プリズムレンズ
コロナ対策で、当店店頭での接客時をマスク必須にしたため、「髭剃らなくても大丈夫じゃね・・・」
と嫁に言ったら、「私、口紅塗らなくなった」と・・・・・
いっそのこと、嫁に髭をのばしてもらおうと思っております!!!
先日、業界人のクロージングサイトで斜視用プリズムレンズの話題になり当店も近々100例を集計してみました。
外22人 内14人 上下39人 上下外19人 上下内5人 斜1人
パーセンテージだと外32% 内16% 上下50% 斜1%
斜視(斜位)には方向があります。
よくこのブログで使いまわししているこの画像は「外斜位」
日本人の多くの方がこのパターン。
機械で作った人体では無いので、若干左右の眼の向きが違っていても、脳と眼筋が無意識(自律神経)で調整してます。
その安静眼位が広すぎる方とか、寄せる力が少ない方が眼精疲労を伴う斜位
5年ほど前、県の助成を受けて約200名のお客さんの眼を調べたら、約20%の方の眼がシェアードの原理からはみ出す結果になりました。
(調べられた自覚は無いかもしれませんが、その時は当店で測定をした全員の方に余力値まで調べるのに協力いただきありがとうございました)
(現在余力検査は必要だなと思う方と希望する方にだけ検査しております)
(余力検査は負荷をかけて筋力量を測る検査で疲れます)
シェアードの基準からはみ出すのは約20%の割合ですが、当店でプリズムレンズを実際に入れている方は当店顧客様の5%のかたです。
(上の100名の集計の期間は聞かないでね。それを書いちゃうと全体の顧客数がわかちゃう(笑)でもそんなに長い期間でもないのよね)
光を屈折を利用したプリズムレンズで眼筋をサポートする方法です。
日本人の圧倒的多くは外斜位と書きました。
外斜位と内斜位のプリズム入れたパーセントは2対1になってますが、これは人間の開散力(目を外側に開く力)が圧倒的に少ないために、プリズムを入れる機会が多くなったためです。(5年前に調べたデーターを引っ張り出して統計すれば全体の割合データーが出るのですが・・・・)
統計を取ってちょっとびっくりしたのが、上下プリズム割合が50%だったこと!!
これも、人間の上下の眼筋の調節力(余力)が少ないための結果かな。
当店のブログでも、このような記事を書いて発信はしているものの、一般消費者の眼に対する認知度は低く、当店で入ているプリズムレンズも、たまたま検眼の中で見つかって、話の中で「あー今までの自覚症状は、そこから来ていたのか・・」と納得してもらっての事。
医療機関でさえ、医療記事や医療広告が厳しく制限されている中、しがない零細眼鏡店が発信できる事って・・・・
先日電話で「調節機能解析ソフト」での検査を希望の福井市在住20代後半男性
他覚検査から自覚検査へ・・・
まあまあの近視&乱視・・・
ただ、20代にしては矯正視力がスート出にくい・・・
わざわざ調べて調節機能の検査に来ての緊張からか・・・
主訴はとにかく疲れる、近くの仕事が出来ない・・
眼科や眼鏡店で相談しても・・・・
現在使用中の眼鏡は近視乱視共にゆるめ・・・
(一般的にゆるい方が近くは楽!?)
度数的にも眼位的(外斜位)にもそう問題が無いのですが、
輻輳力と調節力が20代の年齢を考えるとかなり弱い・・・
ご希望の調節解析ソフトで測ってみると
20代とは思えない調節力・・・右眼の負荷・・・・
で、どうする!?
AC/A比(調節量当たりの輻輳)がLow
遠見眼位(外斜位) のLow
の場合
教科書には、①遠見近見共に輻輳力を高めるビジョントレーニング
②ベースイン処方
となります・・・・
僕が処方したのは、「近くが見にくくて辛い」と言ってるのに、遠方度数を上げる(近視も乱視も)(しっかり輻輳や調節を使うきっかけの為と今の眼鏡が遠方矯正視力が悪すぎる為)
(外斜位の方にただ単に度数だけ落とすと逆に近方視に問題が出る場合があります)
さすがに主訴が近くが辛いとの事なので、度数を上げただけじゃなく、リラックスレンズ(レンズの下方部分だけ度数が弱いレンズ)にベースイン処方
お渡し後、後日フィッテング調整に来られた時の談話
僕いなくて嫁聞き取り・・・
「眼鏡使って見て凄く良くなった・・・」
「親も今までは眉間にしわを寄せて読んでたのが、顔つきが穏やかになったと言われた・・・」
「倍以上の値段を出して買っても価値がある・・・」
20代の子に、ここまで評価してくれると、さすがに超うれしい!!!!
たぶん8割ぐらいの方は普通に見えるだけの眼鏡でも問題はないのでしょうが・・・(それなりに調整矯正された度数が前提)
2割の方、その中でも25%(眼鏡をかけて無い方を入れるともっと増える)ぐらいの方の眼鏡処方は・・・・・・・
本当に難しく・・・・・
あなたのかけているメガネはそれで大丈夫でしょうか・・・・
(今日SNSで不安をあおるマーケティング術みたいなのがあってちょっとあおってみました(;^_^A・・・・