メガネのハートランド
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スタッフブログ

他覚値 & 自覚値

技術的お話

メガネ屋さんでメガネを作る為に、度数を測定する時に最初の方でするヤツ・・・

あの気球がぼやけたり、ハッキリ見えたりするヤツ!

 

あの機械がオートレフメーターと呼ばれる機器で「見ているだけで」勝手に測定する「他覚機器」略して「AR」

その後に、両目で覗き込んで、「1番と2番」とか「赤6と緑9」とか「縦線か横線」どっちがくっきり見えますか?とお客様に尋ねて測定するのが「自覚検査」

 

僕がこの業界に入る頃にはARはある程度普及していたのですが・・・

研修に行っていた大学病院では、よっぽどの事がないと使わせて貰えなくて、ゼロからの自覚検査で、凄く鍛えられました(笑)

 

現在では国家検定の試験でも、ARの値は与えてもらえて、そこからの検査になってたりします。

 

添付した、レシートの右眼のデータを見てもらうと、

AR値 S-0.50C-1.25AX82°(他覚値)

#7値 S-0.75C-0.50AX145°(自覚値)

 

「Sの値は球面」で「Cの値は乱視」で「AXは乱視の角度」・・・・

だめだ、メガネ屋の新人研修でも理解してもらうには、相当に時間をかけないと理解できない無いようなのでこのブログ向きでは無い気がする(汗)

 

伝えたい重要な事は乱視の角度で、眼球をラクビーボールに例えるなら、ラクビーボールが縦に立っているか横に寝ているか、斜めになっているか・・・・

 

ま、どんだけ説明しても伝わらない気しかしない(笑)

 

近視や乱視の度数が若干変わっても、それほど影響が無いのですが、上のデータの様に乱視の角度が60°も変化すると、全然違う度数になってしまうのです。

 

では、他覚値と自覚値が違う場合どちらを信用するか?

 

もちのロン自覚値です!!

(よっぽど変な測り方をしない限り)

 

では、なぜ他覚機器は違う角度の数値を出したのか?

 

当店には、角膜形状をスキャン出来る他覚機器があり、その数値を見ると

 

強めの角膜乱視(153°)が、自覚値(145°)の近くに・・・

 

人間(生物)の目は、カメラのレンズとは違って人工物では無いので、色々なデコボコ(収差等)があって均一ではありません。

他覚機器はある一定の数値を取って平均化するので、正確に測定しててもメガネの度数として数値化すると、最良とは言えない数値が出る事もあるので、自覚検査も合わせて行います。

 

この内容は難しいですか?

 

眼鏡屋さんが受けるの研修や座学でも、基本的に教えられる事は、人工物的な数値の眼なんで・・・

乱視でも、メガネレンズによって焦点が一つに集められる様に習いますが、実際はそう単純ではないのです。

 

視力が出るだけのメガネの度数と、楽に見えるメガネの度数は違ったりもするので、信頼のおけるメガネ屋さんで・・・・

出来たら当店でよろしくお願いします。

 

 

 

 

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