メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
TEL:0778-24-3849
お問い合わせメールフォームはこちら
営業時間/10:00〜20:00
'ビジョントレーニング'の検索結果

スタッフブログ

「ビジョントレーニング」の検索結果 29件

論文・コロナ禍、ステイホームによる若年層の眼の状態

技術的お話

このブログで調節系の事はたびたび書いています・・・

 

このHP「眼鏡と眼の知識」の中の

No12「初心者?の為の眼鏡講座」にも詳しく書いています。

 

 

コロナ禍で学校が休校になり、外に出歩くことを自粛され、室内に長い時間とどまることになった若年層の眼の状態はどうなったか?

が、この論文のポイントです。

 

調節とは

目標物体を明視するために毛様体筋を収縮、弛緩させて、チン小帯を介して水晶体が自ら持つ弾性によってその厚みを変化させ、眼の屈折力を変化させる一連の作用

(眼鏡学ハンドブックから抜粋引用)

 

目

この状態↑(遠方視)

 

目

水晶体が厚みを膨らませて、近くにピントを合わせてる状態↑が調節

 

で、長い期間室内にいたり、更にスマホ等で近くを見続けたりしていると、水晶体が膨らんだままでフリーズしてしまう現象が現に多くみられています。

 

この状態のまま眼鏡を作ってしまうと、どうなるかは想像する事にそう難しくはないですね。

 

 

我々眼鏡技術者は、度数を決定するために、このピントフリーズ状態を解く必要があります。

 

 

話は若干変わりますが、アメリカでは眼科医と検眼医が分業で業務独占の国家資格で業務が行われています。

眼科医が眼病を診て、検眼医が眼鏡の度数を検査する。

検眼医は薬品や医療機器等を使用して検査し眼鏡の度数を決定したり、眼病の疑いがあれば眼科医に紹介する。他にロービジョンのケアや視覚的トレーニングを担当。

 

ようはアメリカでは検眼士が、調節麻痺材等薬品を使用して調節を外したり、それを利用した近視の予防的なトレーニングも行われています。

 

他の先進国のほとんどもアジアの多くの国が、検眼行為は国家資格が必要です。

(どこまでできるかは詳しくは知りません)

 

ここ日本ではどうなっているか・・・・

 

国家資格化の流れはあるのですが・・・・

なかなか大変みたいです。

 

 

話を戻して、薬品を使わずピントフリーズを解く方法は・・・・

 

有名なのは、雲霧法!

プラスレンズをそれなりの時間装着していてもらう方法。

 

ただこの方法、遠視眼の調節を外すのには有効なんですが、

目

近くを見続けた遠方にピントが合わないピントフリーズ状態には、あまり有効ではありません。

 

 

(↑この状態にプラスレンズを入れても更にピントが合わなくなるだけ)

 

ビジョントレーニング的な眼球運動や、プリッパーレンズを使用して強制的に調節・弛緩の繰り返し作業を行い調節を外していきます。

 

 

前置きはこれくらいにして、本格的に論文風に書いていこうと思いますが・・・・

 

論文ってどう書くんだ?????

(実験や検証によるデータが必要だな)

 

ただ、最前線の現場にいて感じる事は、ホームステイによる自粛が眼に凄い影響があった様に思います。

 

 

偉そうに書いてますが、当店でも慎重に慎重に調節を外したつもりでも、後日の再検査で調節が外れて切れなかった事例が出ています。

(世の中の学生さん達の眼鏡がそうとう過矯正になっている事例がありそう)

 

 

当店には、他覚的に調節状態が測れる装置があります!!

 

この検査はご予約いただけるとスムーズに行けます。

 

[コメントする]

学校再開!!

技術的お話

当店の学区の学校は再開されております。

 

で、この土日の来店のお客様は、学生さんの割合が増えております。

 

長~~い休みがあったのだから、その期間に来ても良さそうと思いますが・・・

 

そうでは無く、学校に行って久々黒板を見たら・・・・・

 

黒板が「見えない」事が理由の一つではないでしょうか。

 

このコロナ禍の中で部活動も出来ない「自宅で過ごす・・・」事により、目も変化がおきています。

 

目

上の画像は、遠方を見ている時の光の焦点

光は角膜・水晶体で屈折されて、網膜の中心窩で焦点が合います。

次の図は近くを見ている時の光の焦点

目

遠方じゃ無く近方に焦点を合わす場合
(この二つの図の違いが解りますでしょうか?)
角膜の屈折力は変わらないので、水晶体を膨らませて屈折力を上げて焦点を網膜の中心窩に合わせます。

 

コロナ禍の中で、3か月間も家の中にいることが多いと、、、、、

 

この水晶体を膨らませた状態で、固まってしまう事があるのです・・・

 

いわゆる「ピントフリーズ」現象!!

頭の中で図を書いてみてください

左側の線を平行にして、水晶体を膨らませたままだと、焦点はどうなると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ!正解!!!

 

最近はやりの擬陽性ならぬ疑近視・・・・
仮性近視と呼ばれてた事もあります。

 

視力検査をしていると最近の小中高生は、ちょっとでも見えないとすぐに「解りません」と答える子が多いのです。

 

目を細めずに「もっとギューと見て!」「頑張って見て!」と見させると、ちゃんと見えたりする子もいるのです。

 

このピントフリーズを解除させるには、フリッパーやビジョントレーニング(眼球運動)雲霧法等をしてしっかり解除させてから測らないと、怖い度数のメガネが仕上がります・・・・・

 

子供たちに「目悪くならん方がいいよね?」って聞くと
皆が「うん」と言って、真面目におっちゃんのエビデンスを交えた説明を聞いてはくれます。

 

学校で「ビジョントレーニングちゃんとしてる」って聞くと、
「最近学校休みだったからしてない・・・」

 

僕のエビデンス入りの説明を理解して、実践してくれたら、当店の学生さんの目は今以上悪くはならないでしょう!!!!!

 

 

あれ・・・・

 

 

目が悪くならないとメガネが売れない(笑)(笑)(笑)wwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

 

 

 

[コメントする]

プリズムレンズ

お客様紹介

コロナ対策で、当店店頭での接客時をマスク必須にしたため、「髭剃らなくても大丈夫じゃね・・・」

と嫁に言ったら、「私、口紅塗らなくなった」と・・・・・

いっそのこと、嫁に髭をのばしてもらおうと思っております!!!


先日、業界人のクロージングサイトで斜視用プリズムレンズの話題になり当店も近々100例を集計してみました。

外22人 内14人 上下39人 上下外19人 上下内5人 斜1人
パーセンテージだと外32% 内16% 上下50% 斜1%


斜視(斜位)には方向があります。

よくこのブログで使いまわししているこの画像は「外斜位」
日本人の多くの方がこのパターン。

機械で作った人体では無いので、若干左右の眼の向きが違っていても、脳と眼筋が無意識(自律神経)で調整してます。

その安静眼位が広すぎる方とか、寄せる力が少ない方が眼精疲労を伴う斜位

5年ほど前、県の助成を受けて約200名のお客さんの眼を調べたら、約20%の方の眼がシェアードの原理からはみ出す結果になりました。
(調べられた自覚は無いかもしれませんが、その時は当店で測定をした全員の方に余力値まで調べるのに協力いただきありがとうございました)
(現在余力検査は必要だなと思う方と希望する方にだけ検査しております)
(余力検査は負荷をかけて筋力量を測る検査で疲れます)

シェアードの基準からはみ出すのは約20%の割合ですが、当店でプリズムレンズを実際に入れている方は当店顧客様の5%のかたです。
(上の100名の集計の期間は聞かないでね。それを書いちゃうと全体の顧客数がわかちゃう(笑)でもそんなに長い期間でもないのよね)

光を屈折を利用したプリズムレンズで眼筋をサポートする方法です。

日本人の圧倒的多くは外斜位と書きました。
外斜位と内斜位のプリズム入れたパーセントは2対1になってますが、これは人間の開散力(目を外側に開く力)が圧倒的に少ないために、プリズムを入れる機会が多くなったためです。(5年前に調べたデーターを引っ張り出して統計すれば全体の割合データーが出るのですが・・・・)

統計を取ってちょっとびっくりしたのが、上下プリズム割合が50%だったこと!!
これも、人間の上下の眼筋の調節力(余力)が少ないための結果かな。

当店のブログでも、このような記事を書いて発信はしているものの、一般消費者の眼に対する認知度は低く、当店で入ているプリズムレンズも、たまたま検眼の中で見つかって、話の中で「あー今までの自覚症状は、そこから来ていたのか・・」と納得してもらっての事。

医療機関でさえ、医療記事や医療広告が厳しく制限されている中、しがない零細眼鏡店が発信できる事って・・・・


先日電話で「調節機能解析ソフト」での検査を希望の福井市在住20代後半男性

他覚検査から自覚検査へ・・・

まあまあの近視&乱視・・・

ただ、20代にしては矯正視力がスート出にくい・・・

わざわざ調べて調節機能の検査に来ての緊張からか・・・

主訴はとにかく疲れる、近くの仕事が出来ない・・
眼科や眼鏡店で相談しても・・・・

現在使用中の眼鏡は近視乱視共にゆるめ・・・
(一般的にゆるい方が近くは楽!?)

度数的にも眼位的(外斜位)にもそう問題が無いのですが、

輻輳力と調節力が20代の年齢を考えるとかなり弱い・・・

ご希望の調節解析ソフトで測ってみると

20代とは思えない調節力・・・右眼の負荷・・・・

で、どうする!?


AC/A比(調節量当たりの輻輳)がLow
遠見眼位(外斜位)    のLow
の場合

教科書には、①遠見近見共に輻輳力を高めるビジョントレーニング
      ②ベースイン処方

となります・・・・


僕が処方したのは、「近くが見にくくて辛い」と言ってるのに、遠方度数を上げる(近視も乱視も)(しっかり輻輳や調節を使うきっかけの為と今の眼鏡が遠方矯正視力が悪すぎる為)
(外斜位の方にただ単に度数だけ落とすと逆に近方視に問題が出る場合があります)

さすがに主訴が近くが辛いとの事なので、度数を上げただけじゃなく、リラックスレンズ(レンズの下方部分だけ度数が弱いレンズ)にベースイン処方

お渡し後、後日フィッテング調整に来られた時の談話
僕いなくて嫁聞き取り・・・

「眼鏡使って見て凄く良くなった・・・」
「親も今までは眉間にしわを寄せて読んでたのが、顔つきが穏やかになったと言われた・・・」
「倍以上の値段を出して買っても価値がある・・・」

20代の子に、ここまで評価してくれると、さすがに超うれしい!!!!


たぶん8割ぐらいの方は普通に見えるだけの眼鏡でも問題はないのでしょうが・・・(それなりに調整矯正された度数が前提)

2割の方、その中でも25%(眼鏡をかけて無い方を入れるともっと増える)ぐらいの方の眼鏡処方は・・・・・・・


本当に難しく・・・・・


あなたのかけているメガネはそれで大丈夫でしょうか・・・・


(今日SNSで不安をあおるマーケティング術みたいなのがあってちょっとあおってみました(;^_^A・・・・













[コメントする]

プリズムメガネ

武生店

当店では、両眼視機能検査に力をいれております。

片眼づつの視力が良くても、両眼で機能的、立体的に像を捉えるのを苦手にしている方もけっこういたりします。

精密機械で作られたわけでは無いので当たり前ですが、図のように寝ている時や意識の無い状態では、ほとんどの人間の眼位は、多かれ少なかれ左右の眼は別々の方を向いております。

物を見ようと思うと、無意識に左右の眼が同じ対象物にロックオンします。自律神経を使って6本の眼筋や調節筋を動かすのです。

右眼と左眼は離れたところに付いているので、同じ物を見ているのですが、左右微妙に違う角度の為、像が違うのです。それを頭の中の脳が一つの物と判断して、右目の像と左目の像を融像させて立体的に見えるのです!!距離感も右眼の像と左眼の像が近いと遠くに感じ離れていると近くに感じる・・・・

なんか凄くないですか!!!!!

一時流行った3D映画とかも、偏光レンズ等を使って右眼と左眼の画像を強制的に別々に見させて、ドーンと飛び出して見えるのです!!(最近は家電売り場でもめっきり見なくなりましたね・・・)

ただ左右眼のズレが大きい方や、調節(輻輳等)する力が弱い人はちゃんと立体的に見えているけど、超疲れてしまいます。

人間は目を寄せる力(輻輳力)は強いけど上下に寄せる力や、眼を開ける力(開散力)は弱いのです。


眼位のズレの量や調整する力や、その他もろもろ両眼での機能を測定するのが、両眼視機能検査です。


光を屈折させるプリズムレンズを使えば、左右眼のズレが多い場合や調整力が弱い等を助けてあげる事が出来ます!!!


前置きが長くなりましたが・・・・

今回ご紹介する例は、37歳黒人のアメリカ人

ま、外国語はペラペラなので、検査の会話コミニュケーションはバッチリです!!!!!

僕じゃないですよ、アメリカ人のお客様が日本語バッチリなのです(笑)


お話を聞くと、当店にいらっしゃる前に眼科さんを受診されていました。「最近近くを見たり遠くを見たりした時にピントが合いにくくなったので」との事。「眼病は無いので、眼鏡の度数を弱めたら良いですよ」との事。

確かに主訴は老眼と同じ症状で、片眼遮蔽度数検査では、度数を弱めても視力はちゃんと出ます。

ただ、両眼視機能検査では、大きな外斜位・・・

度数を弱めてしまうと、両眼視に問題が生じます。

輻輳するときに調節を使って見ているので、片眼では見えていても両眼では視力が落ちてしまうし、輻輳するきっかけが無くなってしまうので複視(物が二つに見える事)になりかねません。

結果、度数を弱めた上で、上下左右を調整したプリズムレンズでメガネをお作りいただきました。


調節力も十分にありますので、老眼にはまだ早いです。


学校の先生なので、学校で行っているビジョントレーニングを生徒さんと一緒に頑張って下さい!!!

[コメントする]

弱近視の外斜位 @ 13歳

技術的お話

若年、特に小学校低学年以下の初めてのメガネを作る場合には、先に眼科受診をお勧めしております。
理由は、調節力旺盛な小児の場合、緊張等で調節をしたままの状態で度数測定をしてしまうと、遠視なのに近視のメガネを作ってしまう不幸がおこりうる可能性がある事です。
眼科では医師しか使用できない目薬(調節麻痺剤等)を使用して度数測定が可能で、完全に調節を除去した眼の測定が出来ます。

(ちなみにアメリカでは業務独占国家資格(Dr.オプトメトリスト)が薬剤の使用を認められていて、眼科(眼病)と眼鏡士(眼鏡度数測定)の分業制となっております)


今回の事例も一応眼科受診をしてもらってからの再来店となりました。

眼科では、眼に問題が無く経過観察となったのですが、本人は見えにくさを訴えております。

片眼(遮蔽)づつの視力はそう悪くはないのです。

ただ普通の状態(両眼)で遠くの物を見よう見ようとすればするほど見えにくくなります。片眼遮蔽の度数測定とハンスフリ法での両眼解放度数測定では約2段階以上度数が変わります。

https://heart-land.jp/archives/33982 
↑ここでも説明している隠れ斜視

外に開いている目を寄せるのですが、ある一定まではスウーと寄ります(緊張性輻輳)一定を超える輻輳が(調節性輻輳)調節しないと目が寄らない状態


これが、両目で見ようとすればするほど視力が落ちる原因となっております。

(わざとプリズムレンズで負荷をかけて強制的に輻輳させる事により数値を測定します。)


この場合眼鏡でどう矯正するか、選択肢は

①球面調整「調節した状態での度数で矯正」 過矯正による度数で制作

②プリズムレンズを用いた「プリズムレンズ」矯正


この場合、近方視する時の斜位量も考慮しないといけません。

一つのレンズで遠用と近用のプリズム量を変える事は出来ません・・・

下手に遠用に外斜位用のプリズムを入れる事により、近方では内斜位になる最悪の事もあります。(AC/A比の測定)

じゃどうする??

①遠方眼鏡と近方眼鏡の使い分け
②遠方過矯正メガネ又は「プリズムメガネ」を遠近両用(近方加入)にしたレンズでの矯正


ただ僕としては、まだ成長期のお子様に「プリズムレンズ」や「遠近両用レンズ」を積極的に使用するのは否定的なのです。

なぜなら、プリズムや遠近を入れる事により、眼が楽しすぎて、調節力や輻輳力が損なわれる恐れがある事(諸説あり)

僕個人としては眼位異常は持って生まれた物と思っておりますが、成長の中で近方視ばっかりしていたら眼自身が近くを見やすい様に近視化(諸説あり)するように、成長期に輻輳力を鍛えてると外斜位が緩和(かなり否定的ですが)されたりはしないか??

で、今回の度数決定は・・・

当店の秘密兵器、調節微動測定器!!若干の調節緊張はあるもののそう問題無し、グラフ一番左端のfog(マイナス調節)もうまく行っている事から

https://heart-land.jp/archives/33212
↑マイナス調節記事




ゆるめの近視 プラス ゆるめのプリズム のハイブリッド度数

昔のシェーアードさんが考えた、当たり前?の度数決定!

幸いこの子の場合、調節性輻輳(A/C accomodativ convergence)はノーマルで内斜位になる事は無いため、この眼鏡で遠くも近くも問題無く見る事が出来ます!!

あと、越前市の小学校ではビジョントレーニングは必須で、全員が知っているため引き続き、自宅でのビジョントレーニングも推奨しております!!






[コメントする]
'ビジョントレーニング'の検索結果
TEL:0778-24-3849
お問い合わせメールフォームはこちら
営業時間/10:00〜20:00