ためになる!!目の話!!!
昨年末NHKで放送された「ためしてガッテン 」のなかの 「かくれ斜視」について
当店の顧客様でも見た方はそれなりにいらしゃっての反響がありました。
特に当店でプリズムレンズを処方した方からは、「あ!私の目の事だ!!!」と当店での取り組みに信頼がさらに生まれたような気がします(笑)
その「かくれ斜視」の事を簡単に説明すると、「かくれ斜視=斜位」の事で・・・・・
ためしてガッテンでは、全人口の三分の二が斜位って言ってましたね!!!
この数字はなにも大袈裟じゃなく、軽い人を含めるともっと多くほとんどの人がそうなのだと思います。
斜位とは、眼位が眠っている時はちょっと広がっていて、物を意識して見る時に左右の目が一定方向に見る事が出来る目の事です!!!
コレが片方の目だけ見る方向に向いてて片方の目は違う方向を向いている眼位のことは「斜視」と呼びます!!!
最近は三歳児検診で眼科的検査もするので、訓練や外科的手術でいかにも斜視の方はほとんど見かけなくなりました。
余談ですが、死んだ人の眼位(絶対安静眼位)はどの向きか!?ってググって見ましたが、何も出てきませんし途中で怖くなってやめました・・・・・
ちなみに上の絵の眼位は外斜位と呼ばれるもので、ほとんどの方がこれで、なにも問題の無い目です。
問題のある外斜位
安静眼位が広すぎる方、もしくは輻輳力が弱い方
あと、内側にずれてる「内斜位」上下にずれてる「上下斜位」 の方も眼精疲労や複視がおこり大変問題です。
人間の目は、目を寄せる事と寄せた目を戻す力はけっこうありますが、安静眼位から広げる力や左右の高さを合わせる力はそう多くありません。
斜位や斜視の程度は「カバーテスト」である程度簡単に目安をつける事が出来ます!!!
ある一点を左右の目で見ていて、右・左・右・左 とカバーして一眼を交互に隠すのです。
ためしてガッテンでは、5メートル先に新聞の半分を広げて持ってもらい、カバーテストで、新聞一枚分(50センチ)新聞の位置が変わればカクレ斜視の疑いが有るって言ってました!!!!
眼鏡技術者から専門的に言えば!!!!!
一メートルで一センチずれるのが1プリズムだから、5メートルで50センチずれるのだから10プリズム!!!
たしかに10プリズムもあれば眼精疲労が酷いと思います・・・・・・
ちなみに、新聞紙がカバーの動きと同じ方向にずれるのが外斜位、カバーと反対の動きをすれば内斜位、上下に動けば上下斜位。
で、そんな大きい斜位がある事で、眼が疲れる・頭痛がする・肩こりが酷い・等々斜位から来る眼精疲労はハンパなく辛いです。
眼位のズレは外科的手術で直す方もいますが・・・・
手術のリスクをとらなくても、適切なプリズム度数を処方したプリズム眼鏡でも、眼位からくる眼精疲労を軽減することが出来ます!!!!!
適切なプリズム度数を処方することにより、無理な力をかけなくても楽に両目で見る事ができます。
ただ、その人のズレの量を測定するのも、それなりの知識と経験と実績が必要なんですね!!!!
普通に眼鏡の度数を測るだけでも、なかなか完璧な事は無いのに(その時の体調・見る目的・状況・環境・左右のバランス調節、眼位・年齢・慣れ・等々によって変化する為)両眼視検査は更に複雑になってきます。
最近言われるのが、安売り量販眼鏡店で初めて購入するのに、チャッチャッと測って終わりだったら・・・・・・
他にも、せっかく完璧に近い度数でも、かけ具合によっても、レンズと眼までの距離、傾斜角・そり角・等々でも全然違う眼鏡になっちゃいます・・・・・・
え~~前置きが長くなりましたが・・・・・・・・・
ここからが、ブログで書きたかった事(笑)
前置きをちゃんと理解して頂かないと、いまから書く事の意味が伝わらない・・・・・
ってココまで読む人っているのだろうか?????
ま当社の新人教育の材料にすれば意味もでてくるか(笑)
今回ご購入のM様ご購入の眼鏡、一見普通の眼鏡なんですが・・・・・
オーダーしたレンズの袋を見てみると!!!
HOYA製のジャズ、(両面複合設計の常用できる中近両用レンズ)
中程度の近視(-2.25)で加入(老眼)が+2.00 遠くを見る部分は近視の度が入っているが近くを見る部分は度がほとんど無い度数・・・・・
じゃぁ近くを見る時は、眼鏡を外せば見えるはずなんですが・・・・・・・・
レンズ袋の度数の下の部分に、右レンズP5.00UP 左レンズP5.00DN と書いてあるのが解るでしょうか?
そう上下に大きく斜位があるんです・・・・・
この方税理士さんで、ディスクワークが主なお仕事、これから各社決算期を向かえるので、お仕事も目も大変な時期に入るそうで、それに備えて眼鏡を新調いただきました。
三年前も当店でご購入いただいてますが、その時のズレ量は測定値左右合計6プリズムで、5プリズムの処方を恐る恐るしたのですが・・・・・
(その時は遠近両用で左の上方が-度数で下方がチョイ+度数、初めての上下プリズム、眼鏡もほぼ常用してない状態)
(4年前とその前は眼科での処方箋)
(物は目で見るのですが、最終的には脳で判断している為、常用とそうで無い場合は脳が戸惑う)
で今回測定すると上下で11プリズムとズレが大きくなっている・・・・・
(3年前も大きなずれは有ったが、頑張って調節してズレが潜伏していたが加齢による調節力低下)
問診すると、朝起きてすぐは、プリズムの入ってない遠近両用で、疲れてくるとプリズム入りの遠近にかけなおし・・・
たしかに近視の度数だけ見れば、普段は眼鏡無しで、運転する時だけ近視眼鏡でいい度数なんですが・・・・
実際遠近両用眼鏡を作る前はそうだったはず・・・・
僕がなるべくプリズム眼鏡を常用してくださいって言っても、なるべくかけたく無い気持ちも解る・・・・
眼鏡に頼らず訓練したい気持ちも・・・・・
どう書いたらいいか解らなくなってきた(笑)
通常マイナスレンズはHELP(径指定)しなくても厚さは変わらないのだが、このプリズム度数の場合、大きく改善されて
この程度の左右差で収まりました!!!!
正面からは、普通の弱度の眼鏡にしか見えません!!!
なんか久々に時間かけて長文書いたな・・・・・・
長すぎて誤字脱字おかしな文法表現、見直す気力がないので、ごめんなさい・・・
にほんブログ村 二つのブログランキングに福井のブロガーが・・・どちらもクリックして覗いてくださらない。
裸眼視力が1.5以上ある嫁のセリフ・・・・・・
店頭では眼鏡をかけているのですが・・・・・
「私だって眼鏡なんかかけたく無いわ!!!鼻のところだって、耳のところだってうっとおしい!!!!」
うんうんその気持ちがあるから、マイナスイメージをプラスイメージに変える良い眼鏡を提案できるんだ!?