両眼視(プリズム)メガネ
専門的内容です。
自分のアウトプットと当社スタッフ用に・・・・
まずは、出来上がったメガネのレンズのデーター
左右合計で7Δの上下プリズムと、2.5Δのベースアウト(内斜位)のプリズムを入れています。
度数は右眼に単性遠視の乱視、左眼は単性近視の乱視 で遠近両用レンズで、
遠方度数は左右共にそう強く無く、裸眼視力もそれほど悪くは無いです。
この両眼視を考慮した度数のメガネを、まったく初めてかけるのは、無理がある度数ですね!
何年何年もかけて、徐々に度数を変えて行った最終形の度数になった気がします。
何年も何年もかけて度数を変えたと書いてますが、初めはあえてゆるい度数にした訳では無く、調整力(余力)等が加齢と共に変化したりして、その時その時に一番適した度数と思われる度数を提案していった結果だと思います。
HOYAのレンズ袋に「HELP」の文字があるのは、この両面複合設計の遠近両用レンズをフレームに応じた最適な設計になるように、フレームの形をデーターでHOYAに送るとそのフレームの形で度数設計したうえで、レンズも削ってくれるのですが・・・・
どうしても若干大きく削ってくるのです。
(フレームより小さく削るとレンズが外れてしまいます)
HOYAから来たそのままフレームに入るのですが、特殊なフイルターを通してレンズを見ると、通常では見えない歪が見えている状態が↓コレ
このままでも、度数は出ていて視力も出るのですが・・・・
敏感な方なら、酔ったり、敏感でなくても眼精疲労の原因になってしまいます・・・・
で、レンズを小さく削って行くのですが、既に削ってあるレンズを当店の機械で削る事は不可能で、フリーハンドで削って行きます。
今回はΔが入ったレンズで、厚い所と薄い所が一枚のレンズにあり、しかも多角形のレンズシェープになっています。
機械で型通り削る場合は型の通り削れるのですが、フリーハンドで削る場合は、薄い所はより削れやすく角も無くなりやすいので細心の注意が必要です・・・・
今回の難易度はそう高くないのですが
(前回書いた記事は。元の形(シェープ)を変えたので難しい)
(今回は全体を均等に数ミクロンづつ削るだけ)
チョット削っては、ネジを締めてフレームに入れて歪を確認を繰り返す作業が、時間がかかるのです。
出来上がりがコレ↑
歪も消えて、レンズの角も綺麗に仕上がっています!!
当店では、眼に見えないところまで手を抜かず、快適なメガネを届けられるよう努力してますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします!!!
記事はレンズを削り終えた段階で書いててお店のスタッフが先ほどお渡ししたのですが、かけた瞬間調子が良いとの評価をいただきました!!
(前回のメガネと今回のメガネは全体に度数の変え方が大きかったので多少不安だったためお渡し確認後のアップとなりました)
(両眼視プリズムメガネの記事を色々書いていますがそう簡単では無くユーザー様の理解が必要です)
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