メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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技術的お話

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ビジョントレーニング

技術的お話

地域密着型の当店は、多くの小学生の児童も眼鏡を購入してくれています。

 

検眼の後に、「目の体操学校でやってる?」と聞くと「???」「ほら、両手を左右に伸ばして、親指を目だけで左右に見るやつ」と聞くと「ビジョントレーニングね」と答えてくれます。

 

僕の時代は、「目の体操」だったのに・・・・

 

当店の地域では、かなりの確率の小学校が取り入れて、学校でしているみたいです。

 

身体(眼球も)の成長期に、近くばかり集中して見ていると、環境に適応してどんどん近視化してしまうのです・・・・

 

子供達に「あまり目が悪くならないように、ビジョントレーニングを家でも頑張ってやってね」と言うと、ほとんどの親御さんは、学校でのビジョントレーニングの事を知らないですね。

 

 

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当店で、ビジョントレーニングで有名な「ブロックストリング」を自作してみました。

 

手前の百円均一のスーパーボールで作った自作2号(ほぼ一緒な記念すべき自作一号は、内斜位な児童にプレゼントしました)

IMG_1847

スーパーボールのカラーもはっきりしていて、そう悪く無かったのですが、糸が細すぎて、非常に絡まる・・・

 

 

「手芸センタートウカイ」で購入した、一番太い紐と、ウットビーズで作った、試作3号の方が、簡単に出来て、糸も絡まない!!!

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輻輳力と開散力を鍛えるビジョントレーニング「ブロックストリング」です!!

 

つくり方と使い方は、店頭で!!!

 

 

 

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インディビジョン 遠近両用

技術的お話

今年はインデビジョン遠近レンズ元年とも言われ、各レンズメーカーから様々な高性能遠近両用レンズが発売されております。

 

僕がこの業界に入った時(約30年前)の遠近両用レンズは「境目の無い遠近両用HOYAバリラックスⅡ」が境目のあるバイフォーカルレンズからの切り替えの時期でした。この時は、ガラスレンズとプラスティックレンズの需要が半々・・・(現在ほぼプラスティックレンズ)レンズ価格も凄い高額でした・・・

 

その当時の遠近両用レンズは、大変高額の割りに使いにくかったイメージがあります。
(当時の僕は20代で実際装用したことが無いので感覚ですが)

 

現在の遠近両用レンズの進化はレンズ単体の設計だけではなく、フレームの形状・そり角・傾斜角を計測した上での、ユーザーの眼の状態・使用目的・左右別目の幅・寄せ具合等々を考慮して、完全オーダーメードで仕上げていきます!!!!

 

そう、測定する人の技量が問われるレンズなのです!!

 

適当に測って作った高価なインデビジョンレンズは、安価な汎用タイプのレンズより劣ってしまうのです。

http://www.nikon-lenswear.jp/sp/ai/ai/cyber.htm

まずは、自分の眼鏡で制作して試すのが、一番!!!

 

この業界に入った頃は老眼の方の気持ちは、聞いた感覚しか解らなかったのが、今は自分で体感出来る年齢に来ております(笑)
http://www.nikon-lenswear.jp/sp/ai/ai/cyber.htm

今回使用するレンズはNIKONの新発売レンズ「AIサイバー」

 

フレームの状態と目の状態を計測するのは、「アイメック」

http://www.eyemetrics.co.jp/eyemec

 

アイメック

 

この機械で4か所のカメラで撮影します。

 

IMG_1630

使用フレームは、先日鼻モリモリしたクロムハーツPENETRANUSⅡ

 

IMG_1628

そり角は、その眼鏡だけで解るのですが、傾斜角はその人が実際にかけてみないと解りません

 

僕の左右の目の中心は、フレーム中心から左右に違いが出ていて、輻輳量(目の寄せ幅)も左右で違っておりました。

 

IMG_1633

念の為、実際に装用して、アナログで目視で確認!!

 

僕の目の動きを確認して、レンズをオーダー!!

 

当然見え方だけではなく、眼鏡の見た目も考慮してレンズカーブまで指定!!

 

スペシャルな眼鏡に仕上がりました!!!!

 

HOYAの定規を使用しておりますが、レンズはニコン最上位レンズ「AIサイバー1.74ブルーカットコート」

 

 

 

 

 

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鼻モリモリ!!

技術的お話

 

カラーのハナモリ編

 

僕個人が所有しているクロムハーツ(PENETRANUSⅡ)のメガネ!!

 

IMG_1534

日本製(鯖江)なんですが、全世界に供給しているブランドだけに、鼻パットがちょっと低めなんですね・・・・単に僕の鼻が平たいだけかもしれませんが・・・・・

(鼻が低いというよりも、太り気味の為ほっぺに当たり、ぽっちゃりの証の汗をかくためレンズが曇っちゃうんですよハイ)

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こんなニッパで、元々付いているパットを切断!!
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ガードテープを張って、荒ヤスリ
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細かいヤスリ → 紙やすり

 

IMG_1541
バフをかけてピカピカに!!!

 

通常だとこの後に、金属のアームが付いた鼻パットに交換(金属アームのパットは、付けた後に高さや角度調整がしやすい)なんですが・・・・

 

今回は見た目を重視して、カラーのアセチパットにカスタマイズします。

 

IMG_1543

ブラックの高さが高めの通常パットか、もっと高い長靴型の微調整可能なパットか、両面テープで仮付して、鼻のあたりや高さを確認いたします!!!

 

IMG_1545

でぶっちょの僕ちゃんは、高い長靴型のパットに決定!!!

特殊液で溶着していきます!!
接着じゃ無く、溶かして溶着です!!

 

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一晩たてば出来上がり!!!!

 

レンズを入れて、パチリ!!

 

メガネのハートランド クロムハーツ

自撮りは難しいデス・・・・ハイ

 

 

IMG_1549

ついでに、カラーパットも色々な色を在庫しておこうと思ったのですが、カラーの種類が豊富過ぎるのと、付ける元の眼鏡のカラーが確定しないと組み合わせがイメージ出来ないので、「その都度身に来たら」の提案通りにする事にしました。

 

眼鏡産地で営業しているメリットですね!!!

 

 

 

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認定眼鏡士

技術的お話

三年に一回「認定眼鏡士」の登録証が送られてきます。
認定眼鏡士
例年ですと、「会費が振り込まれておらず、更新出来ません」とか「講習の回数が足りず更新できません」とかが事前に通知されて、慌てて会費を振り込んだり、通信講義を受けたりしていたのが、今回は何の不備もなく、知らぬ間に届いておりました。
(交通安全協会は良い運動をしております・・・半強制的に集金のシステムがどうかと思うだけ)
利権の塊と思われる運転免許書の交通安全協会には入会しないのに、高い会費の眼鏡士協会には入会しちゃってるのよね・・・・・
日本の国家試験じゃない認定眼鏡士は、日本の眼鏡店にとって必須じゃないのよね・・・・・
年に一回以上の眼の勉強の講習を受けないと更新出来ないシステムで、志が高くないと「認定眼鏡士」の資格が無くなるので、ある程度の目安になるのは間違いがないはず!!!!
最近真剣に取り組んでる、「両眼視機能検査」知れば知るほど、眼鏡の調整度数に不安要素が湧いてくる・・・・
知らなければ、こんなもんかで済んでいたのが、勉強すればするほど、本当にこの度数で大丈夫なのか・・・・・
測定科目も増えるし、当然測定時間もお客様の眼の負担も増えてくる・・・・
これもお客様の為、しいては当店の為に日々勉強!!!
話は微妙に変わりますが、ちょうど一年前から福井県の助成を受けて、眼精疲労を軽減するための眼鏡を開発してきました。
研究の為に、当店で眼鏡を購入時の度数測定の際に、特別な目の状態のデータを取らさせていただいておりました。
(今までは症状を訴える方やあきらかにおかしい方を対象の検査を、大多数の方を対象に行うと想像以上の結果が!!)
そのかいあって、先日、特許庁から特許の内定ももらえました!!!!
(詳しくは後日)
それよりも、お客様からこの眼鏡をかける事により、「肩こり等が楽になった」とか、ある学生さんからは、「もうコンタクトレンズじゃダメ」という嬉しい事を言ってくれる方が増えてきたことが良かったです。
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上下プリズム!!

技術的お話

複視(物が二つ見える症状)でお困りのS様
テンプルをセロテープでグルグル巻きにして、斜めにしてかけると調子がいいらしい
この状態のレンズを作りたいと、眼科さんや眼鏡屋さんに言っても理解してもらえなかったそうで・・・
プリズム
両眼視検査をすると、強い上下内斜視・・・・
「眼鏡を斜めにかける事は、レンズの中心を上下にすることと同じで、プリズムレンズにすればいいのです!!」
と、説明してみても・・・・なかなかご理解いただけず・・・・説明が下手で難しい・・・・
持参の眼鏡の度数を測ると、1.5△Dづつの上下プリズムは入っておりましたが・・・・
そこそこ時間をかけて検査し、そこそこ時間をかけて装用テストをして、まあ行けそうだという事で、レンズをオーダー!
プリズム
当然、制作範囲外でオーバー手配の別作レンズ!!(通常範囲ならタイの工場になるのにこのレンズは日本工場製)
(上下9△プリズムレンズ×2)
プリズム
想定外のレンズ厚の為、レンズを削る砥石より分厚い・・・・・
ので、ある程度の厚みは手削りで粗削り!!!
プリズム
プリズム
平削りまでは、機械で行けたのですが・・・・
レンズの上面と下面の厚みが違いすぎて、加工機が測定値エラーの表示を出し続けて、どう設定してもこの先に進めません・・・・
しかたがないので、この後は手削りでヤゲンを立てていきます・・・・・
分厚い部分と薄い部分が両極端なレンズだけに、超難題な加工になります・・・・・
プリズム
白い液をブシュブシュ飛ばしながら(プラレンズの削りこです)慎重に削って出来上がり!!!
縁が厚いセル枠にしたので、厚みがそう目立たない!!!
で、S様にお渡しですが・・・・・・
予想通り、強い違和感が発生!?!?
何年も何十年も、ズレた見え方をしてたのに慣れ、補正してきた脳が、びっくりしている副作用です。
「検査し仮枠で装用した時は大丈夫だったのに、あの時の度数じゃないの?」と聞かれて
「長い時間をかけ、負荷のかかった検査後で、何となく脳も慣れてきた後の装用テストと、いきなりかけるのじゃ、脳の適応も時間がかかるんです」と説明をしてみても、お客様は疑心暗鬼・・・・・
しばらく店内でかけてもらっていても、なかなか違和感が取れません・・・・・
そうしていても仕方がないので、「今、お代金はいいので、1週間使ってみてそれでもダメなら、度数を変えるとか、返品でもいいですよ」と・・・・・・
高価なレンズを苦労して加工した眼鏡が返品となっては辛いですが、慣れてくる自信はあったため不安はありませんでした(でもドキドキ)
1週間後にご来店いただきました!!
で、結果は!!!!!
プリズム
左目の上方部が分厚いレンズ
プリズム
右目下方部が分厚いレンズ
プリズム
追加で、お手元用の眼鏡のレンズをオーダーいただきました!!!!!
グルグル巻きのセロテープも外して、モダン・ハナパットを新しいのに付け替えて、出来上がりです!!!
こちらは、既に脳が慣れているので、すんなりOKをいただきました!!
帰り際に「今後ともよろしくね」と言われたのには、かなり嬉しかった!!!
複視は改善され、眼精疲労からくる首のコリ等もすごく良くなったとの事です。
ただ立体視は微妙なところ・・・・・
先天的に眼位異常(斜視)が多い場合、利き目じゃない方の目が抑制されて、目では見えているのに脳では認識してない場合が多く、複視にはなりません。
抑制がかかっている目にプリズムを入れた為に複視になる場合だってあります・・・・
大概、複視を訴える方は、後天的に何かの原因で物が二つに見えだすのです・・・・
僕の経験からすると、加齢・目の手術・事故・病気の順番でしょうか・・・・・
もう一件
今度は失敗例です。
プリズム
レンズ袋を見てもらえば解ると思いますが、右目は度なし、左目は-1.5のゆるい近視の不同視で、3.5△づつの外斜位0.5△の上下斜位・・・・・・
問題は、右目の度数・・・・・
片眼遮蔽の右目の視力は1.0以上!!!
じゃ眼鏡要らないのでは・・・・・
ただ、夜の運転が見ずらいのだそう・・・・
これは、大きい外斜位からで、両目で見よう見ようとすればするほど調節が入って視力が低下するのです・・・・
で、お客様に今後どうしていくか目の状態を説明し、眼鏡っ子になってもらう覚悟をしてもらっての上のレンズで制作・・・・
お渡し時は、お決まりの違和感・・・・
しばらく店内でかけててもらって、慣れれるかな・・・・と様子を見てもらう・・・・
数日後、再来店いただき再説明、ポラや赤緑指標を使い、実際必要量(シェアードの基準)より少ない量で入れててて、実際はこんなにあるんだよとの説明し、とりあえずもうしばらく頑張ってみるとの事。
後日再来店時には、やっぱり慣れれなく無理との事・・・・・
裸眼視力も十分にあり、今まで眼鏡を常用したことの無い難しいケース
東京での勉強会で使用してみてなかなか良かった「オクルーション」レンズを用い、
プリズム
両眼が融像した状態(輻輳調節)での度数測定で、夜の運転時にかける眼鏡の度数を決定。
(合わない慣れない場合、レンズ交換一回は無料で交換できます)
これは当然よく見えるし違和感も無いとの事。
でも長時間かけると疲れる説明・・・・・
最終的にレフだけでパッパと決定した度数に近くなりなんだか敗北感・・・
この方にとって最適な度数はどんな度数か自問自答してしまう・・・・
ちかぢか、近くを見る眼鏡も必要になるはず・・・・・・
斜位等の眼位が微妙な方の眼の測定や、説明って、お客さんの目も超疲れるし時間も掛かるし、気も使うし、本当に難しい・・・・・・
もう一件だけ、ご紹介・・・・・
70歳過ぎの女性のお客様、
現在の眼鏡で遠くが見えにくく、物が二つに見える事がある、との訴え
検査すると、近視の不同視で、上下に5△の上下内斜位・・・・・
現在使っている眼鏡の度数は、近視の弱い目の方(利き目)に遠用度数、近視の強い目の方に近用度数が入っており、左右で遠近両用(モノビジョン)
この眼鏡を販売した眼鏡屋さんも考えてこの度数で制作したか、不同視の違和感を取るためにたまたまの度数か・・・
主訴の「遠くをはっきり見たい一つに見たい」を解決するには、左右の視力を揃えて、上下プリズムを入れれば済む話だが・・・・
その度数を仮枠でかけてもらうと、「わ!遠くがはっきり一つに見える!!!」「けど、眉間がギュッとくる!?」と強い違和感!!
「しかも近くはこの眼鏡じゃ見えません・・・」
車も運転なさらない方だし、今の眼鏡でそこそこ問題ないのなら、むりに両眼視をしないで、現在の度数のままで!!!

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