技術的お話
学校再開!!
当店の学区の学校は再開されております。
で、この土日の来店のお客様は、学生さんの割合が増えております。
長~~い休みがあったのだから、その期間に来ても良さそうと思いますが・・・
そうでは無く、学校に行って久々に黒板を見たら・・・・・
黒板が「見えない」事が理由の一つではないでしょうか。
このコロナ禍の中で部活動も出来ない「自宅で過ごす・・・」事により、目も変化がおきています。
上の画像は、遠方を見ている時の光の焦点
光は角膜・水晶体で屈折されて、網膜の中心窩で焦点が合います。
次の図は近くを見ている時の光の焦点
遠方じゃ無く近方に焦点を合わす場合
(この二つの図の違いが解りますでしょうか?)
角膜の屈折力は変わらないので、水晶体を膨らませて屈折力を上げて焦点を網膜の中心窩に合わせます。
コロナ禍の中で、3か月間も家の中にいることが多いと、、、、、
この水晶体を膨らませた状態で、固まってしまう事があるのです・・・
いわゆる「ピントフリーズ」現象!!
頭の中で図を書いてみてください
左側の線を平行にして、水晶体を膨らませたままだと、焦点はどうなると思いますか?
ハイ!正解!!!
最近はやりの擬陽性ならぬ疑近視・・・・
仮性近視と呼ばれてた事もあります。
視力検査をしていると最近の小中高生は、ちょっとでも見えないとすぐに「解りません」と答える子が多いのです。
目を細めずに「もっとギューと見て!」「頑張って見て!」と見させると、ちゃんと見えたりする子もいるのです。
このピントフリーズを解除させるには、フリッパーやビジョントレーニング(眼球運動)雲霧法等をしてしっかり解除させてから測らないと、怖い度数のメガネが仕上がります・・・・・
子供たちに「目悪くならん方がいいよね?」って聞くと
皆が「うん」と言って、真面目におっちゃんのエビデンスを交えた説明を聞いてはくれます。
学校で「ビジョントレーニングちゃんとしてる」って聞くと、
「最近学校休みだったからしてない・・・」
僕のエビデンス入りの説明を理解して、実践してくれたら、当店の学生さんの目は今以上悪くはならないでしょう!!!!!
あれ・・・・
目が悪くならないとメガネが売れない(笑)(笑)(笑)wwwwwwwwwwwwwwwwwww
[コメントする]埃の色=自然な見え方
我が家の洗濯機は、横入れ型の乾燥機付きのまあまあ良いやつを何年か前に買ったのですが・・・
最初の頃は、凄く良いと思っていたのが、何年か経つと構造的に乾燥クズが掃除できないところにたまったりしてて、乾燥入れても生乾き状態になるのです・・・
で、ちょっと前にガス式乾燥機を購入したのですが、家族内で凄く評判が良いのです!!!
機械自体はビックリするほど高くないが、ガズの配管等の工事が必要でちょっとめんどくさいのですが・・・
その、乾燥機にたまる埃の色は「灰色」なんですよね。
で「なんで、ホコリは灰色なの?」
マルちゃん5才(52才)はちゃんと知ってました!!!
繊維のいろんな色が混ざると、グレー(灰色)になるんです!!!
色の三原色は、シアンcyan・マゼンタmagenta・イエローyellowで、基本この三色を混ぜることで様々な色を表現できます、
小学校の時、灰色は白と黒を混ぜて作ってましたが、いろんな色が付いたパレットを洗った色は灰色になったはずです。
タレックスなんかは、その色で特許を取得しています。
カラーの名前が「True View 」直訳すると「本当の見え方」上手なネーミングですね!
このレンズカラーを覚えるのに、藤井フミヤさんの「True Love」から覚えましたが、いまだに伝票にこの色をカタカナでうまく書けません・・・
(試しにTrueとカタカナで書いてみてください・・・・俺だけ!?)
ゆえに「埃の色(グレー)は(=)、いろんな色を干渉しない、自然な見え方」
なんです!!
他にも、コントラストを上げる(レンズ)色とか、明るさを上げる(レンズ)色とかがありますよ!!
個々の網膜や心理的に優れた色とかもあって、いろいろ体験できますので是非是非店頭まで!!!!
[コメントする]プリズムレンズ
コロナ対策で、当店店頭での接客時をマスク必須にしたため、「髭剃らなくても大丈夫じゃね・・・」
と嫁に言ったら、「私、口紅塗らなくなった」と・・・・・
いっそのこと、嫁に髭をのばしてもらおうと思っております!!!
先日、業界人のクロージングサイトで斜視用プリズムレンズの話題になり当店も近々100例を集計してみました。
外22人 内14人 上下39人 上下外19人 上下内5人 斜1人
パーセンテージだと外32% 内16% 上下50% 斜1%
斜視(斜位)には方向があります。
よくこのブログで使いまわししているこの画像は「外斜位」
日本人の多くの方がこのパターン。
機械で作った人体では無いので、若干左右の眼の向きが違っていても、脳と眼筋が無意識(自律神経)で調整してます。
その安静眼位が広すぎる方とか、寄せる力が少ない方が眼精疲労を伴う斜位
5年ほど前、県の助成を受けて約200名のお客さんの眼を調べたら、約20%の方の眼がシェアードの原理からはみ出す結果になりました。
(調べられた自覚は無いかもしれませんが、その時は当店で測定をした全員の方に余力値まで調べるのに協力いただきありがとうございました)
(現在余力検査は必要だなと思う方と希望する方にだけ検査しております)
(余力検査は負荷をかけて筋力量を測る検査で疲れます)
シェアードの基準からはみ出すのは約20%の割合ですが、当店でプリズムレンズを実際に入れている方は当店顧客様の5%のかたです。
(上の100名の集計の期間は聞かないでね。それを書いちゃうと全体の顧客数がわかちゃう(笑)でもそんなに長い期間でもないのよね)
光を屈折を利用したプリズムレンズで眼筋をサポートする方法です。
日本人の圧倒的多くは外斜位と書きました。
外斜位と内斜位のプリズム入れたパーセントは2対1になってますが、これは人間の開散力(目を外側に開く力)が圧倒的に少ないために、プリズムを入れる機会が多くなったためです。(5年前に調べたデーターを引っ張り出して統計すれば全体の割合データーが出るのですが・・・・)
統計を取ってちょっとびっくりしたのが、上下プリズム割合が50%だったこと!!
これも、人間の上下の眼筋の調節力(余力)が少ないための結果かな。
当店のブログでも、このような記事を書いて発信はしているものの、一般消費者の眼に対する認知度は低く、当店で入ているプリズムレンズも、たまたま検眼の中で見つかって、話の中で「あー今までの自覚症状は、そこから来ていたのか・・」と納得してもらっての事。
医療機関でさえ、医療記事や医療広告が厳しく制限されている中、しがない零細眼鏡店が発信できる事って・・・・
先日電話で「調節機能解析ソフト」での検査を希望の福井市在住20代後半男性
他覚検査から自覚検査へ・・・
まあまあの近視&乱視・・・
ただ、20代にしては矯正視力がスート出にくい・・・
わざわざ調べて調節機能の検査に来ての緊張からか・・・
主訴はとにかく疲れる、近くの仕事が出来ない・・
眼科や眼鏡店で相談しても・・・・
現在使用中の眼鏡は近視乱視共にゆるめ・・・
(一般的にゆるい方が近くは楽!?)
度数的にも眼位的(外斜位)にもそう問題が無いのですが、
輻輳力と調節力が20代の年齢を考えるとかなり弱い・・・
ご希望の調節解析ソフトで測ってみると
20代とは思えない調節力・・・右眼の負荷・・・・
で、どうする!?
AC/A比(調節量当たりの輻輳)がLow
遠見眼位(外斜位) のLow
の場合
教科書には、①遠見近見共に輻輳力を高めるビジョントレーニング
②ベースイン処方
となります・・・・
僕が処方したのは、「近くが見にくくて辛い」と言ってるのに、遠方度数を上げる(近視も乱視も)(しっかり輻輳や調節を使うきっかけの為と今の眼鏡が遠方矯正視力が悪すぎる為)
(外斜位の方にただ単に度数だけ落とすと逆に近方視に問題が出る場合があります)
さすがに主訴が近くが辛いとの事なので、度数を上げただけじゃなく、リラックスレンズ(レンズの下方部分だけ度数が弱いレンズ)にベースイン処方
お渡し後、後日フィッテング調整に来られた時の談話
僕いなくて嫁聞き取り・・・
「眼鏡使って見て凄く良くなった・・・」
「親も今までは眉間にしわを寄せて読んでたのが、顔つきが穏やかになったと言われた・・・」
「倍以上の値段を出して買っても価値がある・・・」
20代の子に、ここまで評価してくれると、さすがに超うれしい!!!!
たぶん8割ぐらいの方は普通に見えるだけの眼鏡でも問題はないのでしょうが・・・(それなりに調整矯正された度数が前提)
2割の方、その中でも25%(眼鏡をかけて無い方を入れるともっと増える)ぐらいの方の眼鏡処方は・・・・・・・
本当に難しく・・・・・
あなたのかけているメガネはそれで大丈夫でしょうか・・・・
(今日SNSで不安をあおるマーケティング術みたいなのがあってちょっとあおってみました(;^_^A・・・・
[コメントする]ハナモリ(鼻盛)
日本人と欧米人は顔の骨格が違います。
全体的に欧米人の方が鼻が高く、日本人の方が低い人が多い・・・・
当然、海外(欧米)で流通するメガネは、欧米人の鼻の高さに合わせて鼻のデザインがされています。
過去のラグジュアリーブランド等は、それぞれの国の業者とライセンス契約を交わし、それぞれの国に合わせたデザインで販売してました。
現在は、ブランドのイメージ・価格等を世界中で統一しワールドワイドな展開をする高級ブランドさんが多くなっております。
当然アイウエアーも!!!
(ここではメガネぢゃなく)
現在使用しているシャネルのメガネ(他社購入)にレンズの入れ替えのご注文。
外国人用のハナパットだったのを、その上から貼増しパットを施工してありました(他社施工)
ただ、まだフィッテングが顔に馴染まないとの事で、当社で施工・・・・
この後紙ヤスリ、バフ掛けをするのですが、写真撮り忘れ・・・・
過去のこのブログに同様の記事何回も出てきます・・・
金属アームが付いたハナパットに付け替えます。
これで微妙な調整が可能になります。
バフ掛けまでは同じ工程で、元の外人用の小さいパットから大きいパットに付け替える事も出来ます。↓
写真内のダンボールは、僕が発明した治具・・・・
最初は上のシャネルの時の様に長方形の対角線の角を利用してましたが、鼻パットの左右の位置関係の錯覚が起きかねないので、ダイヤモンド形にバージョンアップいたしました!!!!
更に方眼紙状の目盛りが付くと最高に使い勝手が良くなると思います!!!
誰か製品化してくれないかな・・・・
ただ、ダンボールじゃ売れないと思うから、シリコン系の樹脂で作れば需要が有るような気がしますが・・・・
自店でハナモリしている眼鏡小売店が少ないようなきもします・・・
特許は出願しておりませんので、これを見て製品化しようと思った業者さんはひと声かけていただいて、一個試供品をいただけたらOKです!!
(まあいませんよね)
[コメントする]寝た子が起きた・・・その後
「寝た子を起こすな・・・」の記事
https://heart-land.jp/archives/35003
リンク↑
その記事でメガネの写真を撮り忘れた・・・・・
と書きましたが・・・・
戻って来ました!
慣れずにクレームで帰って来たわけではありません・・・
レンズに金属(磁石)が埋め込まれているのがお解りでしょうか?
一瞬で偏光サングラスになる「ケミストリー」をご注文いただきました。
この眼鏡を常用するようになっていただいたので「かけていた方が良い」との返事が来ることを期待して聞いてみると・・・・
「外している方が楽・・・・」
常時かけて無かった人が、常用するのだから眼鏡を掛けるストレスもありますし、単眼視が両眼視になった事もあります・・・
ただ、僕が説明している事に納得できる見え方だと思っていただいたからか、かけ続けていただいております。
お話していても視線が外れ無くなったし、眼鏡を掛けていた方が、見た目の信頼度が上がります(大変失礼な言い方です)(役者さんも見た目の印象を変える為眼鏡を小道具に使かったりしております)
次の事例は「寝た子をどうする!?」・・・・・
昭和5年生まれ90歳のおじいちゃん・・・・
両眼矯正視力₌0.4 左眼矯正視力₌0.8
両眼で見るよりも、左目だけで見る方が視力が良い例です。
見た目も完全な斜視で、利き目が視力の出にくい右眼・・・
見よう見ようとするたびに身体が左向きになっていき、右眼だけで見ようとします・・・・
年齢と見た目の斜位量を考えても、両眼融像視に挑みようがありません・・・
利き目を(視力の出る)左に変えるのが良いのですが・・・・・
(両眼解放融像検査の場合、両眼融像した状態のまま片眼の視力を落として、落とさない方の度数を調整していく方法)
試しにオクルージョンレンズ(半透明の視力を下げるレンズ)を右眼に入れると途端に見えにくくなる・・・
(ま、当然だよね・・・・)
完全に右を遮蔽すれば、左目で見だすのですが・・・・
(90年間使用してきた脳と眼を、強制的に遮蔽してとっさの時脳がパニックを起こしたら危険)
意識すれば左右同時視も出来るみたいですので、(眼鏡を常用して)二つ見える映像の内良く見える方(左眼)を意識して見るようにして下さいねとアドバイスも・・・・
普通運転免許証の視力の条件は
「両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上 」
このおじいちゃん、視力での運転免許証条件はクリアー出来ると思います。
福井の田舎で生活する為には、車はある程度必須です・・・・
「いつでも免許証返してもいいんよ」と言ってはいましたが・・・・
僕は引導を渡すような事は言えませんでした・・・・ゆっくりゆっくり車を運転して帰って行きました。
皆様も、高齢者運転マーク
を付けている車には、優しくしてね。
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