メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
TEL:0778-24-3849
お問い合わせメールフォームはこちら
営業時間/10:00〜20:00
武生店

スタッフブログ

カテゴリー武生店

一部レンズの取り扱い一時停止のお知らせ

武生店

全国ニュースにも流れて、お客様からお問合せもある、弊社の取引先の一部レンズメーカーの対応をお知らせいたします。

 

ニュースにも流れた通り、取引先の一部のレンズメーカーさんが、システム障害が発生して受注できない状態になっています。

 

その会社の正式な発表では、「不正アクセスによりシステム障害」となっているので、サイバー攻撃にあったという事でしょうね・・・・・

 

メガネレンズの国内シェアは1位、世界シェアでも2位・・・・

半導体なども製造している会社なので、長引けば影響は大きいでしょうね。

 

当社が連絡いただいたのが、ニュースになる前の3月30日の土曜日で、これが平日の株取引出来る時間だったら(笑)(そんな度胸はありませんが)

 

当店でも発注済みで入荷が未定になった商品も複数組ありましたが、直ぐに他社のレンズを発注し直して既にお客様に納品済になっていたりして、当店でのそう大きい混乱はありません。

 

ただ、レンズメーカー毎にレンズ設計が微妙に違ったりして、今お使いのメーカー以外のレンズ(特に累進レンズ等)になる場合はお客様の了承の元、他社に振り替えさせていただきます。

(その場合どうしても使いづらい場合は、レンズ生産が再開してから無償で交換させていただきます)

 

現在、受注生産が停止していて発注(代替え)出来ない当店の代表的レンズは、

①紫外線で色の濃度が変化する調光レンズの一部で、そう濃くならない紫外線調光

②レンズコーティングに偏光コーティングを施してある一部の偏光レンズ

 

この上記のレンズをお求めいただく場合は、レンズ生産が開始してからの受注開始になります。

 

色々ご迷惑をおかけするかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします。

 

追記

2024年4月13日の状況では、一部のレンズが発注出来るように改善されてきました!!

 

[コメントする]

石川県知事からのお手紙

現在の石川県の知事は「馳 浩 知事」で、元・オリンピック選手で高校教諭でプロレスラーで国会議員で文部科学大臣だった人!

 

お手紙の内容は、令和6年度の能登半島地震に寄付をしたお礼状です。

 

このブログはちょっとだけ斜めから見た事を書いて読み物としても面白いように書いているつもりなので、賛否は重々承知しております・・・・身内は非の方が多い(汗)

 

お手紙は当然著作物ですね!

(と思っていました)

 

その著作物をSNSで載せてしまうのは著作権の侵害にならないのか?

 

著作権法を調べてみました。

(目的)
第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

 

このお手紙は文化的所産なのか?

お手紙は公表されている文書では無いので引用も出来ない・・・

 

色々調べると著作とは「思想または感情を創作的に表現」した物で・・・・

この文章は、僕にだけ書いた内容では無い(寄付者全員?)のと「誰が書いても同じような内容になって創作的に表現されたものでは無いので「著作物」では無いと判断出来ますね(笑)

(手紙が全て著作にならない訳ではありません著作物の場合が多いです)

(公表権の侵害になる場合もあります)

 

あと、知事の名前も毛筆も、国語の先生だっただけに綺麗な字をお書きになりますね!

この文字も著作権の侵害は???
結論は大丈夫みたいです・・タブン(笑)

 

馳知事も著作権侵害だとは訴えてこないでしょう・・・・

 

僕は寄付した事もブログに上げるような偽善者ですが(汗)

偽善でも、しないよりはした方が絶対マシだと思っている偽善者です(笑)

 

あと、わざわざ経費と手間をかけてお礼状を送って来なくてもとも思いましたが、送られてきてだいぶんホッコリしています(笑)

 

[コメントする]

不同視と近視と内斜位

技術的お話

2年前にメガネを初めて購入いただいたお客様(その時は女子高生)

2年後に来店いただきました。

 

主訴は「メガネが見えにくくなった気がする」

測定データは、今のメガネで両眼で0.6~1.0・・・

2年前に購入いただいたメガネの度数は

RV=S-4.0  1.5ΔOUT

LV=S±0.00 1.5ΔOUT

 

左眼は裸眼でも1.0の視力はあるのですが、利目(キキメ)は右眼で、今のメガネでの視力測定をしてて、利目の右眼で見ていた状態から左眼に切り替わる瞬間が検者の僕でも感じたぐらい。

(雲霧をかけた両眼開放による視力検査の様)

(融像視は出来ております)

 

2年前に初来店いただいた時の視力も左眼は裸眼でも良くて、日常生活は何の問題は無かったハズですが、自分自身で違和感があって常用出来るならメガネを作るけど、常用出来ないのならメガネが勿体ないから作らない方が良いとアドバイスして、ちゃんと高校生のうちは学校でも常用してくれてたそうです。(購入半年後に来店してくれてその時は良好な両眼視でした)

 

それが2年の間に、女子大生になったら・・・・コンタクトレンズを右眼だけに装着して学校に通うようになったのです。

俺も還暦があと数年のオッサンですが、乙女心が全然解らんわけじゃないですよ(汗)

 

逆に高校時代はメガネで良く過ごしてくれたと思います。

(プリズムメガネでのメリットをきっと感じてくれてたはずです)

 

で現在の状況をフルバリ検査でグラフ分析してみました。

当社が開発したアプリです。

グラフ分析するためには全ての項目(フルバリ)が必要ですが、AC/A比だけを出したい場合は、「PD・遠方斜位量・近方斜位量」の3項目、シェアード値を知りたい場合には「斜位量・余力」の2項目の入力だけで計算出来るようになっていますし、斜位量を入力すれば、余力値の参照値が出るようになっている優れもので、このアプリの販売もしています。

 

分析してみた結果、シェアード先生は「遠方6.3のベースアウト、近方2.9のベースアウト」が必要で、パーシバル先生は「遠方4.4のベースアウト、近方3.1のベースアウト」が必要だと言っていますね・・・・

(シェアード先生もパーシバル先生の計算式も理想的になる最低限の数値が出ています)

ただ、この数値は、完全矯正に近い仮の装用値での話で、遠方度数を落とせば必要プリズム量も変化します。

 

もし今回メガネを作るとなると、利目の近視の度数を上げて、プリズム量も上げないといけませんが、コンタクトレンズとの併用は厳しいかも知れません・・・・

(今の度数なら併用も出来ているらしい)

 

幸いに、開散余値は少ないですが、マイナス値ではありません!

 

ここはひとつ、開散力強化のビジョントレーニングを提案してみました。

トレーニングの意味合いは、練習なんですが、今回はムキムキ筋トレぐらい頑張りましょう(笑)

 

一番有名なのは「ブロックストリングス」でのトレーニング

簡単な作りですが、自分自身でどちらの目で見ているか自覚出来る優れもの!

(写真のは、百均の紐と手芸センターで購入した球のを店頭で500円で販売しています)

(当店のは500円で、アマゾンや楽天ではもっとお高いですが、自作すればもっとお安いです)

ブロックストリングスの紐の長さは、外斜位の場合はそれほど長くなくても良いですが、内斜位の場合は長さが必要です。

 

目先の商売だけを考えれば、新しい度数を提案すれば購入してくれたかも知れませんが、

コンタクトレンズの事も悪そうに告白してくれた、乙女心を踏みにじる訳には行けません!

 

もっと加齢して我慢が出来にくくなった時に、相談に来てもらう事にして、コンタクトレンズの度数をもう少し落とすことを提案してだけおきました。

 

あっ不同視の話が抜けましたけど、今回の事例は僕の経験値を上げて更にブログネタにする事でアウトプットが出来たので、今回メガネを販売しませんでしたし、誰もブログを読んでなくても何の問題もありません(汗)

 

こ難しい内容ですが、当店がちょっとでも信頼できるメガネ屋さんだと思った方は、当店の応援よろしくお願いします。

 

応援の方法は!メガネを当店で購入するのも良し、知り合いに当店の宣伝をするのも良し、SNSやグーグルマップでの評価を上げるのも良し、メガネのハートランド頑張ってるな!って思ってもらうだけでも良しです。

[コメントする]

3月20日(水)(祭日)は定休日です。

武生店

当社の決算日が3月20日となっています。
武生店を分社化させて早11年が経ち11年目の決算を迎えます。

 

この11年の間には、最大の危機である疫病パンデミックがありました。

 

当社も何とかその危機を乗り越えて、今季は過去(11年間)最高の売り上げを上げる事が出来ました。

(利益は決算書が仕上がるまではっきりとは分かりません)

(現在全力で棚卸の真っ最中)

(在庫(資産)がムチャクチャ有れば利益は大きくなり在庫(資産)が少なければ利益が少なくなる)

沢山の売り上げを上げる事が出来たのも、当店でメガネを購入してくれたお客様のおかげです!

購入したくなる商材を提供してくれている仕入れ先様にも感謝です。
購入したくなる接客をしてくれているスタッフも感謝しております。

当社に係るすべての方に感謝しております。

引き続き応援よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

[コメントする]

遠近両用のインセット

技術的お話

「遠近両用のインセット」でググッテ見ると2年前の当店のブログが2番目に出てくるほど、マイノリティな話題です・・・

 

人間の目は左右に二つあって、近くを見る時に「寄り目」をする事により、左右の目の間隔が遠方視している時より短くなります。

(僕がこの業界に入った三十数年前は遠方PD(左右の目の幅)と近方のPDを直に物差しで測定するか、遠方からだいたい2㎜ぐらい狭くなるはず・・・だった気がします。

要は、遠くを見る時の目の幅と近くを見る時の目の幅が違うのが問題なので、その幅の違いをしっかり考慮しましょうネが、遠近両用のインセット

 

数字が得意な方なら、ピタゴラスの定理(三平方の定理)で遠方視の目の幅さえ解れば近方視の目の幅も簡単に計算出来ます。

 

例題・遠方視の左右の眼鏡での目の幅(PD)が60㎜の方が40㎝先を見る時のメガネのPDは何㎜になる?(眼鏡は角膜から12㎜離れていて眼球の回旋点は角膜から13㎜内側とする)

(眼鏡作製技能士の国家検定に4択で出るかも知れません)

 

図と計算式にするとこんな感じ

25:388=X: (30-X)

(丁寧に書くと【(12+13):(400-12)= X:(60÷2 - X)】)

X≒1.82

遠方PDからX(1.82)×2を引くと、60-3.64=56.36

で近方PDは56.36㎜が正解

遠近両用レンズインセット量はXの1.82

 

但し遠近両用で遠用度数が無い状態

作業距離400ミリの右の図の片眼PDが30㎜で遠用度数が0の地点の数値も1.8

 

PDが広い方は当然輻輳が沢山必要です。

あと、遠用度数が入ればインセット量も変化して、プラスレンズの場合にはインセットが多く必要で、マイナスレンズの場合はインセットが少なくなりますね・・・

 

計算式は

I=P/(1+(1+/25-R/100)×(L-12))

 

この参考インセット量の計算式は、ドイツRAL-RG915を参考に遠用度数のプリズム効果を考慮して算出している計算式だそうですが・・・・

昔のバイフォーカルレンズ(二重焦点)を作る時の計算式なので、近方の度数を考慮した方が良い気がしますが・・・・・・

 

で・・・・

ガリレオの湯浅教授ばりに色々計算してみました・・・・

俺じゃ無く物理が得意な息子が・・・・

 

僕としては輻輳した幅の度数によるプリズム効果だと思っていたインセット量ですが、度数だけで計算するともっと近視と遠視のインセット量の差がでないといけないはずですが、上の表を見ても「-9.0D」と「+3.0D」のインセット量の差が少ない

確かに輻輳幅に対して光学中心を持ってくれば、度数によるプリズム効果よりも視線の角度によるプリズム効果の方が重要になるのかな・・・

 

となれば、両眼視機能を考えた時に、両眼視機能を考慮した遠用と近用のプリズム度数を変える事もこのインセット量で調整する事も可能になる気がする!!!

 

大変申し訳ありません。

完全に僕が勘違いをしておりました。(上の線で被せた所)

後日追記

そもそもインセットってなぁに?

NIKONレンズの場合

レンズ上部の丸い所が、遠用の度数が入っている所で、そのちょい下の十字の所が眼の中心がくる所で、下方部の長丸の所が近方度数が入ってる所になります。

レンズ袋に印刷されている通り、このレンズの場合、十字の所から真下に12㎜(累進帯長)降りて内側に2.1㎜いったところに近方の度数が入っています。

この2.1㎜がインセットになるのです。

 

で、度数は内側(鼻側)に2.1㎜インセットされていますが、あくまで度数だけであってプリズム度数は考慮されていません。

ムズイでしょ・・・・

遠近両用等の累進レンズって、どのメーカーさんも上の写真の様にマーキングされていて、そのマーキングはレンズの枠入れ加工後に拭き取れるようになっていて、レンズメーターで確認する事はあまりありません。近方の度数はなおさらです。

 

当店の累進レンズの取引量が多い、HOYAさんとNIKONさんに聞いてみました。

インセットについての質問の仕方が悪かったのか、なかなか理解してもらえません。

もしかしたら僕と同じ勘違いをしてるのかなと思いながら聞いても要領を得ません・・・・

で、実際のレンズで確認してもらうと・・・・

確かにそうなっている・・・・

(近方のプラスの度数はアウト方向に、マイナスの度数はイン方向)

で、その方が良い理由は?との質問には・・・・

「当社のレンズ設計は近方プリズムは考慮していない」

との見解で、何故そうなっているかの疑問を晴らしてはくれなくて、もっと詳しい方はいませんかの問いにも・・・・

がHOYAさんの見解でした。

僕がこの業界に入った約40年前にHOYAからバリラックスⅡの後継にV3という設計の累進が出たのですが、その設計は販売価格を抑えるために左右同じ設計にして左右角度を変えてインセットしてた記憶があるのですが、その事を質問しても・・・・・

NIKONさんからはまだ回答はないです。

 

で!上方の打ち消し線で消した部分の間違いが、インセット量で近方のプリズム量は買えられない!!が正解でした。

 

で当社での取引の無いレンズメーカーさんで、累進レンズでの近方のプリズム量を変えれるレンズがあるのですが・・・・

そのホームページを見る限り、それをする事のデメリットも書いてありました。

(メリットを優先するのかデメリットを優先するのかの問題ですね)

 

 

当店ではいろいろ考えてお客様に最適だと思うレンズを勧めさせていただいてます。

(ゆえにプレミアム的価格のレンズの販売実績はほとんど無いのです)

(決してそのレンズが良くないと書いている訳ではないです)

[コメントする]
武生店
TEL:0778-24-3849
お問い合わせメールフォームはこちら
営業時間/10:00〜20:00