メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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視力測定(完全矯正値)

技術的お話

めがね屋さんの用語で「完全矯正値」という用語があります。

 

完全に矯正する値・・・・

文字からだと意味がよく解らないですね・・・・

 

定義は、近視(マイナスレンズ)での矯正の場合は「最高視力での最低度数」

遠視(プラスレンズ)の場合は、「最高視力での一番プラス寄りの度数」

図

要は、網膜に対して内側で焦点が合う度数・・・

(分かりにくいですね)

 

ただ、測り方次第ではこの基本となる「完全矯正値」の数値が違ってしまうのです。

(完全矯正値を考慮して装用値となるメガネの度数を確定します)

 

人工的な眼があったとしたら、その眼の完全矯正値はどのような状況でも、誰が測ってもそんなに違いが出ないと思いますが・・・・・

 

人間の眼はそう簡単ではないのです。

 

一番の障害は、調節機能(変化する)がある水晶体を通して測定するために、水晶体の調節をほぼゼロにして測る事が大前提です!!

 

特に若年層は調節力が多くにある為に注意して測定しないといけません

 

当店の視力測定の視標は「ひらがな」と「ランドルト環」([C]のやつ)があるのですが、僕は主に「ひらがな」視標を使います。

理由は耳で確認出来ますし、どの文字をどう間違ったのかで、乱視の矯正にも役立つからです。

(ひらがなが読めない外人さんはランドルトを使いますが)
(自動車免許の更新の場合は最後にランドルトで確認します)

 

それなのに今どきの小中学生は直ぐに「わかりません」と答える(苦笑)

オジサン世代になると間違っていてもタマタマ正解するかもしれないので、一生懸命みて何となく見えれば間違っているかもと思ってても答えるのに・・・・

(俺が小中学校の時のIQテストの時などは、終了まじかの時に問題に取り掛かれなかった問題の解答用紙に適当に数字をババーット書いていったのに(笑)

(それがタマタマ正解していたのか「丸山君は頭のネジが1本多いせいでか間違うね」って言われてた(笑))

 

たぶん今どきの小中学生は、間違う事が嫌で何となく解っても間違いたくなく「わかりません」と答えてる気がする・・・・

そんな時は「間違えてもいいからね」と言っても「わかりません」「どう間違えるかが重要だから答えてね」と言っても、最初ちょっと答えても後には「わかりません」・・・・

 

なぜこんなメンドクサイやり取りをして、時間が余計にかかってもそうしてるのは、意地悪をしている訳では無く、一生懸命遠方の視力表を凝視する事により調節が抜けてくるのに、パット見ただけで「わかりません」と答える小中学生の多い事(謎)

 

逆に高齢者になれば、見えていないのに一生懸命考えて間違って答える傾向が(笑)

(昔のTVのクイズ番組に、答えがムチャクチャな高齢者のみの回答者の番組があったな)

 

小中学校では間違った答えの発表は、恥ずかしいというのが根底にあるのかもしれない

 

え~~最初に書きたかったと思える内容と違う気がするのですが・・・・・

 

結論は当店では色々考えて度数を決めていますので、是非メガネを作る時には当店を御用命くださいませ!!

 

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近視進行を抑制する方法

技術的お話

実に簡単な方法があります!!

2,700年前の稲作が伝わる前の時代、狩猟時代の生活をすれば良いのです!

 

スマホを止めて、読書も勉強も止めて、明るい昼間に交感神経を研ぎ澄まし、命をかけて猟に出て暗い夜は副交感神経で寝る・・・・

遠方視力が悪ければ獲物を捕らえる事が出来ずに餓死してしまう世界・・・

 

僕がこの業界に入った約30年前は、近視は水晶体が調節した状態で固まって近視化すると教わったような気がします(うろ覚え)(ある意味間違っている情報です)

 

図

近方を見る時に水晶体が調節して屈折力を上げて近方視

この調節が続くと遠方視した時も調節が抜けずに、網膜に焦点が合わずに近視化する。

この現象を冷静に考えると、調節力以上の近視化はしないはずなんですね・・・

ま、10代の調節力は13Dぐらいあるので検証は難しいのですが・・・

 

現在の考え方は、水晶体の調節が耐えれなくなって、眼軸が長くなる

のが、眼軸長を測れる眼科機器が開発されて実証されつつあります。

 

ま、いずれの説も近くを見る事が生活の主となっている事に由来するのは間違いのない事実で、世界中で近視化が進んでいるのも事実です。

 

現在社会で2,700年前の生活は無理なので、近くを見た後に遠くを凝視する事を推奨します。

目安は2時間近方視した後は20秒遠方視する事。(この時間に1次的エビデンスはありません)

遠方視もボーと見ていてもあまり意味が無く、狩で獲物を探すぐらいの凝視が必要です!

あとは、眼球を上下左右に動かす、眼球運動。眼球を動かす眼筋と水晶体を動かす毛様体筋は連動しているので、眼筋のストレッチにより毛様体筋もニュートラル化していきます。

 

あと、若年層の弱すぎるメガネ(又は視力が悪いのにメガネをかけない)も近視を進行させる要因の一つになります。

よく「メガネをかけると近視が進む」という話を信じている方も多くいますが、確かに強すぎる近視の度数のメガネはNGですが、弱すぎるメガネも問題なんです。

弱すぎる視力(メガネ)だと、遠方にピントが全く合わないので、水晶体や脳は遠方を見ているという自覚が無く指令が行かないので遠方視していないのと同じことなんですね。

 

 

裏技の訓練にはこの方法も!

光の波長(色)によって屈折率が違うので、眼鏡屋さんでは、この視標

を検査の中で必ず使用します。

(波長の屈折率だけを利用するなら、赤と紫を利用した方が違いが大きいのですが、赤と緑は反対色なので、屈折率以外の利点もあるのです)

 

 

もう一度前の図を見てください!

網膜に対して、赤色と緑色が均等に前後している状態が正視状態だとします。

(本当は紫色が緑のちょい前にあるのですが)

 

この正視状態から遠方で赤色(上の図の6と8)がはっきり見えるように目を凝らす事が出来たら、眼軸が伸びた(近視化)事になり、緑色(上の図の9と3)が強く見えるようになれば眼軸が短く(遠視化)になったと考えれますね!!

又は水晶体が変化(近視化OR遠視化)したとも考える事が出来ます!!

 

で僕自身も、訓練して緑色の中の数字(9と3)をフンと凝視して、フン!ファ~・フン!ファ~とフン!とすればファ~と緑側が濃く感じる事が出来るようになったんです!!!!!

(赤緑同じ濃さから緑色が強く見えるようになったら近視抑制です)

 

スゲー!!!!!!

と超感動したのですが・・・・・

 

その後3日間片頭痛が酷かった・・・・・・

全然違う事から片頭痛になったのかも知れませんが、その後怖くて実証していません(汗)

(無理な訓練!?じゃなく誰か実証してくれないかな)

 

2時間近方視の後の30秒遠方凝視はそう無理がかかりませんのでご安心ください(笑)

 

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レンズメーカー新製品説明会

技術的お話

ニコンレンズの新製品の説明会が福井市の商工会議所で開催されたので行ってきました!

「2023年の秋ミニセミナー」という題材で全国14会場で開催されてたみたいです。

 

全国14か所で開催するのに田舎の福井が入っているのは、福井の眼鏡店が熱心なのか、福井地区を担当しているニコンの営業さんが熱心なのかでしょうか??

 

コロナ禍があったので、対面でするセミナーは4年ぶりぐらいらしいです・・・

 

参加した当店のスタッフも当店の定休日だったので、「ZOOMでもいいのに・・・」

とすっかり、説明会の様式も大分変わっていきますね・・・

 

ただ、今回のレンズのセミナーは、眩しさをカットしつつ明るさを補うというレンズなので、実際に体感しながらなので、対面の方が分かりやすいと判断したのでしょうか??

 

資料等を事前に各店に郵送しておいて、ZOOMでやる方式も出来そうですが、今回の資料(サンプルレンズやカウンターマット等)はそれなりにコストがかかっていると思うので、セミナーに参加するほど熱心な取扱店だけに絞った方が、効果もコストも効果的かも知れません(知らんけど)

当店は複数人で参加したので相当勉強熱心です(笑)

 

で、このニコンレンズの「シーコートネクスト・リヴィール」の特徴は!

眼に有害な短波長(紫外線等)を効果的にカットしたうえに、明るく感じる「光感度サポートコーテング」を施し、人が明るさを感じやすい555㎚付近を約10%カットしているので、まぶしさ(特に夜間)を低減します。

 

確かに目にあてて確認してみると、コントラストが上がってクッキリ見えるし、眩しさも軽減されている様に感じます!!

 

眼に見える可視光線で、最も短波長の410㎚付近もしっかりカットします・・・・

↑この実験、当店のお客様で店頭でUV420のデモを見た事のある方はほとんどいないと思います(笑)

(ブログには書いたことはありますが)

実際販売実績も当店ではほとんどありません・・・

(お客様からの指定があった場合はしっかり販売しています)

 

言い訳ではありませんが、紫外線の恐怖を煽った売り方に違和感を感じてしまっているためで・・・

確かに可視光線である410㎚付近をカットしているのは凄いと思いますが・・・

当店のレンズは全て、眼に見えない光線(紫外線)である400㎚まではしっかりカットしているのです!!!

紫外線の定義は、100㎚~400㎚となっており、100㎚よりもっと下の短波長はX線となります。

 

何が言いたいのかと言うと、可視光線のほんのちょっとの部分の違い(400㎚と410㎚)をカットしているのは確かに凄いのですが、デモンストレーションをして不安を煽る販売方法が・・・・

(決して否定している訳ではありません・・と言い訳してみる(笑))

(410㎚は人間の眼に見えて400㎚は眼に見えない)

410㎚カットレンズはほとんど販売実績がありませんが、一時メディア等で叩かれたブルーカットレンズ(450㎚付近をほんのちょっとカットする)はしっかり販売しています。

(詳細は過去のブログで色々見解を書いています)

 

総合的に見て今回のニコンレンズの「シーコートネクスト・リヴィール」は悪くない!

ブルーカットコート特有の青い反射光が無い

顔色も明るく見える

コントラストが上がり、クッキリ見える

視界も鮮やかになる

眩しさも軽減される

 

店頭にテストレンズをご用意していますので、実際に体感できますので是非是非!!

 

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多焦点眼内レンズ

技術的お話

高齢者に多い加齢性白内障・・・

 

文字どおり加齢により眼の中の水晶体が白く濁って来る病気で進行すると視力が低下します。

(他にも外傷性白内障や先天性白内障、アトピー性白内障などがあります)

 

日本人の寿命が延びているので、高齢者さん達にとってはある意味当たり前の病気ですが・・・

濁った水晶体を外科手術によって摘出し人工的なレンズを入れれば視力は復活します。

 

普通な白内障手術も保険適応で、最近では日帰りで行っている病院もあってそれほど重大な病気では・・・・

(医療系の記事はコンプラ(薬機法)的に色々気を使いながら書かないといけません)

 

水晶体の代わりに眼の中に入れる、人工的な眼内レンズにも度数があって、その度数を合わすことによって、遠方や近方がメガネ無しで見えるようにも出来ます。

(一般的な単焦点の眼内レンズは、焦点が一つなので、遠方に焦点を合わすのか、近方に焦点を合わすのか、今までの眼鏡を使えるようにするのか事前に医師から色々聞かれると思います)

 

保険適応外の自費治療になりますが、多焦点(遠近両用)の眼内レンズもあります。

(水晶体みたいに眼内レンズ自体の度数を変えれる訳ではありません)

 

基本的に多焦点の眼内レンズを度数が適正で、しっかり使いこなせている場合には眼鏡が不要になり、度付きのメガネを買いにメガネ店に訪れる事は無くなります。

 

今回たまたま当店に来たお客様が、白内障手術で多焦点の眼内レンズを入れているとの事で、当店の新兵器OPDスキャンでスキャンしてみました!!

 

さすがに、自然界にはありえないレンズが入っているので、高次収差の値がでかい!!

角膜分類インデックスも「近視眼矯正手術(99%)」と出てしまいますね((笑)

 

興味深い結果が!

近方の度数と遠方の度数がドーナツ状にしっかり捉えていますね!

この器械は角膜の屈折状態を測るのが主だと思っていたので、遠近人口水晶体で、こんなに奇麗なデーターが取れる事に驚きです!!

 

通常の眼鏡店にある、レフラクトやケラトメーターでは、本人に申告してもらわないと解らないのが、OPDスキャンでは、ここまではっきり判るのには驚きですね!!

 

多焦点の眼内レンズは、上の分布図を見て解る通り、1枚のレンズの中(視野の中)に2つ以上の焦点がある為に、脳で意識してどの焦点を採用するかを感じて見るレンズ・・・

(こんな説明で良いのかしら)

実際に使った事が無いのでうまく説明出来ませんが・・・・

 

ただ、眼内レンズの度数決定には結構な技術がいるように思いますが・・・・

(医療行為でないとの確信があれば外注で受けたい笑)

 

自費治療で、結構高額な手術ですが、もしかしたら今後は増えてくるかも知れません???

 

当店でメガネを購入いただいている方でしたら、メガネの相談には乗れるかも知れませんのでなんなりと・・・

(一番先には眼科専門医師に相談してください)

(当店では医療的な相談は当然出来ません)

(メガネが要らなくなるからやめた方良いとは言いません笑)

 

 

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強プリズム度数の光学中心 パートⅡ

技術的お話

前置きは前のブログで・・・

 

今回の事例は、強プリズム度数の光学中心は・・・

 

左右で、上下プリズム上下4.5Δ 左右16.0ΔIN の強プリズム

 

7年前から遠近両用(中近含む)のプリズムメガネを何本も購入いただいています。

今回近方(パソコン作業)が特に見えにくく感じるようになってきたとの事でご来店いただきました。

何本も購入している度に徐々にプリズム量を調整してきているため、今回測定しても度数やプリズム量は前回と特段変化が無かったので、パソコン作業用専用メガネを提案させていただきました!

 

度数自体はそう強くないのですが、プリズム量が多いためレンズ自体の大きさ(径)が大きく製作すると分厚いレンズに仕上がってしまうので、レンズ径は50㎜とフレームギリギリの大きさで製作しました。

 

眼図

10年前に描いた図を何回もブログで使ってるのですが・・・・

径を小さくした方が薄くなる説明は、この二つのレンズの下に、更に右側ギリギリのところから同じ幅で三つ目の図を描かないと薄くなるのが伝わらないですね(汗)

(たぶんこの図はメガネ自体を小さくした方がレンズが薄くなる説明で描いた感じかな笑)

 

このような強プリズムな度数はレンズの中心をデジタルなレンズメーターで測るのが難しいのです。

(難しいのは、設定では無くてデジタルだと光の屈折が異常値を示してしまうから)

度数の変わるレンズ

↑ここまでひどくはありませんが・・・

そういう場合はアナログなレンズメーターで!!!

 

アナログなレンズメーターで見る場合は、

上下2.25Δ 左右8Δ は三角関数で考えます。

 

直角三角形で、底辺が8 縦が2.25で計算すると、

角度が16度方向に8.3Δが入るのと同じ事となります。

 

で上のレンズメーターの下の目盛りを8.3に合わせて、上の目盛りを16に合わせれば、ずらした光学中心がレンズメーターの中心に来ることとなります。

 

この投影式のアナログなレンズメーターは貴重な骨董品で・・・・

先日来店されたレンズメーカーの営業さんが当店のブログを見て「あのレンズメーターのライトが今はもうどこでも手に入らないんですよ」と言われたので、どんなライトが付いてるのか確認してたら・・・・

ライトは切れていないけど接触が悪くなってかつかなくなりました(汗)

 

時間がある時に、もう一度点検してみます・・・・

 

 

何故デジタル機器とアナログ機器のダブルチェックしたかというと、

左のレンズの中心が、かなり上の方に中心が来てたもので・・・・

 

ダブルチェックした結果これで大丈夫でした!

(特殊な度数のレンズはレンズの真芯に来ない場合があります)

(左右は薄く仕上げる為にずれたらやばかったけど上下方向はフレームの形状に余裕があります)

(真芯に来ていなくてもフレームに切れずに入れば何の問題もありません)

 

当店では、お客様にとって最適なメガネを提供しようと努力しています!!

(そのために状況を色々聞く事も沢山ある事をご了承ください)

 

 

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