2022年
紙カルテ➡電子カルテ
当店(武生店)の顧客情報はOPENした1996年から、電子データーで残っています。
当然、紙でも残していて結構な物量になっているんですね・・・
この横の棚にも沢山の紙カルテが・・・・
当店のカルテは、家族単位で綴られているので、家族内に大きな斜位や強い近視が有れば、注目出来るようになっています。
強い近視を見逃す事は絶対無いのですが・・・・
人間の眼は生活環境で変わったりしますが、遺伝要素もかなりあると思っています。
先日も測定中眼位に「ん?」と思った事があって、家族のカルテを見てみるとプリズムレンズを入れていたり・・・
(眼位検査はルーティンで全員を見ています)
当店の電子データーは、結果(入れた度数)だけのデーターで、何故その度数にしたのか、前の度数はどうだったのか、他覚検査値や自覚検査値などは紙のカルテを見ないといけません。
紙だと、ちょっとした項目にない気づいた事もメモしてあったりするのです。
ただ、膨大な量になって、時代に合わなくなってきています。
それで、当店の電子データーに細かい項目を書き込み出来るように、システムを2021年に改良しました。(改良後は全て入力しています)
それ以前の紙データーを、入力し直すのは気力と体力が大変なのと、紙データを使えば良いだけで、後1年以上は紙カルテを主に使う事となるでしょうか・・・・。
https://www.tokaiopt.jp/blog/t10220181207/
東海光学さんのホームページによると
「眼鏡データベースの調査(2018年度版)によると、メガネの平均使用年数は4.3年です。
「3年~5年未満」が最も多く、次いで「2年~3年未満」「5年~10年未満」です。」
(引用)
となると、まだまだ電子カルテ一本で行ける日は先になる気がします。
お客様情報は当店にとって大切な大切な宝なんですが、顧客様にとっても眼の経過や変化が解る有益な資料となっています。
(個人情報保護法を順守して厳重に管理しています)
最後に言いたかった事は、
「当店で購入いただいているお客様、浮気しないでね♡」
「当店でまだ未購入の方も、お客様の眼の事を第一に考えていますので、是非当店で!」
「他店で購入している方は、一度当店を試してみてね♡」
[コメントする]家鳴り 乾燥 曇
築22年のツーバイフォーの自宅が、昨年あたりから今の時期に「バッキッ」と結構の音量のラップ音が・・・・
どうも乾燥による「家鳴」みたいですね。
ググルと新築の家に多いそうですが、我が家は新しいうちは家鳴りなんて無かったんです。
色々原因を考えると、昔は石油ファンヒータで暖を取っていたのが、省エネエアコンを設置してからはエアコンで暖を取っているせいではないかと推測。
(石油ストーブは燃料が液体なので乾燥しにくいそうです)
(省エネなのにブレーカーはよく落ちる)
ウイルスも乾燥している方が活動しやすいらしいし・・・
自宅は乾燥気味ですが、ハートランド武生店内は乾燥対策はバッチリです!!
2台の気化式加湿器付き空気清浄機がフル稼働しているうえ、検眼室では、
スチーム式加湿器がフル稼働!!
https://heart-land.jp/archives/44148
↑この記事で、検眼室の検査用の曇りが減った事を書いていますが・・・・
確かに検眼レンズの曇りは減ったのですが・・・・
一部の店頭のメガネのデモレンズに、白いモヤモヤが着くようになったのです。
(なんか店頭のメガネが掃除されていない感じになっていて・・・)
ググッてみたら、超音波式加湿器は、水道水のカルキ分やミネラル分が粉みたいに発生するらしい・・・
で、浄水器で濾過した水を入れるようにして、だいぶん改善はしたのですが・・・
で、スチーム式の加湿器を購入しなおしました・・・・
水蒸気がモクモク出ていた方が、視覚的にも対策している安心感があると思ってスチーム式をチョイス!
ググルと加湿しすぎも問題みたいな事が書いていますが・・・・
換気扇4台フル稼働していますしエアコンも稼働していますし、湿度も表記されています。
ただ、加湿器毎に湿度表記が微妙に違うのは・・・・場所の関係でしょうか??
因みに今の時期3台の加湿器全て、1日で入れた水が空になります(合計10ℓ以上)
[コメントする]度付きサングラス
当たり前ですが、サングラスのデザインも流行があります!!
最近のサングラスのファッショントレンドは、フラットなフロントカーブで丸めで、レンズカラーが薄めな感じなのでしょうか?
「トレンドサングラス」や「流行りのサングラス」等で画像検索してみてください!
当店にも沢山ありますので、是非是非お願いします!!
(当店はサングラスに力を入れているメガネ屋さんです)
まだまだ、こんなサングラスもカッコイイんです!!
ハイカーブでレンズカラーが薄めのグラディーション、ハーフミラーコートのサングラス!
世界のラグジュアリーブランドがこぞって採用して、世界中で流行っていましたね!!
今でもそう古臭い感じは無く、カッコよくかけれると思います!
フラットなカーブのサングラスに度付きレンズを入れるのは、そう難しくは無いのですが
(ただ単に普通のメガネレンズに色を付けただけだとかっこ悪いですよ)
レンズ径が大きくて、カーブしている度付きレンズは、簡単では無いのです!!
メガネ屋の腕が試されるのです!!
(このブログで過去に散々講釈を書きました)
今回、当店のレンズコンシェルジェが選択したレンズは、
ニコンのビューフィットのレンズ、
レンズ径が80㎜有って、レンズカーブが指定出来、ミラーコーティングもあって、プリズム補正・度数補正も細かく設定出来ます。
ちょっと前の時代だと、このようなメンドクサイレンズは、大量に作らないと割が合わない大手のレンズメーカーでは製作していなくて、特殊レンズが得意なメーカーが割高で受けてくれる感じだったのですが・・・・
今では、どんどんレンズも進化しています!!
[コメントする]近視とは
近視の定義=近視とは「眼に入ってきた平行光線が、網膜より前で焦点を結んでいる状態のこと」
網膜にある中心窩に焦点が合っていない為、ピントが合わない状態です。
原因は、①眼軸長に対して角膜・水晶体の屈折率が高いか②角膜水晶体の屈折率より眼軸が長いかです。(とりあえず2D(平面)で考えています)
正視(遠方視が良い方)が近くを見ても、ピントが合うのは、水晶体が膨らませて屈折率を上げて焦点を中心窩に当てているからです。
最近、スマホの普及やコロナ禍の影響か、水晶体が近くを見ている(膨らんだ)状態で固まっている現象を多く見かけます(ピントフリーズ現象)
本当は正視なのに、「ピントが網膜より前で焦点を結んでいる状態」
昔は仮性近視とも呼んでいました。
正視だけでは無く、近視で本当は今のメガネが合っているのに、視力が落ちている状態も同じことです。
見識のある眼鏡技術者は、今、水晶体がどんな状態かを推測しながら、度数を決めるのですが、水晶体の状態は目で見えませんし、結構厄介なのです。
今回の事例
平成20年生まれの13歳
2020年8月に眼科処方箋で製作(11歳)
2021年4月2日に視力不良?で再来店
ピントフリーズ状態になってる感じだったので、フリーズを外すと視力は良好に。
当店ではアンダー15保証があり、「1年間以内に度数が変わった場合、何回でも無料で交換できる」システムがあります。
無料でレンズ交換するのが嫌な訳では無く、安易に度数を上げてしまうと更に視力が悪くなってしまいます。
今回、
前回から丸9カ月が経過した、2021年12月30日来店
前回の経緯があるので慎重に度数を探っていきます。
(メガネを作らなくてもカルテに記録を残しています)
ピントフリーズを疑ってみても、視力はさほど改善せず・・・
調節微動解析を使ってみても、そう問題はありませんでした。
(子供の場合、微動は激しいので上の状態は標準値内)
(しかもレフの数値が強く出ていました)
今回は度数を上げる事となりました。
前のメガネから1年半、お顔のサイズのだいぶん大きく成長しているので、0.75Dの進行は致し方なしか・・・
眼球の大きさが約0.2㎜大きくなったら、計算上0.75Dと同等の眼軸の伸びです。
越前市の小学校では、ビジョントレーニングを取り入れているし、当店でも成長期の方には、正しい眼の使い方を熱く説明しています。
検証が必要ですが、当店で購入いただいている子供の近視の進み方は、平均値より少ない気がしています!!!!
(短期的に考えると、近視が進んだ方が眼鏡店は儲かる気がしますが、当店では長期的に考えていますので、ご安心下さい・・・)
[コメントする]斜位&不同視
左右眼の度数の違いが大きい事を不同視といいます。
昔(30年ぐらい前)に僕が習ったのは、左右の度数の差が2D(ディオプトリー)の場合、網膜上で像の大きさの違い(不等像)が起こるから注意しましょう・・・
だったのです。
現在の常識は、不等像がおきない場合は、左右の度数の差はその限りではありません。
(常識(教科書)は時代と共に変化するのです)
メガネの両眼の度数バランスを整えるのは、度数でも視力でもなく、調節なんですね。
(説明が難解なので割愛)
メガネの最適な度数を考えるのに「調節」がある事で難解にしています・・・
「調節」や「補正」は脳が支配しているので、絶対が無いのです。
まあ、近い将来は「AI」が最適な度数を導くのかも知れませんが・・・・
今回の事例は、
決定度数
RV=S-8.75C-2.50AX30 5ΔUP 3.5ΔIN
LV=S-2.00C-2.00AX10 5ΔDN 3.5ΔIN (両眼視力1.0)
現在の度数は5年前(18歳)眼科処方箋
RV=S-7.00C-2.50AX30
LV=S-1.75C-2.00AX10 (両眼視力0.9)
小さいころ未熟児性網膜症で手術歴あり
アイパッチを使った訓練あり
右眼は弱めの弱視有り(0.56)
両眼視は良好ではないものの出来る状態
上のデータを見ていただいても判る通り、視力が良好な左眼の度数はほとんど変わっていません。(大きいプリズムΔ度数は入ります)
いまのままの度数でも日常生活はなんの問題も無い度数です。
ただ、本人が右眼を使っている感覚が無く、両目で見たい・・・
との事で、日にちをかえて精密な検査にご来店いただきました。
左右眼に大きな斜位があるため、両目揃って網膜の一番見やすい中心窩で物を見ていない状態、いわゆる固視ズレの状態で、視力が出にく右眼をほとんど使っていない状態でした。
両眼バランスをケアしてない場合(エビデンスは無いのですが感覚的)(いろいろな事例を見て)使用してない方の眼の近視化がどんどん進む気がしています。
ただ、眼位を補正するプリズムレンズΔを使えば、問題は解決するのか?
という単純なものでは無く、今回の場合は、本人の強い覚悟が必要になってきます。
今までのメガネで生活に支障がなかったのに対して、今回のメガネは最初強い違和感が発生しる事が予想されます。今まで使っていなかった眼筋や脳が悲鳴を上げるのです。
(抑制が入って片眼づつしか見ていない方は違和感がそう出ません)
(強い違和感が出ているのは両眼視をしだしているからです)
(今まで両眼視が機能していなかっただけで、違和感が抜ければ(慣れれば)それが普通なのです)(身体の機能は使わないと劣化していきます)
眼は左右に二つあるため、一眼づつの度数が合っていてもそう単純ではないのです。
今まで通りモノビジョンの度数で行くか両眼視機能を使った眼鏡の度数で行くかどっちの度数が良いのかは僕には判断出来ません。
メリット・デメリットを説明して、体感してもらい、本人が自身で判断してもらうしかありません。
(本人以上に家族も悩んでいましたが、見え方等は本人しか解りません)
(もっともっと年齢が過ぎて、困っていない方には、あまりお勧めしません)
もしダメだったら、レンズを元に戻す事で、一度チャレンジしてみる事になりました。
左右度数差とプリズムがある度数ですが、フレームやレンズ加工に工夫をすれば、厚みの差は気になりません。
今後は、左右眼をしっかり使う練習が必要です。
一番有効で簡単な訓練が「ブロックストリングス」
↑この画像は失敗作のブロックストリングスなのですが、ブログ内の画像検索に引っかかったのがこの画像でした(汗)
(ホームページ内に商品カタログを作ったため膨大な画像が出てきてしまい、過去画像にキーワードを入れていないので検索にかからずに意中の画像を探すのが嫌になってしまった)
ブロックストリングスは、両目を使えている事を本人が確認出来て、輻輳・開散の訓練が簡単に出来て超お勧めです!!!
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