メガネのハートランド
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専門的すぎるコラム

技術的お話

数年前に福井県の助成を受けて開発、特許まで取れた「眼精疲労軽減方法及び眼鏡」

残念ながらまだ、量産品化の目途は立っておりませんが・・・・・

決してあきらめてはいません!!

 

その中で研究開発のために購入した調節機能解析装置のデータで参考になればと思い発表いたします。(一部に税金も入っていますので(笑))

 

春休みに(既に夏休みですが)来店された10代の学生さん達に協力してもらって、この調節機能解析装置でデーター取りを行いました。

(春休み中は、進級もあって多くの学生さんが来店いただきます)

 

この調節機能解析装置は、調節の微動を捉える装置で、安定的に調節を行っていたら緑色に不安定に調節していたら赤色に表示されます。

 

全般に言える事ですが、成長期で10代の方達は調節力も豊富で全体に微動が出やすいです。

 

が、超異常値です。

 

この方は、一年前にも来店いただき、他覚値に問題無いのに自覚検査でも視力が出にくい10歳の女の子。

一年前には眼科に行ってもらって診断してもらい心因性の視力障害との事で、度の無い眼鏡の処方箋でした。(過去にもこのブログで紹介しているかも)(心因性視力障害はネットででも検索してみてください)

今回はその眼鏡が見えにくくなったとの事での来店です。

 

他覚値も自覚検査も一年前と変わらなく・・・

 

この解析装置を使用してみました。

(左目から始めしんどそうだった為右目は簡易版)

 

驚く数値は調節幅が7.46D有る事とfog(雲霧)状態の所でも凄い調節を使っているところ。

(1.5メートル地点の調節が少ないのは1Dぐらい調節しているのが安定する為か?)

 

眼鏡学校時代に座学で教わった感じの僕のイメージでは、見えているけど斜視みたいに脳で抑制がかかった状態で見えないのかな・・・と思っていたけど、このデータだけで見ると調節が異常反応してある意味本当に見えていない気がする。

(別の過去の例には平面のレンズを入れただけで簡単に視力が上がった例も)

 

見るという事は自律神経(遠方は交感神経近方は副交感神経)に支配されていますので、ストレス等で調節や輻輳がおかしくなる場合も

 

僕がかかわった検眼で、心因性視力障害と思われる方は過去に数人

鮮明に覚えているのが、眼鏡学校時代に大阪医科大学に研修に行ってた頃。

視野検査してみると教科書通りの螺旋状視野

 

もう一件が、娘の同級生。

今では立派な近視となって、都会の国立大学へ入学しました。

 

いずれも教科書通りの思春期女子でした。

 

 

次の例は、15歳の男の子

数年前から処方箋で眼鏡を当店で制作してます。

上下左右にそこそこの量の斜位があります。

(両眼視機能(立体視)は正常です)

 

成長期の子供に安易にプリズムレンズを入れてしまうのはどうかと思いますが・・・

入れた方が良いと思うレベル、ですが、今一度眼科受診を進めます。

 

たぶんほとんどの眼科では眼位異常はたいした事とみていない気がしますが・・・

(人間誰でも多少の眼位ずれは有って、自身の眼筋で調節しています)

(眼科でも斜視弱視学会に入っている眼科さんを眼位異常に関してはある目安には出来ると思います)

 

この結果から読み取れるのは、利き目の左眼は調節幅が2.91Dに対して右目は24.8D

 

この機械では左右バラバラにしか測定できませんが、両眼融像視した状態で測れればもっと安定した数値になるような気がしますが・・・

 

 

調節系に異常を感じる成長期の若い子の場合は、眼科指導のもと、寝る前に調節麻痺系の目薬を点眼して寝ている間の調節を強制的に数日間取り除き変化を見る事等。

精神的にリラックスさせて自律神経を安定させる等

 

眼位異常の場合は、外科的手術を行い眼位の向きを調整する等。

眼筋の筋力をトレーニングで鍛える等

プリズムレンズを使用した眼鏡をかける等

 

 

ちなみに当社は研究機関でも無ければ医療機関でもありません。

(当然診察も致しませんし(出来ません)治療など出来ません)

 

眼鏡を販売して利益を得ている眼鏡小売店でございます。

ただ、快適な視生活をおくっていただきたいと日々勉強いたしております!!

 

 

 

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