大型2種免許(深視力)
職業ドライバー(大型バス)に必須の「大型2種免許」
視力は「両眼で0.8以上、片眼で0.5以上、深視力2.5mの距離で平均誤差2.0cm以上」
となっております。
「両眼で0.8以上、片眼で0.5以上」
健康な眼だと、視力を上げるだけなら、そう難しくはないのです。
「深視力2.5mの距離で平均誤差2.0cm以上」
健康な眼でも、両眼視がしっかり機能してないと、上記の条件をクリアするのが一気に難しくなります。
深視力が必須の運転免許証は、大型第一種・中型第一種・けん引・第二種免許です。
深視力を簡易的に測定できる装置は当店に設置してあります!
正面から見て
3本の棒のうち外側2本の棒が平行に立っていて、前後に可動する真ん中の棒をちょうど真ん中に平行に止めるのですが、前後2㎝以内に止めれなければ合格できません。
前置きが長くなりましたが・・・・
大型バスのドライバーさんが眼鏡を作りに来てくれました。
希望は、眩しさで色が変わるレンズ(調光レンズ)
通常の調光レンズは、紫外線に反応して色が変色するのですが、最近の車の窓ガラスは割れた時破片が飛び散らないように、合わせガラス(ガラスとガラスの間にフイルムが挟んである)になっておりそのフイルムがUVカット機能が付いています。
UVで調光するタイプのレンズでは、車内では変色しないのです・・・・
で、今回作っていただいたメガネのレンズは、可視光線で変色するタイプの調光レンズ!!
UVが出ないLEDライトでも変色しだします!!
(当初グレーに変色するレンズに決めたのですが、常に常用してもらう事になったので、ブラウンカラーにしてと帰宅後すぐにお電話いただきました)
(レンズカラーは、人からの見られ方もですが、色の波長(色)によって見え方にも違いがあります)
前にも書きましたが、深視力(距離感や立体感等)をしっかり出すためには、両眼視機能が必要なんです!!!
距離感や立体感を出すためには、違う位置にある二つの眼で捉えた画像を脳内で一つの画像にする機能(両眼視機能)が必要です!!
度数は、左右差があるもののそう強くは無いのですが・・・・
下方に印刷されている
右目 P 1.00UP 左目 P1.00DOWN
P 2.50IN P2.50IN
斜位によるプリズムレンズを処方してあります。
https://heart-land.jp/archives/38989
↑ここで書いた、外斜位+上下斜位
人間の場合、右目で見た像と左目で見た像が違いすぎると、脳内で像を一つにする事が出来ずに、二つに見えるか、片方の像を脳内で消す(抑制)がかかり、上質な見え方が出来ません。
そこで、左右の像を脳内で一つに捉えやすくする方法がプリズムレンズによる補正なんです。
片眼づつの度数が正確でも、両眼によるバランスが悪ければ上質の見え方は得られません・・・
過去に当店で一つの目安シェアードの基準で約200人のデータを統計したところ、約20%の方がこの基準より外れていました。
(シェアードの基準の統計を得る為には、遠方と近方の眼位測定と余力測定が必要で、目に負担が相当かかるため、眼位測定は全員に余力測定は必要と思われる方のみ測定してます)
眼位に問題がある方は眼鏡を常用したがらない傾向があって
(ボ~~と見て焦点が合わない方が楽)
(度数にもよります)
(眼位異常は病気ではありません)
この方もメガネを常用してませんでした。
で、このメガネが出来上がるまでの一週間、お持ちのメガネを常用しておいてもらいました。
(個人的見解ですが、良質の視力を得る為には視細胞に細かいピクセルでピントの合った画像の刺激が必要)(視細胞も怠けると劣化する気がする)
お渡しの時に、深視力計で確認していただくと、圧倒的に距離感がつかめやすいとの事でした!!
追記、
FBページでありがたい指摘をいただいて、大型バス以外にも
運転免許証で深視力検査があるのは「大型第一種・中型第一種・けん引・第二種免許」
になっております。
2007年までに普通免許を所得している方は、中型(8t)の限定条件がありますが、深視力検査はありません。限定を解除すれば深視力検査は必須になります。
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