武生店
#認定眼鏡士#生涯教育 #円錐角膜
認定眼鏡士の義務として、3年間に3単位以上講習を受けてお勉強しないといけません。(このブログでも何回か書いてますが、今回は円錐角膜の話)
眼科講習に眼科のドクターが講習をしてくれる会場は全国でも少ないらしいそうです。
福井会場は、前福井県眼科医会会長の山岸先生が例年講義をしてくれます。
眼科専門医大生も、さらに専門分野を研究しないといけないらしく山岸先生の専門は角膜で、今回の内容は先生の専門分野ですね(講習内容は技術者協会が決めてます)山岸先生の講習は実務でのエピソードを交えて、勉強になりしかも面白い!
福井大学医学部でも授業を受け持ってるらしく話もしっかり入ってくるのです。
その時の僕の知識の中では、「円錐角膜は角膜が円錐状に出てきて眼鏡での矯正は難しく、ハードコンタクトでの矯正になる。」基本中の基本ぐらいでした。
上の新聞記事の中にもあるように円錐角膜になる確率は1000人から2000人に一人の割合みたいですね。当店で疑いがある方や眼科で円錐角膜と診断されている方は2.3人ぐらいで、そう多い割合では無いのです。(軽度の円錐角膜で普通に眼鏡で視力の出ている人を除く)
当然当店では、診察も診断も出来ませんししませんが、眼科に行ってもらう事は出来ます。
本日来店いただいた、16歳高校2年生の女の子
初めての眼鏡で裸眼視力が0.6
ここからは、かなり専門的になりますが・・・・
他覚値が、かなりの強度角膜乱視・・・・
でも裸眼視力が0.6!やるな高校生(若いから調整力がある?)
さすがにお客さんの眼を写真に撮れないので、嫁の眼なんですが……
写真のS値が全近視 C値が全乱視 R1が縦方向の角膜度数 R2が横方向の角膜度数 になってます。
嫁の眼は、眼鏡屋にあるまじき正視で視力がむっちゃいいのです。S値もC値も0
(ただしまあまあの老眼で、本日自分用の遠近両用の加入度(老眼)を強めて眼鏡新調して、近くが見える!!と喜んでました(笑)
但し、角膜は縦方向の度数が強い倒乱視で、角膜以外の所でその乱視の分が丁度相殺されている事が予想されてます。
画像左上の反射リングもほぼ真円です。
一方高校生のリングは楕円状で数値が表示される前から強めの直乱視は予想されたのです。(タブンですが円錐角膜の場合はそう楕円状にはならないのではないでしょうか?富士山の等高線状?)
その講義で習った事は、「円錐角膜は下方の方に出てくる場合が多いから下方の方もレフを当てると良いですよ・・・」
で、下方に当てようとすると、自動で真ん中に行ってしまう(汗)
当店の機械はいいやつなので、自動で中心を追尾ロックオンしちゃうのですね(笑)
写真画像の3DAを解除すれば良いだけですが・・・・
まあ乱視の数値も安定してるしと思って自覚検査を進めると・・・
クロスシリンダーが安定しない・・・通常のクロスとオートクロスじゃ反対の方を指摘するし・・・
念のため角膜上方にレフを当ててみると・・・
ほぼ単性乱視値が・・・・・
(レフ紙の時間経過等を見れば、その時の僕の行動思考が思い出される(笑))
自覚値での視力もそこそこ出るのですが、メガネを作る前に眼科を受診してもらった方が良いと判断して、眼科に行ってもらう事にしました。
なんともなければ良いのですが。
その講義で学んだことは、
円錐角膜は5対1(教本は3対1)で男性の方が多い事。
遺伝要因が多い事と、40歳ぐらいまで進行する事。
現在の医療は、円錐角膜の進行を止める治療が出来る事
安心して眼科受診していただくことが眼鏡技術者の役目である事 等々です。
[コメントする]外壁塗装工事中
現在、武生店は外壁塗装の為足場を組んでいます・・・
足場を組んでいますが、当店は平常通り営業中です!!
(水曜日は定休日)
当店の東側の壁面に、昨年末に新しい大きな看板を設置したのですが、数カ月で雨だれ跡が凄くて、原因を調べたら壁の塗装が白化して垂れてきているのが原因でした・・・・
このあと、看板屋さんが看板屋さんのせいではないのに綺麗に拭いてくれました。(40年来のお付き合い、福井市のアドプランニングエビスヤさんです)
当社はテナントでこの店舗に入らさせてもらってるので、大家さんがいて、壁の塗り替え費用はどっちもち????
ちょうど屋根も錆びだらけで、改修が必要になってると飛び込みで業者さんが営業に来られて・・・・
ま、二十数年間一回も修繕して無いので、必要ですね・・・
タイミングよく壁の事情を話して、壁面も塗装修繕となりました。
正面のモルタル部分もそうとう汚れてきているので、ここも塗装修繕ですが、さすがにここは当社もちです(笑)
屋根・壁と施工業者さんが違うと、ややこしそうなので、当社と懇意にしている業者さんと相見積もりしていただいて、判断してもらいました!!
なんか、飛込できた業者を利用したみたいで申し訳ありません(汗)
屋根も断熱効果の高い塗料を選択いただいたみたいで、感謝です!!
[コメントする]本日は七夕です・・・・
彦星と織姫は会えているのでしょうか・・・・
とおっさんがロマンチックな事を書いてみましたが・・・・
お空は、曇り空・・・・
(青っぽく映っているのは。、一眼レフのホワイトバランスが蛍光灯になってました(汗)ムズイぜD500)
厳密には、この写真は二・三日前に撮ってますが、今日も同じ感じです(汗)
本当は、書きたかったのは、「調光レンズ」の事!!!
僕の一眼レフと同じニコンの調光レンズ
室内では、ほぼ無色なレンズカラーが、この曇り空でも、
この通り着色します。
スタイルカラーの4色は、紫外線に反応するタイプで、エクストラアクティブは、可視光線にも反応する為、UV(紫外線)カットガラスを使用した車の中でも着色します!!
着色スピードは
ニコン・エクストラアクティブの場合
その他HOYAレンズですと、グリーン・グレー・ブラウンの3色(HOYAサンテックディープカラー) があって、あまり濃くなりたく場合には、ミスティパープル・ミスティブルー・ミスティロゼ・ミスティアッシュグレイの4色(HOYAサンティックミスティライトカラー)があります!!!
[コメントする]いろいろな質問してみました!
認定眼鏡士の講習会の続きです
福井県の場合、講習会の後、場所を変えて懇親会が開催されます。
参加するのは役員さんが多いのですが、講習会参加申し込みの返信ハガキにも、懇親会の参加・不参加の欄があるので、福井県所属の認定眼鏡士なら誰でも参加できます。
例年、眼鏡技術者協会の教育部長の内田先生も参加されるので、講習会の直後の大勢の前での質問はしにくいけれど、懇親会の場での質問はしやすいのです。
講習会の中でも話に上がったのが、検眼室の個室化とその明るさ調整
講習会参加店の中で個室化していると手が上がったのが、そのうち二社!!
当店もその内の1社で、店舗改装時にどうしてもやりたかった事の一つでした。
ただ個室にしてLEDのダウンライトにしたため、想定外の事態が!?
フォロプターに付いてる近見視力表に、上の棒の影がクッキリと出てしまう・・・
(写真バックの壁の色が黒の為、部屋が暗く映ってますが、影がクッキリ出るという事は照度は十分なんです。後に解説)
で、どうしたかと言うと、フォロプターに付いてるLEDライトと手元灯を近見視標に当ててみました!!
だいぶん薄くなりましたが、まだ影は出てしまいます・・・・
で、原因のLEDダウンライトを消すと、
当然影など出ません!!!!
実際こうやって測定していたのですが、このやり方は問題が無いのか???
先生曰く「輝度」なので、そう問題がないんじゃないかとの事でした。
(輝度と照度を復習しましょう)
自分の眼で確かめてはいましたが、一抹の不安が払拭されました(笑)
もう一つは、夜間視力(夜間度数)について
当店のオートレフケラメーターは、瞳孔の中心地点と周地点を測ってくれて、瞳孔が開いてる場合の度数も測定してくれます。
右眼が僕で、左眼が嫁です。
(For day と For night)あくまで参考値ですが、僕は夜間は近視が強くなり、嫁は夜間乱視が強くなります。(しかし嫁はほぼ正視・・・小さい頃勉強しなかったのでしょうか(笑)
試しに暗室と通常で、オートレフを採って見たらどうなるか実験してみました。
あれ、レフケラの中の視標は、晴天だ!!!(笑)
さきほどの照度と輝度の関係でいうと、瞳孔の大きさは変わらないのか????
レフケラにはモニターが付いてて、瞳孔の様子が大きくなってよくわかります!!
結論から言うと、他覚値は部屋が明るくても暗くても、変わりませんでした。
瞳孔の大きさは、明るい→暗い は、ほぼ変化なし
暗い→明るいは、照明を付けた一瞬だけ、縮瞳してすぐ元に戻った。
(自律神経に支配されてる瞳孔反応は明るさだけの変化では無く、瞳孔反応は複雑です)
当店の視力測定室は、省スペース型の視力表を使用しております。
省スペース型の欠点は、調節ラグが取り切れないのでは?との事です・・・・
ここで調節ラグの説明を・・・・
自分の「1m先に置いた鏡」と「1m先に置いた風景が映ったTVモニター」を比べると、TVモニターの中の遠い先に有るような風景画像を見ても、人間の眼は1m先の物を見る調節を使って1m先のモニターを見てしまいます。
片や1m先の鏡は、鏡に映ってる自身は2m先の調節、自身の背後に映っている風景は無限遠を見るように調節はせずに見て、遠くの風景も近くの自身もどちらにもピントを合わせる事が出来ます。(モニターに映ってる画像では出来ません)
省スペース型の視力表は、この原理を利用して、視標が機械の中の5m先にあるように設計しておりますが、実際の機械が1m先に有ると1mの調節が入りかねないとの考えです。
当店では、機械自体を壁の中に埋め込んで機械を見えなくして、壁に穴を開けてその穴が5mあるように心理的にも思わせています。
(子供を測定していると親御さんが後ろから視力表を見たがりますが、なんせ5mもある細長い穴ですので、被験者の子供と目線の位置を合わせないと視標は見えません)
あれ、ラグの説明と微妙にずれてる(笑)
視力機器を埋め込んだ、もう一つの理由が、両眼視検査の時、右眼左眼別々に分離させて見せるのですが、利き目の視標は機械の中に見えるのですが、非利き目の視標は、機械から外れて見えてしまう(もしくは機械が二つ見える)ため機械自体を隠すことにより、測定が正確にしやすくするためです。
長い・・・(汗)
話を夜間視力(夜間度数)に戻すと、いくら検査室を暗くしても、視標の輝度が明るいと意味があまりありません・・・・
当店には輝度をも調整できる視標もちゃんと完備してます!!
通常時↑
暗い時(輝度を落とす)↑
夜間の眼鏡度数の自覚検査をする時は、輝度だけで良いのでしょうか・・・・
被験者がいる測定室の照度を落として、視力表の輝度も落としてみました!!!
なんか変(笑)
視標のある部屋の照度はどうしたら良いのでしょうか(笑)・・・
お客様が「夜の運転の時見にくいんだよな・・・・」と言われる方がよくいます。
その場合、僕「夜の運転に使用する時間はどれくらいですか?」とお聞きします。
ほとんどの方が、夜の運転で使用する割合は少ないのです。
その少ない時間に合わせた眼鏡を常時使用するのは、あまり賢明とは思われません。
夜間運転に使用する眼鏡は、夜間専用に別に作った方が賢明です。
夜間運転をするプロのドライバーさん等、夜間用の専用眼鏡、当店ではしっかり測定いたします!!!!
上の写真でも大丈夫だと思いますが(笑)一応指標があるところも暗くしますので、日没後の来店をお待ちしております!!!!
[コメントする]認定眼鏡士・講習会その2
嫁が、昨年「認定眼鏡士SS級」を一般試験で合格したので、初参加の感想を聞いたところ、凄い好評価でした!!!
受講目は「自覚的屈折補正の基礎の総復習編」内田 豪 先生
嫁「全然眠たくならずに、面白かった!!!」・・・・
嫁「日頃当店でやってる事と手順が同じだった!!」・・・・
嫁「認定眼鏡士の検眼実技試験といっしょだった!!」
ってなんか感想がズレている気がする・・・・
自覚屈折検査、誰が教えたと思ってるの・・・・俺だぜ(笑)
俺の信用度は低かったのでしょうか(涙)
内田先生のひっかけにも気が付いたみたいだし、たいしたものです!!
本人の意識も高まって、より丁寧により親切により解りやすく!!
認定眼鏡士の資格を維持する為には、多少の経費はかかりますが、「最適な眼鏡をお客様に提供する為に!!!」
それが、最終的には自店の為自分の為になるはずです。
人間の「眼」って良く出来ていて、多少ズレていても合って無くても、自身の脳の力で見えちゃうんです・・・
(見えれば良いとだけ思っていると結構怖い話なんです)
ただ、「疲れるメガネ」と「快適なメガネ」毎日使う物ですので、どちらが良いか一目瞭然!!
当店では、なるべくなるべく快適なメガネになるように努力しておりますので、どうせメガネを買うなら、なるべくなるべく当店で!!!
[コメントする]