メガネのハートランド
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技術的お話 > スマホ老眼(ピントフリーズ)

スタッフブログ

スマホ老眼(ピントフリーズ)

技術的お話

最近、スマートフォーン等の普及でスマホ老眼等が問題になっております。

長時間画面の小さいスマホの画面を凝視し続けることで、ピント筋(毛様体筋)が収縮した状態が常態化して、元の状態に戻らない状況です。

正視で無限遠を見ている状態



正視で近方視をしている状態

眼は近くを見る時に、水晶体というレンズを膨らましてピントを合わせているのです。

当店に設置しているオートレフケラという測定器で、他覚的(覗いてるだけ)で測定した結果です。
13歳中一の女の子です。
見方は、12月8日 一回目14時19分 右S-2.00 (近視の度合いで数値の大きい方が視力が良くない)(乱視等は割愛)
が、9分後の14時28分 右S-1.00 と半分の数値になっています。
(こんだけ度数が変わっているのに角膜のカーブと度数は変化なし)

これは、近くを見ている状態のままの水晶体(二番目の図)がフリーズして、戻りきらずに他覚検査をしてしまうと、実際の眼よりも強く(S-2.00)出てしまい、調節(フリーズ)を解除してやる事により、本来の度数(S-1.00)が測定出来た事を示します。

当店が使用しているレフケラ(ARK-1s)は比較的新しい機種で、調節が入らないよう雲霧を自動的に行っている機種ですが、それでも上のデータみたいに数値が大きく変わって出る事があります。

ピントフリーズしたままの状態を気が付かずにそのままメガネを作ってしまうと・・・・・・
実際の眼の状態よりも強すぎる度数のメガネになり、近視が進んでしまう原因の一つになりかねません。

当店のスタッフは、そうなら無いような測定方法をとってますし、そうなら無いように注意して測定しています。
(特に弱年齢層のお客様には、近視抑制のアドバイスをなるべくしています)


この内容のブログを書こうとした数日後の別のお客様

12歳の女の子
12月13日 1回目17時40分 2回目11分後の15時51分

通常時間を離して2回づつオートレフケラ(他覚測定器)をする事は無いのですが、ブログで紹介しようと思い測らしてもらいました。

12歳の女の子の方は、13歳の女の子よりも強めに調節を外す作業を行ったのですが、結果は1回目の測定とほぼ変わらず・・・・
(ピントフリーズでは無いと)

眼科では、調節麻痺剤(目薬)を点眼して、お薬により調節を解除して測定する場合があります。

当店では、低年齢の児童の初めての眼鏡の場合や、眼科受診を先にした方が良いと判断した場合等は、まず眼科さんの受診をお勧めしています。




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