二十歳なのに老眼!?
当店の電子カルテ(紙カルテ含)は1998年からの蓄積があります。
現在の眼を測るのには、数年前の眼のデーターは大いに参考になりますが10年以上前の古い眼のデーターは、現在の眼を測る上ではそう重要ではありません。
が、論文を書くには興味深い資料が蓄積されています。
今回の事例のY君20歳
初めて当店でメガネを購入いただいたのが、2006年の14年前(7歳)
眼科さんの処方箋で、右眼がゆる目の遠視眼・左眼が強目の遠視眼
(眼科で調節麻痺目薬を使用しないと正確に測れない例)
生まれたての赤ちゃんの眼はほとんど見えてなく、成長する過程で視機能も発達します。眼の発達時に眼を使わないと視機能に影響を及ぼします(弱視等)
遠視性の不同視(左右差が多い)場合、遠視が強い方の眼が視機能に影響がある場合が・・・・
Y君に話を戻して、その9年後2015年(16歳)にも眼鏡を購入
その時の度数は、右眼ほぼ正視(+0.25₌視力0.1)
左眼ゆるい遠視(+1.25C+0.5₌視力0.5)
完全矯正値の視力が右眼1.2左眼0.7よりも遠視側に度数を入れてます。
たぶんその時にメガネをかけていなかったため、眼の状態をしっかり説明をし、視機能や近見を考慮して裸眼視力よりも落ちる視力の眼鏡を常用してもらうようにしました。
2016年(17歳)にも眼鏡購入
しっかり掛け続けてくれて、視力が出にくい左眼も0.8まで出るように!!
今回2020年(20歳)眼鏡ご注文いただき・・・・
メガネをかけて無いので聞いてみると・・・
Y君「高校卒業して専門学校時代は眼鏡をかけていません」
俺「高校の時も裸眼でも見えていたのに眼鏡を掛け続けていて、卒業してからは何故掛けていないの???」
Y君「・・・・・・」
ま、色気が出る年齢的に解らない訳ではありませんが・・・・
右眼軽い近視・裸眼視力0.3矯正視力1.0
左眼遠視・裸眼視力0.1矯正視力0.5
最初近方視力も悪く輻輳近点も30㎝と全然遠い・・・
(眼筋をほぐすトレーニング後の輻輳近点と右眼の近方視力は改善されました)
固定クロスシリンダーとクロスグリッドで調節力を測定した時は問題が無いように見えた測定値も・・・・・
当店の調節機能測定マシンで測定してみると、
右眼は調節力はあるものの、近方視に問題がある・・・・
左眼は調節して近方の像にピントを合わすことが出来ず・・・
こういう場合は、遠方用と近方用の眼鏡の複数所持か、遠近両用眼鏡。
二年間左眼を使用して無かっただけで、今後眼鏡を掛け続けて自覚的なトレーニングで回復する事を願ってアシストレンズ(単焦点と遠近レンズの間のレンズ)で製作する事に!!
当店で「ブランドセットコーナー」のフレームを選べば、「アシストレンズ」も「遠近両用レンズ」も「薄型単焦点レンズ」も18,000円(税抜)で測定込みでお買い上げいただくことが出来ます!!!