メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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2021年

スタッフブログ

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ピントフリーズ現象

技術的お話

このブログは段々理屈ばった、内容になっておりますが・・・

 

商品の入荷情報とかは、当社公式インスタグラム又はフェイスブックをご覧ください!!

どんなメガネが店頭に並んでるかは、当社公式ホームページの「カタログ」をご覧ください!!

 

どうも閲覧数等は、僕の屁理屈なブログよりもスタッフがあげてるインスタの方が上みたいですね・・・・・・

ま、それでよいのだ(byバカボンのパパ)・・・・

 

 

最近学生さんが多いなと思っていたら・・・

学校は春休みでした!

コロナのせいで季節感があんまりないや・・・

 

 

今回は、11歳のピントフリーズ現象!

 

水晶体のピントフリーズには2種類あると思っていて、

一つは、

近くを見続ける事によっておこる、調節した状態でフリーズしている状態

 

もう一つは、

無調節状態が長く続く事によって、毛様体(ピント筋)がうまく働かなくなるフリーズ

 

ちょうど1年前の4月は、学校が長期休みになり、自宅から外出もままならなくなって巣籠りすることにより、遠くを見る事が無くなる・・・

志村けんさんが亡くなったりして、不安が自律神経に悪影響を及ぼしたのか・・・

圧倒的に前者(調節したまま)のピントフリーズが多かったです。

 

このブログでも水晶体の状態に気を付けて測定してると書いてて、細心の注意の元調節を外したと思ってメガネを作ったはずが・・・コロナ自粛期間外しきれなかった事例が2件ありました・・・・(自宅自粛が子供達の眼に及ぼす影響が凄いな、と思った昨年の4月)

 

 

子供の眼を自覚検査をしていたら「ピントフリーズしているな」というのはなんとなく分かるのですが、どっちにどうフリーズしているかはなかなかわかりにくいのです。

 

今回は・・・・

 

無調節状態が続いた事により、調節機能が上手に使えなかった例

11歳の男の子

検査時「メガネいつもかけてる?」

男の子「はい」

 

調節微動測定でも調節が上手に使えていない状態が解ります。

あとでお母さん「メガネいつもかけてないやん・・」

男の子「授業中はいつもかけている・・・」

 

たしかに僕の聞き方が悪かったかも・・・

 

装用テストの時、当店から見える村国山でパラグライダーがちょうど飛んでいて・・・

 

「メガネ外したらパラグライダー全然見え無いでしょ?」

 

「遠くを見るのが目に良い」とされてますが、ぼーと遠くを見ていても効果は無く、パラグライダーに乗ってる人が、男性か女性かを見分けるぐらいしっかり見てこそ、遠方訓練の効果が出るのです。

(僕がこのブログで書いている近視抑制のマイナス調節が働く一つの条件)

(目を休めたり考え事をするときは、2mくらいをボ~~と見る)

 

コロナ禍も早1年・・・・

去年の春休みの児童に対する眼の影響はビックリする事が多かったですが・・・

今年の春休みの児童の眼は・・・・普通です!!

 

そろそろ皆さま気が付いているのでしょうね!!

TVも不安を煽る事をしなければ良いのに・・・

 

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強度近視

未分類

NHKの放送で強度近視の危険性的な放送がいろいろされてましたね。

 

強い近視は眼軸が長くなって、近視が強くなる・・・・

 

(焦点の線は無視してください)

(図は近方視無調節の眼は眼軸で調整していくかもの仮説で使用した図の使いまわし)

(眼軸が1㎜長くなると、眼鏡の度数は3.0(12段階)変化する。計算式はちょっと前のブログに書きました。)

 

眼軸が伸びる事で、度数が変わるだけならいいのですが、目の後ろの網膜や黄斑部や強膜も伸びるので、問題が生じる場合があります。(頭部や眼部に激しい衝撃等に注意してください)

 

 

今回紹介する眼鏡は、

-18.00の超強度近視

これだけ強度になると、制作出来るレンズ径が小さくなるのですが、小さくなってもこの厚さ!

(標準径で作れたら、とんでもない厚さと重さになりますね)

 

 

当店では新規のお客様ですが・・・

現在(いま)使っているメガネの度数より強い度数のメガネは出来ないと思っていたみたいです。

 

たしかに強度近視で、実際必要度数以上のマイナス度数を入れると大問題ですが、弱すぎる度数も正解では無いと思います。(ケースバイケースですが)

 

 

弱すぎる眼鏡の遠点は、後方(見る反対側)に出来ます。

(眼鏡士の試験に出るところです)

(前を向いてるのに焦点は後ろに出来るのは頭では想像できにくいです)

(たとえの図解で地球を一周回って後ろに合う図がよくありますが、完全に間違いで、光は重力によって曲がりません)

 

極端に弱すぎる近視のメガネは、水晶体の無調節状態が続くことによって、調節力の低下や軸性近視を進めかねないと危惧されます(個人的見解ですが、そう間違ってないとも思ってます)

 

 

話をもどして・・・・

 

これだけ度数が強いとレンズのふち厚が分厚くなってしまいます。

レンズのふち厚を薄くする一番の方法が、レンズ径を小さくする事!

(2番目がレンズ設計(両面複合設計)3番目がレンズ屈折率を上げる)

(値段でいくと、高い・レンズ設計>レンズ屈折率>レンズ径・安い)

 

で・・

レンズ径が小さくてもオシャレなデザインの「VioRou ヴィオルー」

 

決して度が強い人のためのデザインではありませぬ!

 

度なしや弱度にしてもオシャレです!!

 

 

今までは近くにしかピントが合わなかった眼鏡でしたが、遠方にもピントが合う事によって、見えないストレスから少しでも開放される事でしょう!

日常生活もちゃんと見える事で、生活の質が上がると思います。

 

 

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水晶体の調節機能とメカニズム パートⅢ

技術的お話

昨日、良いデーターが取れたので、共有したいと思います

(誰と?)

 

当店には調節を他覚的に測定できる装置を完備しております。

 

15歳の男の子で、視力低下につき眼鏡を初めて作りたい。

 

裸眼両眼視力が0.3

左右矯正度数に差があり

R1.0 S-2.65

L1.0 S-1.34  乱視は割愛

輻輳近点は年齢の割にかなり遠い

(調節近点も)

 

前回のブログでも書いた、水晶体の調節状態を予測しながら度数を決めます。

 

輻輳近点が遠い事から、ピントフリーズ状態を予測して、それが調節した状態でフリーズしているのか、無調節状態でフリーズしているのかを考えます。

 

一番最悪なのが、水晶体の状態を考えずに水晶体が調節した状態で度数を決定してしまい、本当は遠視眼なのに近視の眼鏡を作ってしまう事です。

 

僕が予測した水晶体の状態を確認するためにも、調節機能を他覚的に測定してみました。

ここ機械は、調節と同時に縮瞳が起こる現象を利用して数値化する装置で、左目は全然調節が出来てません。

 

たぶん遠方視を左目、近方視を右目で見ていて、水晶体の無調節状態が続いたせいだと予測しました。

 

簡単な眼の使い方のトレーニング(練習)後、もう一度測定すると

表の中の測定時間を見ても解る通り、たった5分後でここまで改善(まだちょっと弱いけど)

(輻輳近点も改善してます)

(調節力旺盛な若年の眼は軽度の調節緊張の表示はほぼ出ます)

 

昔は「メガネをかけると目が悪くなる」という方もいました・・・

確かに、強すぎるメガネや弱すぎるメガネ、光学中心がズレたメガネをかけているのは目を悪くする原因の一つですが、正確に合わせたメガネはちゃんとかけ続ける方が眼と脳には良いのです!!

 

この子も矯正した目の利目は右なのに、裸眼状態では左で見ている・・・

距離感や正確な判断が出来にくくなります。

 

左右視力の差がある場合、視力の悪い(使ってない)方の目の度数が更に強くなる傾向があると思います(あくまで個人的感覚)

 

この子の場合も、授業中だけかけるのでは無く、常に眼鏡をかける事

小学校の時していたビジョントレーニングを、また自分で再開しては?

(越前市の小学校では学校でビジョントレーニングを実施しています)

 

を提案してみると・・・・・

 

とりあえず安いメガネを作って、普段はメガネをかけたくないから、コンタクトレンズをするとの事でした(笑)

 

僕の説得が通じて良かったです(涙)

 

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水晶体の調節機能とメカニズム パートⅡ

技術的お話

前回のブログ記事は、片眼だけを考えた場合です。

 

人間の眼は左右に二つあるから、更に難しくなってきます・・・

 

図

今回は外斜位の事例で考えてみます。

 

前回に語った「完全矯正値」も、片眼の測定値と、両眼を使った融像視の測定値には違いが出るのです。

特に上のような強めの外斜位の場合、調節を使って輻輳両眼視をしている時の「最高視力の最低度数」は片眼測定の「完全矯正値」と比べて「完全矯正値」は変わってくるのです。

 

書いてても何を言ってるのか理解してもらいにくいですね(笑)

 

 

この場合、近視進行をマイナス調節を使って抑制したい場合は、

図

BINプリズムレンズを使用して、度数が緩めの「完全矯正値」を狙わないと、マイナス調節は起こりません。

ただたんに弱めの度数にしただけでは、両眼視に支障をおこしてしまいます。

 

じゃあ内斜位の場合は・・・・

(内斜位は作図してませんが、眼位は外斜位の反対です(汗)

 

遠方視は弱めの度数で良いのですが、近くを見る時に調節と共に輻輳が入るので、近くは度数が弱い方が見やすいのです(近視の場合)

そうすると、遠方視はピントが合わずにマイナス調節は働かない・・・・近方はプラス調節も働かないため無調節状態が続く・・・やはり近視化が進んでしまう可能性があります。

 

説明が難しい・・・・・

 

眼鏡士の両眼視の考え方の一つに、AC/A比を用いた視機能分析があります。

(AC/A比とは、1D調節すると、どんだけ輻輳するか)

 

遠見眼位・近見眼位・AC/A比の3つ を「高・普通・低」の3つに分けて、3×3×3=18分割して分析していく考え方ですね・・・・

 

眼鏡士のSSS級の試験にならないと、この問題は出ません。

 

偉そうに書いてますが、僕が所持している眼鏡士の級は・・・SS級です(汗)

 

一時問題集を取り寄せて、試験勉強をすることも考えなかった訳では無いのですが・・・

問題集をペラペラしただけでめまいがしました

試験問題には、実践とは別に記憶しないといけない知識が多く含まれます。

(どのような資格試験も一緒ですが)

 

嫁が独学でSS級を取得出来た事で、SS級を取得するための勉強会のオンラインサロンを立ち上げ、ゆくゆくは皆でSSS級を取りたいと思っていたのですが・・・

十数名が参加してくれて、凄く勉強になり大変楽しく運営していましたが、主催した僕自身のふがいなさとプレッシャーから、現在は放置状態に・・・

また復活したいな~と思っていますが、会を運営するプレッシャーは僕には無理なような気がします(笑)

協会や組合やグループを立ち上げて運営出来る人ってスゲーなという事も勉強出来ました。

 

 

なんか話がずれまくっていますが・・・・・

 

色々考えて、度数を測定している眼鏡屋さんが当店です!!!!

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水晶体の調節機能とメカニズム

技術的お話

最近TV放送で、近視の番組が放映されてますね

関連記事

https://heart-land.jp/archives/41570

 

そこで目の調節機能の基本をおさらいすると、

 

図

目が良いとされる、「正視眼」

遠方の像を角膜と水晶体のレンズによって、網膜の中心窩に焦点を合わせてます。

 

 

 

近くを見る時は、屈折値を変えないと焦点(ピント)が網膜上で合いません。

それで、水晶体の屈折値を変えて(調節)(水晶体を膨らませて)

図

近方にピントを合わせます。

カメラ(機械)にも同じようなオートフォーカス機能がありますが、生物の眼より勝るものはまだまだ無いのでは無いでしょうか。

 

 

それで、近視のメカニズム・・・

図

遠方の像が、網膜に焦点が合っていません・・・

 

そこで、マイナスレンズを用いて

図

焦点を網膜上に人工的に合わせます。

 

 

どうして近視になるのか?

所説ありますが、遺伝と生活環境にあるといわれています。

 

日本人は近視が多いと思われてますが・・・

 

パソコンやスマホが普及する30年以上前、多くの漁師さんたちの眼をオートレフで測定した事があって、遠視寄りの方が多いと思った事があります。

 

たぶん江戸時代の日本人の眼を測定しても、現代ほど多くの近視の方はいないように思います。

(あくまで僕の主観)

江戸時代には細かい文字を見る事は無いし、夜は寝て昼は屋外で活動していたはずです・・・

 

 

近視の原因の一つに、水晶体が膨らんだ状態が続き(調節したまま)経年(成長)して、近視化するのではないのか?

 

(医師の指導の元、寝る前に調節麻痺(散瞳)剤を点眼する眼科的治療もあります)

 

 

最近のTV等では、軸性近視

眼軸が伸びて、近視になっているという放送がされてます。

(昔から強度の場合には軸性近視と言われてました)

(この図は成長期の児童が水晶体の無調節状態を続ける(近視の未矯正及び弱弱矯正)と成長の過程で眼軸が伸びるという僕の見解の仮説の図)

 

眼軸長が測れる機械の発達で、より説明がしやすくなってTV放送になったのでしょう。

(関連記事で計算しているデータでは1㎜で3Dだから上の作図ぐらい伸びたら!!!!)

 

 

 

 

赤ちゃん時代は眼球自体が小さいため、ほぼ遠視眼になります。

図

 

ただ、余りある強い調節力で、

(加齢と共に調節力は低下していきます)

図

 

 

しっかりピントを合わすことが出来るのです。

 

しかし成長と共にどんどん近視化されていきます。

 

遠視が近視化されて正視で止まれば良いのですが・・・

 

更にどんどん近視化する場合が多いのです。

 

近視になる予防方法は無いのか??

 

ここからは僕個人の主観になります。

 

 

近くを見続ける為には、水晶体を調節し続ける事が必要になります。

①水晶体が長時間調節し続けるのは大変なので、眼軸が伸びて水晶体を助けるために眼軸が伸びるのでは(仮説)

 

近視の未矯正や弱すぎる度数の矯正

②近視なのに眼鏡をかけていなかったり、弱すぎるメガネしかかけていないと、水晶体が調節が不必要となり調節しなくなります。すると近くにしかピントが合わなくなり、遠くにピントを合わす事を脳がしなくなり、近視化が加速する(仮説)

(上から7番目の図参照)

 

要は、遠方視をしっかりして目と脳を鍛えることです。

アフリカで、遠方のライオンを探す毎日を過ごせば近視化を防げるはずです。

(遠方をボ~~と見ていてもダメですヨ)

 

 

僕がお客様に説明しているのは、マイナス調節をしっかり使う事

 

図

水晶体の安定位では、若干網膜の前に焦点を合うようにして

図

しっかり遠方を見る時にマイナス調節を働かせて、網膜上に焦点を持ってくること。

 

図で書くには簡単ですが、実際の水晶体の状態は簡単には判断が出来ません。

過矯正や弱弱矯正の度数では、このマイナス調節が働かないのです。

 

当店で眼鏡を購入いただく際には、水晶体の状態を推測しながら丁寧に測定をして、このような状態になるようにメガネのレンズを調整しております。

 

しっかり適正な度数で合わせて、水晶体も網膜もしっかり機能させて働く事で、近視の進行を抑制し、視機能を低下させません。

 

 

職業ドライバーの方等、長時間遠方視を必要な方には、水晶体の安定位での度数調整をお勧めしたりもしてます。

(マイナス調節をし続けるのも疲れるため)

 

お客様にとって一番快適な度数を提案するために、いろんな生活環境の事をお聞きしたりしてますが、決して興味本位で聞いてる訳ではありません。

必ず年齢もお聞きしますが、そういう理由からです。

 

僕が20代の頃は、年齢を聞きにくかったりして、生年月日から計算したりしてましたが、堂々としっかり聞くようにしたら、お客様もしっかり答えてくれるようになりました。

お客様も聞きにくい様子を感じると、答えにくくなるのかもしれませんね。

 

 

話を戻して、眼鏡店がよく使う「完全矯正値」の定義は、

「最高視力が出る最弱度」なのですが、

測り方によって水晶体の状態が変わり、「完全矯正値」の測定度数値が変わってしまうのです・・・・・

 

まとめると・・・

 

当店では、しっかり考えて度数調整を行ってますというのを・・・・宣伝したかったのです・・・

 

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