弱視、眼精疲労
一見普通の子供用フレームに見えますが・・・・
確かに材質もゴムメタル製でモダンにも工夫を凝らしたフレームですが・・・・・
問題はレンズ。
耳側に比べて、鼻側のレンズの厚みが分厚い。
(度数は弱く超高屈折レンズを用いてもこの厚さ)
(そんなに気になる厚さじゃありませんが)
目の幅(PD)が広いお子様なのか・・・・・?
いくら広いといっても、
レンズ面内に目(焦点)が無い訳ない!!!!!
・・・・それは、一本の電話から・・・・・
お客様「お尋ねしますが、そちらではプリズムレンズは取り扱ってますか?」
当店「はい、取り扱ってますが、度数(レンズの種類)とプリズム量によって製作出来ない場合があって、プリズム量が大きい場合には、フレネル膜というシールみたいな物を張らないといけない場合があります。」
お客様「・・・・・・・・」
当店「処方箋か何かお持ちですか?」
お客様「・・・・ないです・・・」
当店「そのプリズムは当店でお測りするのでしょうか?」
「おいくつぐらいの方ですか?」
お客様「5歳です」
当店「・・・・・え~~ 5歳ぐらいですと、調節力がありすぎて(雲霧方等を用いて測っても)正確に測れない場合があります・・・眼科さんですと目薬で調節力を除いてから測る方法があります。」
等々な話を電話でした後、数日後に眼科で処方箋を取られてから、ご来店いただきました。
プリズムレンズの場合、外斜位、内斜位、上下、プラス・マイナス、ベースイン・アウト等、理科と光学、医学とかなりややこしく、ここでは説明しませんが(興味のある方はご来店いただければ解かる範囲で説明させていただきますが)
で、本題はここからです。
小児弱視治療用眼鏡の場合、健康保険が適応されるのです。
日本眼科学会(クリック)
保険が適応と言っても、病院や薬局と違い、眼科や眼鏡店に保険証を出せばいいのじゃ無く、本人が加入している健康保険組合に書類を揃えて提出しなくてはいけないのですが。
まず一般の方は知らない方が多いです。
眼科さんや眼鏡店さんも知らないところもあるかもしれません・・・・・
(説明しないか説明し忘れただけも知れませんが・・・・)
当社では、適合されると思われるお客様には、説明させていただいております。
ただ、眼科さんが弱視治療用のメガネだといってくれないとだめですが。
まず、9歳以下の小児で目が大きく見えるプラスレンズの場合はほぼ適合します。
当然上記のプリズムレンズの眼鏡の場合も適合しました。
加入している保険の種類や自治体によって多少違うかも知れませんが、
購入眼鏡の7割(上限26,460円)は、治療用眼鏡を必要としている小児にとっては、とてもありがたい制度です。
ちちゃいお子様をお持ちの方で、物が見えにくそうにしている、斜め方向から物を見てる、左右の眼位置がおかしい、又はたまにおかしい時がある等々(片目づつも見てみてください)ありましたら、眼科さんで相談してみてはいかがでしょうか。(当店でもわかる範囲で相談にはのります)
小児(眼が発育している最中)のうちに眼で見る事をしないと視機能自体が低下してしまいます。
本日も三十数歳の方にプリズムレンズをオーダーいただきました。(出来上がりは後日ですが)
当然保険は適応されませんが、慣れれば立体視出来る事や眼精疲労が軽減出来るようになるはずです。 [コメントする]