メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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スタッフブログ

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多焦点眼内レンズ

技術的お話

高齢者に多い加齢性白内障・・・

 

文字どおり加齢により眼の中の水晶体が白く濁って来る病気で進行すると視力が低下します。

(他にも外傷性白内障や先天性白内障、アトピー性白内障などがあります)

 

日本人の寿命が延びているので、高齢者さん達にとってはある意味当たり前の病気ですが・・・

濁った水晶体を外科手術によって摘出し人工的なレンズを入れれば視力は復活します。

 

普通な白内障手術も保険適応で、最近では日帰りで行っている病院もあってそれほど重大な病気では・・・・

(医療系の記事はコンプラ(薬機法)的に色々気を使いながら書かないといけません)

 

水晶体の代わりに眼の中に入れる、人工的な眼内レンズにも度数があって、その度数を合わすことによって、遠方や近方がメガネ無しで見えるようにも出来ます。

(一般的な単焦点の眼内レンズは、焦点が一つなので、遠方に焦点を合わすのか、近方に焦点を合わすのか、今までの眼鏡を使えるようにするのか事前に医師から色々聞かれると思います)

 

保険適応外の自費治療になりますが、多焦点(遠近両用)の眼内レンズもあります。

(水晶体みたいに眼内レンズ自体の度数を変えれる訳ではありません)

 

基本的に多焦点の眼内レンズを度数が適正で、しっかり使いこなせている場合には眼鏡が不要になり、度付きのメガネを買いにメガネ店に訪れる事は無くなります。

 

今回たまたま当店に来たお客様が、白内障手術で多焦点の眼内レンズを入れているとの事で、当店の新兵器OPDスキャンでスキャンしてみました!!

 

さすがに、自然界にはありえないレンズが入っているので、高次収差の値がでかい!!

角膜分類インデックスも「近視眼矯正手術(99%)」と出てしまいますね((笑)

 

興味深い結果が!

近方の度数と遠方の度数がドーナツ状にしっかり捉えていますね!

この器械は角膜の屈折状態を測るのが主だと思っていたので、遠近人口水晶体で、こんなに奇麗なデーターが取れる事に驚きです!!

 

通常の眼鏡店にある、レフラクトやケラトメーターでは、本人に申告してもらわないと解らないのが、OPDスキャンでは、ここまではっきり判るのには驚きですね!!

 

多焦点の眼内レンズは、上の分布図を見て解る通り、1枚のレンズの中(視野の中)に2つ以上の焦点がある為に、脳で意識してどの焦点を採用するかを感じて見るレンズ・・・

(こんな説明で良いのかしら)

実際に使った事が無いのでうまく説明出来ませんが・・・・

 

ただ、眼内レンズの度数決定には結構な技術がいるように思いますが・・・・

(医療行為でないとの確信があれば外注で受けたい笑)

 

自費治療で、結構高額な手術ですが、もしかしたら今後は増えてくるかも知れません???

 

当店でメガネを購入いただいている方でしたら、メガネの相談には乗れるかも知れませんのでなんなりと・・・

(一番先には眼科専門医師に相談してください)

(当店では医療的な相談は当然出来ません)

(メガネが要らなくなるからやめた方良いとは言いません笑)

 

 

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強プリズム度数の光学中心 パートⅡ

技術的お話

前置きは前のブログで・・・

 

今回の事例は、強プリズム度数の光学中心は・・・

 

左右で、上下プリズム上下4.5Δ 左右16.0ΔIN の強プリズム

 

7年前から遠近両用(中近含む)のプリズムメガネを何本も購入いただいています。

今回近方(パソコン作業)が特に見えにくく感じるようになってきたとの事でご来店いただきました。

何本も購入している度に徐々にプリズム量を調整してきているため、今回測定しても度数やプリズム量は前回と特段変化が無かったので、パソコン作業用専用メガネを提案させていただきました!

 

度数自体はそう強くないのですが、プリズム量が多いためレンズ自体の大きさ(径)が大きく製作すると分厚いレンズに仕上がってしまうので、レンズ径は50㎜とフレームギリギリの大きさで製作しました。

 

眼図

10年前に描いた図を何回もブログで使ってるのですが・・・・

径を小さくした方が薄くなる説明は、この二つのレンズの下に、更に右側ギリギリのところから同じ幅で三つ目の図を描かないと薄くなるのが伝わらないですね(汗)

(たぶんこの図はメガネ自体を小さくした方がレンズが薄くなる説明で描いた感じかな笑)

 

このような強プリズムな度数はレンズの中心をデジタルなレンズメーターで測るのが難しいのです。

(難しいのは、設定では無くてデジタルだと光の屈折が異常値を示してしまうから)

度数の変わるレンズ

↑ここまでひどくはありませんが・・・

そういう場合はアナログなレンズメーターで!!!

 

アナログなレンズメーターで見る場合は、

上下2.25Δ 左右8Δ は三角関数で考えます。

 

直角三角形で、底辺が8 縦が2.25で計算すると、

角度が16度方向に8.3Δが入るのと同じ事となります。

 

で上のレンズメーターの下の目盛りを8.3に合わせて、上の目盛りを16に合わせれば、ずらした光学中心がレンズメーターの中心に来ることとなります。

 

この投影式のアナログなレンズメーターは貴重な骨董品で・・・・

先日来店されたレンズメーカーの営業さんが当店のブログを見て「あのレンズメーターのライトが今はもうどこでも手に入らないんですよ」と言われたので、どんなライトが付いてるのか確認してたら・・・・

ライトは切れていないけど接触が悪くなってかつかなくなりました(汗)

 

時間がある時に、もう一度点検してみます・・・・

 

 

何故デジタル機器とアナログ機器のダブルチェックしたかというと、

左のレンズの中心が、かなり上の方に中心が来てたもので・・・・

 

ダブルチェックした結果これで大丈夫でした!

(特殊な度数のレンズはレンズの真芯に来ない場合があります)

(左右は薄く仕上げる為にずれたらやばかったけど上下方向はフレームの形状に余裕があります)

(真芯に来ていなくてもフレームに切れずに入れば何の問題もありません)

 

当店では、お客様にとって最適なメガネを提供しようと努力しています!!

(そのために状況を色々聞く事も沢山ある事をご了承ください)

 

 

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強プリズム度数の光学中心 パートⅠ

技術的お話

このブログで出てくる「プリズムレンズ」ですが、度数が入ったメガネレンズは全て「プリズムレンズ」とも言えます。

うまく書けませんが・・・

 

一般的にプリズムレンズとは、光が偏進するレンズで当店ではその性質を左右の眼位がちょっとだけ異常な方に利用しています。

 

眼図

プリズム度の記号がΔ(三角)と書くように、↑のようなレンズで、上の図で考えると、下方から入って来た光線は、レンズで基底(左)の方向に曲がります。

図

その性質を利用して、左右の眼位のサポートを行っています。

 

全ての度付きレンズがプリズムレンズでもあるというのは、

眼図

このレンズの基底どうしをくっ付けて、

図

 

 

円錐状にしたのがプラスレンズで、光線が中央に集まります。

そのレンズの頂点が光学中心です。

 

基底の反対どうしをくっ付けて円錐状にしたレンズが、

 

マイナスレンズで、一番薄い部分が光学中心。

 

その光学中心をずらした所の地点が、プリズム度数が発生します。

その状態がコレ↓

眼図

 

その性質を利用して、僕が特許を取得したのが、

これ↑

 

要は度付レンズの中心を外した所はプリズム度数が発生しています!!

(僕の特許はそれを逆手にとって、メガネフレームであえて中心をずらしプリズムを発生させて両眼視不良による眼精疲労を軽減させようという方法論で特許を取得出来ました)

 

 

 

こういう専門性が高い内容は前置きが長くなります・・・

 

本題は・・・

 

次回に書きますね・・・・

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当店オリジナル視力表

武生店

当店でずうっと購入いただいている顧客様ならご存じの視力表!

 

この度デザインを一新いたしました!

 

今までのは下段の普通な視力表に対して、上段のアンティークな雰囲気の視力表にしてみました!

 

かなり長い間同じような視力表だったので、デザインを変えたいなと思っていたけど、視力表って決まってて大きい変化は出来ないと思っていましたが・・・・

 

まだ評判は解りませんが、やってみて色々見えてきたので、次に作り直す時も違うデザインに挑戦したいと思っています!!

 

小さい事ですが、メガネはハートランドで購入して良かったなと思われるように色々頑張っていますので引き続き応援のほうよろしくお願いします。

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映画「おしょりん」

このブログで何回か書いた「おしょりん」

おしょりん クラウドファンディング

業界の方からお願いされた、クラウドファンディングで支援したら・・・

 

 

映画「おしょりん」

↑送られてきた「ムビチケ」↓

 

を利用して行ってきました、眼鏡の聖地(サバエ)の映画館!!

 

金曜日のPM8:00からの上映に行ったのですが、思っていた以上の入場者・・・

 

ここでも、出演者による舞台挨拶があって、その回に行こうと思ったのですが、用事があっていけなかったのですが、その回は前の方から指定席が埋まって行ったみたいですね(笑)

(昨日は通路より前の席は無人でした)

 

11月25日には、生演奏もあるみたいです!

(地元映画おしょりん盛り上がっています!!)

 

 

最初の方の内容で、最近のTVドラマの影響からか、不倫物!?と嫁に聞いたら、即叩かれました(汗)

嫁の感想は「福井の女性は昔からけなげだなぁ」と思ったそう

 

当社の前身も、親父が河和田地区で眼鏡工場を経営していたところから始まっているのですが、

僕の子供の頃(50年前)(この映画背景から70年後)の記憶の中に、

夜目が覚めた時両親がいなくて、家から50m先の工場へ歩いていき、夜なべをしている両親がストーブの上で、みかんを焼いてくれた事を思い出しました・・・・

 

眼鏡業界に限らず、先人が努力して築き上げた事が、現在に繋がっている事を実感でき、ご先祖様に感謝しないといけません!!

 

日本政府(というかマスコミ)は現在の借金を子孫に残さないようにと増税ばっかり言ってるけど、借金を減らすより、こういう資産の方を多く残した方が子孫にとっては良いと思うのですが?

 

 

映画で出てきた文殊山

里山 登山

過去に登った記事↑

ルートが沢山あって、この時間違って遭難しかけたのですが・・・・

あのような滝は・・・・

 

一乗谷の滝とも違うし・・・

と思ってググッテみると、

https://www.fuku-e.com/feature/detail_442.html

五太子の滝でした!

↑ロケ地巡礼も楽しいかも

 

福井の眼鏡産業の礎を築いた「増永眼鏡」さんのメガネ、当店でも取り扱いがあります!!!

(since 1905 で100年以上前の物語)

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