値は大きくなります。

 

両眼視機能検査を真剣に勉強している方ならピンとくる事例です。

 

残念ながら眼鏡作製技能士には、両眼視機能の問題はほとんど出ません。

眼鏡制作技能士1級は、片眼の矯正とカバーテストまで・・・

 

両眼視機能とは、両眼で遠方を見た時の眼位と両眼で近方を見た時の眼位、調節した時の輻輳量、輻輳余力・開散余力まで考慮して度数を決めていきます。

1D調節した時に何Δ輻輳するか等々

 

この表によると10歳の調節力は13D

(0歳~10歳までの調節力は無限大(笑))

 

 

図

幼児の眼球は小さくて(眼軸も短い)角膜水晶体の屈折力は大人と変わらないため、調節力が大きく、遠視の外斜位が生物学的にも成長や進化を考えると理想的ともいえます。

 

話をこの子に戻して・・・・

オーダーいただいたメガネがこちら・・・

左右共+0.5D3ΔOUT

 

遠視度数を上げれば内斜位量は減りますが、(調節が残ったままだと)遠視度数を上げると視力が落ちます。

Δ度数と球面度数のベストマッチングを狙った度数で仕上がりました!

矯正視力は1.2あり、立体視や深視力も良好です!!

 

成長によって度数が変わる事が予想されるため、オークリーさんの5年間度数交換保証が付いた純正レンズでかっこよく仕上がりました!!

 

念のため調節微動の機械で測定してみると・・・

レフラクトの値がメガネレンズより弱いのですが・・・・

まだまだ遠視が潜伏してそうな波形です・・・・

ちなみに、二軒の眼科さんで目薬を差して検査しています。

 

(ブログの中に、遠視や近視や斜位の用語が出てきますが、メガネで矯正できる事は病気では無いと思っています。ただ眼鏡作製技能士の試験ではそうでは無いのでお含みおきください)

 

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