ホームページからの問い合わせ
先日、当社のHPの問い合わせにこんなメールをいただきました。
メール転記
「スタッフブログ、マドックス桿・視力条件2019年11月3日の記事を読みました。
私も同試験を受けて、斜位か、近点100mm以下、という項目で不合格になったものです(自衛隊に開示申請をしても教えて貰えませんでした)。
今年の6月の同試験に再チャレンジ予定ですが、マドックス検査を行える機械を持つ眼科が本当に近くになく(●●県●●住です)、また同じ項目で撃沈しないよう、お試しできるところを探しています。
この記事を見て、眼鏡屋さんが持っていることにびっくりしました。
●●県、またはその近辺に、メガネのハートランドさんの系列店、マドックス検査ができる所等はあるのでしょうか?
また、ブログで紹介されていた彼は受かったのでしょうか、、。
6月の試験までに機会があれば、旅行も兼ねてハートランドさんに行ってみたいです。」
(メールにも著作権がありますので、本人のブログ掲載同意済)
(こんな世の中ですの発信にもコンプラに注意)
↑この記事
お名前が、女性ぽい名前で、航空学校入学希望ぽいので若そう???
(若い女性には親切にしないと)
(↑この発言はコンプラ的にはどうなの?)
(ただ本名かどうだかは確認出来ない)
で、返信したのが、
メール転記
「マドックス検査は、普通のメガネ屋さんに置いてあるシステム検眼器で普通に出来ます。
ただ、検査室を暗室に出来ないとしっかり測定出来ないのと、たぶん現在は両眼視検査を解っていないメガネ屋さんの方が多数だと思います。
(近くのメガネ屋さんに電話して確認してみてください)
(メガネ屋さんは検査だけだと嫌がられるかも)
裸眼視力と矯正視力が解りませんが、近点が遠かった事を考えると、大き目の外斜位だった事が予測出来ます。
斜位量は、ご自身である程度確認出来るので、一度やってみてください。
方法は「カバーテスト」
僕が7年前にアップした動画です。
前半の左右にカバーする感じ
(後半のカバー・アンカバーはしないで)
片目をしっかりカバーして融像を除去します。
右から左(左から右)の移動は素早くカバーはじっくり
5メートル先の壁に新聞を張ってください(横54㎝縦40㎝)
カバーテストで5m先の新聞の位置が新聞1枚分(約50㎝)左右で動いたら(違ったら)約10Δの斜位量です。
しゃもじと同じ動き(外斜位)逆の動き(内斜位)
一度やってみて結果を教えていただくと、良いアドバイスが出来るかも知れません。
(その際には、裸眼視力左右・矯正視力左右も教えて下さい)
また、このメールのやり取りをブログ等で紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
(お名前アドレス等は当然伏せます)
お返事お待ちしております。
因みにブログの彼は、その後の報告が無いので結果は解りません。
(メガネも作らなかった気がします)」
え~と・・・
このブログを書くにあたって一番注意している事は、同業他店の事は書かないで当店の取り組み等の事を書くように心がけているのに・・・・
同業の事をメールではちょっとディスってる(汗)
その後・・・
メール転記
ハートランド さん
ご返信ありがとうございます。
●●●●さん(大手の眼鏡小売店)では、マドックス装置は高価で、地方店には置けません、と言われました。各眼科病院にも問い合わせましたが、無いとのことで、ハートランドさんの記事にたどり着きました(汗)
教えていただいた斜位の検査をしましたが、外斜位気味のようです
新聞は体感的に30cmほど動いたように見えます
つい昨日民間の航空身体検査をお試しで受けました。眼科の詳しい数値は今月中にはわかります。
購入していないのに、ここまで親切にしていただいて、ありがとうございます。
ハートランドさんへぜひ行ってみたいです。プリズムメガネにも興味ありです
ブログの件、載せて大丈夫です!
「購入していないのに、ここまで親切にしていただいて・・・」
はい、上の文章を書くだけでも、それなりの時間を消費してますが・・・・
最近枯渇してきたブログネタの為なら、ブログを書いている時間と同じなので・・・
しかも、リアリティがあって、問い合わせの文章は僕が書いていない(笑)
ブログ掲載了承が欲しい為、アドバイスは前のメールに書いていません・・(腹黒)
メール転記
「こんにちは!
ブログ掲載了承ありがとうございます!
(いろいろネタを探していますので助かります(笑)
新聞が30センチ動いたのなら6Δ以上ありそうですね。
(1mで1cm1Δ)
(5mで5㎝1Δ)
両眼視機能を上手に使う練習はブロックストリングスが簡単です。
その他にも色々ブログで書いています。
ブロックストリングスは100均等で自分で簡単に作れます。
目標の玉一つを見て、紐がクロスしていれば両眼を使用しているのが自身で確認出来ます。
(右目だけのラインと左目だけのラインの角度も片目づつで確認してみてください)
あと、輻輳力強化
いわゆる寄せ目ですね
自身の指の指紋を見て、どんどん顔の方に近づけていく練習です。
眼のストレッチ
寝かやって、部屋の4隅を顔を動かさずに眼球を動かして見る運動
(眼筋がちゃんとストレッチ出来てれば寝かやらなくても大丈夫)
(目をつぶって目を開ける瞬間、左右上下斜めを順番に見るのも効果的)
完全暗室ではプリズムの数値はそれほど変わりませんが、半暗室だと、寄せ目(近方視)を意識出来れば、外斜位の数値は少なくなるかも知れません(裏技ですから(笑))
両眼視が不良でメガネで矯正出来て、メガネ使用で大丈夫なら、メガネで矯正した方が良質な視界を得られるはずです。
良いパイロットになる事をお祈り申し上げます。
因みに、マドックスも自分で作れますよ!
ペンライトと赤いセロハンを用意(セロハンテープを赤マジックで塗っても出来るかも)
セロハンを一定方向(真っすぐ平行)へ紙やすりで傷をつける
片目だけ赤のセロハンを通してみて両目で、5m先に固定したペンライトを見る
ペンライトのみの光源と、赤い光源との差が斜位量です。
赤いセロハンのキズ方向を横にすれば左右の斜位量、キズ方向を縦にすれば上下の斜位量が解ります。
斜位量は5mなら5㎝で1Δ
ペンライトの所の壁ににメジャーを張れば、暗めの部屋で出来ると思います。
(手造りで出来るくらいでそんなに高価では無いはず(笑))
また是非福井県にも遊びに来てください(小松基地は近いです)」
いまのところやり取りは以上です。
リアリティを出すために●●(黒丸)にしたところ以外は原文のままです。
ちょっと裏技の部分と手造りマドックス部分を削除しようかとも思ったのですが・・・・
違反では無いような気がするので、原文のまま・・・・
(もちろん削除要請が来たら削除いたします)
パイロットにとって、両眼視機能は重要項目なんでしょうね!!!
両眼視機能不全を矯正するのは、プリズムメガネで行うのが一番確実で簡単です。
(あと外科的手術や、外斜位の調節性輻輳を使ったコンタクトレンズ矯正もありますが)
ただ、プリズムメガネ度数の適正値を出すには、知識と経験とノウハウが必要です。
(ノウハウ=知識と経験とコツ)
追記・・・
ちょっと間があいて返信いただきました、今後のやり取りは非公開です。
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