メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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技術的お話

スタッフブログ

カテゴリー技術的お話

光の波長 実験!

技術的お話

夏ですよ!!

UV(紫外線)対策は万全ですか?

 

よく一般消費者が勘違いしている事は、紫外線カットのレンズにすると眩しさが取れるという事。

この事は後に書きますが、先に紫外線とは何ぞや?

 

 

人間の見える光は可視光線と呼ばれ、約400ナノメーターから700ナノメーターの間です。

 

主に紫外線と言えば、380ナノメーター以下の波長の光で、人間の目で見える事はありません。

 

パワーが強く、人体に有害なのは、波長の短い電磁波なのですが、ガンマ(Γ)線やエックス(X)線UV-Cは地球上に降り注ぐ前に、オゾン層等々に阻まれ地上に届く事はありません。

 

 

地上に届く紫外線のうち、UV-Bはエネルギーが強く日焼け(炎症)を起こします。

 

比較的エネルギーの少ないUV-Aも肌の奥まで届き、シミ・シワの原因になると言われております。

 

最近のプラスティックレンズは、無色でもUVカットレンズ(UV400)は当たり前になっております!!

 

 

さらに、UV-420ナノメーター近くまでカットするレンズも出てきております!!

 

410ナノメータの光は、人間の目で見る事が出来るので、実験してみました!!!

 

 

一番最初のレンズは、ブルーカットレンズと言われるもの

目に見える410ナノメーターの波長の光は通してしまいます。

 

次のレンズは「セイコーフロンティア」410の波長の光線は見事にカット

(420ナノメータの約80%までカットします)

 

その次のレンズは「HOYAのレイガード435」

若干色が付いてますが、435ナノメーターまでカットするそうです。

 

 

最後のレンズは、調光レンズ、可視光線でも変色するレンズですが、当然紫外線にも強く反応して着色していきます!!

 

着色した状態になれば、かなり上のランクまでカットしていきます。

 

 

 

ただ、一番最初のブルーカットレンズも、410ナノメーターの光線は通しますが、PC等LEDに多く含まれる450ナノメータの光は、一番カット率が高いのです・・・・

 

 

 

最近の研究データによると、眼鏡をかけてUV対策している目の眼病率がかなり低いとFBで流れてくる記事で読んだのですが・・・・元記事が解りません(汗)

 

 

とにかく紫外線は目には良くないのは確かでございます!!!

 

 

 

あっ!紫外線と眩しさの関係は・・・・

 

 

光の明るさは、フォトン(光子)の量に比例します。

 

つまり、目に見えない紫外線をカットしても、光子が多ければ眩しいのです・・・

 

で、眩しさをカットするには、可視光線透過率を下げれば良いのです!!

 

つまり、レンズに色を付ける、サングラスですね!!!

 

 

 

 

光はあらゆる所に当たって色んな方向に乱反射しております。

 

この乱反射を、フイルターを通す事によって、眩しくない一定方向だけの光を取り入れるレンズがあります。

 

いわゆる偏光レンズ!!!

 

当店で推奨している偏光レンズは可視光線透過率をそんなに落とさないで、眩しい光を抑える事が可能です!!!

 

そんなに暗くならずに、眩しさを抑えます!!!

 

 

ただ、偏光レンズは超デリケートで・・・・

 

レンズ自体の性能(あか抜け・あお抜け・歪み・プリズム)だけでなく、小売店のレンズ加工技術も多いに問われる為、注意が必要です!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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表面処理・フレーム編レンズ編

技術的お話

 

強い金属アレルギーを持つN様

 

検査したらほぼ全ての金属にアレルギー反応があったみたいで・・・・

 

 

滑り止めのシリコンチューブを肌に当たる部分に巻けば良いのですが、見た目が悪くなる理由から、

 

テンプルに樹脂コーティングを施してみました。

(写真でも現物を見てもほぼ解りません)

(現在人体実験中)

 

 

デザイン性が高いクロムハーツのツーポイントサングラスだけに、見た目も重要です!!!

 

 

 

 

 

次はレンズコーティング編

 

 

写真ではほぼ解りませんが・・・・

 

遠近両用外面ハード内面マルチコーティング

 

 

サングラスにはよく使う方法ですが、無色レンズにこのコーティングを使う意味は!

 

 

溶接やグラインダー等火花が出る作業時に、通常のマルチコーティングでは金属ガラスコーティングに科学反応が起き跡等残る為、表面だけ樹脂コーティングに!!

 

昔はハードコーティングの方が安かったのに・・・・

 

 

 

僕がこの業界に入った30年前は、

 

「ガラスレンズにしますか?プラッチックレンズにしますか?」

 

プラスチックレンズの場合

 

「ハードコーティングにしますか?マルチコーティングにしますか?」

 

だったのが、今ではプラスチックレンズのマルチコーティングが標準に・・・

 

当時のプラスチックマルチの単純設計遠近両用レンズの価格だと、現在の薄型両面複合設計の遠近両用レンズの価格ぐらいに・・・・

 

 

眼鏡もかなり進歩しております!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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プリズムメガネ

技術的お話

加齢からくる、眼筋力不足による、複視・・・・・

 

 

片眼遮蔽による度数測定のみでは決して発見出来ない、眼位異常からくる、目の不都合・・・・

 

 

今回紹介するメガネは上下斜位・・・・

普通なトレンドのコンビフレーム(トウキョウスナップ)ですが、

 

真っすぐな鉛筆をレンズの後ろにおいて写真を撮れば、御覧の通り。

 

 

5年前に上下5△からスタートして、2年前に上下11△・・・

 

今回眼鏡を新調するにあたって、「この2つの間ぐらいのプリズム量にしてほしい」との要望でした。

 

詳しく、この眼鏡の使用状況を聞いてみると、

 

午前中は、弱いプリズム度の眼鏡を使い、疲れてきたり運転する時は、強い方のプリズム眼鏡を使っているらしい・・・・

本人的には、強い方のプリズム度数に慣れてしまうのが、抵抗があったみたいです。

 

 

約10カ月前に来店検査してみると、更にプリズム量を多くした方が良い事が解ったため、二つの眼鏡の間ぐらいの度数で作っても何の意味も無く、もう少し強いプリズム量にした方が良いとの提案をさせていただきました。

 

 

プリズムの眼鏡をかけだしたから、プリズム量が増えた訳では無く、本来持って生まれた眼位のズレが加齢により、表に出てきたのでしょう・・・・

 

お客様が目を測定してから10カ月悩んだのは、プリズム量もそうですが、レンズの厚みが気になる事が第一の原因らしかった(笑)

 

たしかに、右目はレンズの上側が厚く、左側はレンズの下方が厚いが・・・

 

フレームの選択を間違わなければ、そう気になる厚さでもない。

 

 

ただ、お客様のリクエストよりかなり強いプリズム眼鏡にして、内心ドキドキだったのですが・・・・

 

 

数時間後、嫁の携帯メールに「こんなに楽になるなら、数カ月悩んで作らなかったのがバカらしい・・・」みたいな内容のメールが来て、胸をなでおろしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ビジョントレーニング装置 発明!!

技術的お話

手軽に出来て、凄く効果的な「ビジョントレーニング装置」を考えちゃいました!!!!

 

考えた装置は、これ!!!!

 

白いビニールテープに数字とアルファベットを記入します。

 

 

 

そのビニールテープをパソコンの画面4辺に貼り付けます。

 

はい、出来上がり!!!

 

トレーニングの仕方は、画面上の①を見た後、画面下の①、画面上の②、下の②と順番に、顔を動かさず眼球だけで、ジグザグに見ていく。

上下の次は、A→A B→Bと左右の動き。

次は①→㉘ ②→㉗と斜めの動き 反対斜め 横斜め とジグザグの眼球運動をして、6本の眼筋のトレーニングとコリのほぐし!!!!

 

結構、効きます!!!

 

パソコンが、壁際で無かったら、パソコンの上空間の遠方視→① の運動も更に効果的

パソコンが壁際ならば、鏡を取り付けて、鏡越しに遠方視→①でもいいですよ!!!

 

一応、特許を一つ持ってる僕としては、他人の特許を侵害してはいけないと思い、特許庁の「Jプラネット」で調べてみました!!!

 

2005年に同じような内容で特許出願されておりました!!!!

 

が、審査請求されて無いので、特許侵害にはあたりませんが、既に文献があるので、新規性が無いと判断されて特許にはなりません(笑)

 

実際に特許出願した経験から、いろいろ学んで賢くなってます(笑)

 

ただ、「トレーニングアイマスク」という同じような考え方での特許が登録されておりました!!!!

が、途中で特許料を払わなくなり、権利が消滅しておりました・・・・

 

ビジネスにならなかったのでしょうか・・・・

 

 

なかなか特許を取るのも大変ですが、その特許をビジネスにするのはもっと大変です・・・・

 

 

このビジョントレーニングマシン、良かったら皆様も手造りで作って、やってみてください!!!

(文字間はもう少し開けた方が良いかも)

 

結構効果的ですよ!!!

 

やりすぎは、疲れますのでご注意ください!!!

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メガネをかけると目が進む!?

技術的お話

普通の人が思っている、間違った情報です!!!

 

絶対、メガネをかけると、目が前に行くこと(前進)する事は絶対に無いです!!!

 

「目が進む」表現から書いてみましたが・・・・全然面白く無いですね(反省)

 

 

確かに、目の適正度数に対して、「強すぎる近視の度数」をかけ続けた場合、進行する可能性は高いです・・・・

 

ただ、検眼器の進歩によって、過矯正(強すぎる度数)の度数が入った眼鏡を新規に制作する割合は、低くなってきました。

(加齢による目の度数変化で、使用している度数が強すぎる場合がありますので、2年に一度ぐらいは目と度数が合っているかのチェックは必要かと)(当店では、今までの度数で良いとおっしゃるお客様にも、必ず度数チェックを行っております)

 

逆に、眼鏡をかけない方が、度数が進む事がある事が発表されております!!

 

「メガネは適切な度のものを使用するのが一番良いといわれています。
適切な度数のメガネを使用する限り、メガネが近視を進行させることはありません。むしろ最近のデータでは、近視があるのに無理してメガネを使用しなかったり、度の弱すぎるメガネを使用したりすると近視が進行しやすいといわれています。
(学校保健では、両眼で0.7以上の視力を保つことが推奨されています。)
近視の進行に合わせて、適切な度数のレンズに交換していくことが大切なようです。」

http://www.tachibana-eye.com/onepoint.html

(たちばな眼科さんのHPから引用)

 

今回の当店での事例を紹介いたします。

 

お父様・お母様も当店で購入いただいておる、14歳中1の女の子

 

今回で二本目の眼鏡になるのですが、1年前にレンズ交換をしてから、度数が大幅に進んでおります。

成長期で、両親共に強度近視なので、これくらいの進行は問題ないのですが・・・・・

 

問題なのが、輻輳近点があまりに遠すぎる!?

(より目をしてどれだけ近くまで見えるかのテスト)

 

前文で「検眼機器の進歩で近視の過矯正は出にくい」と書きましたが、例外的に児童を測定する場合、調節が入った状態で他覚検査をしてしまうと、数値が大きく近視よりになってしまいます。

(幼児の場合は、眼科さんでの測定を推奨しております)

 

当然、強すぎる近視の眼鏡を作成してしまうと、近くが見えにくく、大変問題がある眼鏡になってしまいます。

 

眼鏡店で出来る、調節介入をなるべく入れない測定方法で(雲霧をかけた両眼解放検査)で丁寧に測定しても、決して強すぎる近視の度数ではありません。

(眼科では調節麻痺目薬を点眼して測定します)

 

ここで、当店の秘密兵器「調節機能解析アプリ」の出番です!!!

 

解析結果には「調節緊張(軽度)の傾向があります。」

となっておりますが、これは生年月日からパラメーターが判断してますが、グラフ値は「老眼」に近い感じ!?

 

最初の視力検査の時の問診で、

僕「前の眼鏡は?」

少女「今日は持ってません」

僕「ちゃんと使ってる?」

少女「はい」

 

で、終わってたので、あらためて質問

 

僕「前の眼鏡ずーっとかけてる?」

少女「授業中だけかけたりしてます」

前の度数が、眼科さんの処方箋だったので

僕「眼科の先生ずーと眼鏡かけてねって言ってなかった?」

少女「はい、言ってました・・・・」

 

 

この子の場合、中程度の近視(0.1が見えるか見えないか)だったのに眼鏡をかけて無かったため、近くを見る際全く調節して無かった事から、調節・輻輳作業が苦手になっていた事が考えられます。

 

ここで、ビジョントレーニング!!!

https://heart-land.jp/?post_type=post&s=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0&x=48&y=4

 

適正なメガネをかけて、ブロックストリングスで、トレーニング

 

最初は、しっかり両眼でビーズを見る事が出来なかったのが、次第になれてきました。

 

「ちゃんと、メガネをかけないとどんどん目が悪くなるわ」と脅しをかけて(笑)

(コンプライアンス的には大丈夫なのでしょうか?)

(思春期の女性に眼鏡を常用してもらう難しさ・・)

 

簡単なトレーニングシートを渡して自宅でもトレーニングしてもらう事に!!

 

ちゃんと小学校時代は学校でビジョントレーニングの時間があったのに・・・・

 

 

翌日、お店に来店いただいた際

 

僕「ちゃんとメガネかけてる?」

少女「ハイ」

僕「近くも普通に見える?」

少女「ハイ」

 

輻輳近点チェックをしてみれば、前日とうって変わって正常値、寄り目もしっかり出来ている!!

 

この子の場合、両親共に強度近視なので、メガネをかけてなかったから近視が進んだのかは判りませんが、メガネをかけて無かったため、輻輳力と調節力が下がっていたのは確かだと思います。

(近視の要因にDNAと環境は多いに関係があります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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