メガネのサイズを変えちゃいます!
僕が眼鏡業界に入門した頃の眼鏡のサイズは、1デザイン毎に2~3サイズあったような気がします。
レンズの玉形の横の長さが、50㎜52㎜54㎜と2㎜づつ大きくなるのです。
(片側のレンズサイズが2㎜だから全体は約4㎜大きくなる)
顔の大きさによって選択していたのだろうけど、単純なデザインならそれで問題が無いのですが、繊細なデザインなら、全体の雰囲気がサイズ感によって壊れかねません・・・・カモ・・・
その頃は、メガネのデザインも多種多様では無かったからか、サイズ違いも含めて1型でそれなりの数の発注になっていた気がします。
現在は、サイズを増やすよりもカラーバリエーションを増やして製造されている気がしますね。
(うがった見方だと、サイズを増やすよりもカラーを増やした方が製造コストは押さえれる・・カモ・・)
そんなサイズ違いでの製造が少なくなった現在でも、簡単にサイズ変更出来るフレームがあります。

当店でも人気の「シャルマン・ラインアート」のナイロールフレーム
レンズに溝を掘って、テグスで留めるタイプのフレームで、フレームの下方と両耳側のフレームが無いタイプのデザイン。
テグスの長さは自由に出来るので、横幅と縦幅の長さを長く大きくしてあります。
向かって左(右目)のシェープが元々の玉形で、反対側のレンズサイズを大きくしているのがお判りでしょうか?
ラインアートの重心を下方に持ってくる独特の鼻パットの形状だと、大きくした玉形の方が普通に見えてきます。
昔だと、玉形の型板をヤスリでギコギコ削って整えて、レンズシェープを手造りしていたのですが、当店に設置してある最高位のレンズ加工機では、いとも簡単に玉形変更が出来、溝も正確に彫り上げます!!
[コメントする]国家検定証書
今年から始まった「眼鏡製作技能士」1級技能士合格証書が送られてきました。

他の技能士の検定合格証をググッてみたら、どの技能士も同じテンプレートでA3の大きさですね・・・・
(しかも個人情報の生年月日が表記されている)
(もっと時代に合わせてもいいんじゃね)
今までの認定眼鏡士のプレートは、A4サイズで、店頭に置いておいても違和感がそう無かったのですが・・・・・
(上の3枚)

仮に貼ってみましたが、
ちょっとデカくない・・・・
これって、店頭に見えるようにするものじゃないのでしょうね???
現在これが2枚あって、近い将来には4枚になる予定なので、どう考えても4枚も飾るとうっとうしいな・・・・・
今の厚生労働大臣の加藤さん達筆で良かったです!!!
(一生残る書体なので)
仮に貼った技能士の上の特許証の、当時の「特許庁長官」の小宮さんの筆跡があんま好きじゃないのよね(汗)
ちょっとだけ、A4でデザイン性の良いのを勝手に作ろうか考え中・・・・・
(それって公文書偽造になるのかしら)
[コメントする]台風一過・・・
台風が日本列島を横断しています。
当店の入り口の自動ドアに、雨風があたると・・・・
https://heart-land.jp/archives/33475
自動ドアの下から雨漏りがするのです・・・・
店舗改装した時に、その対策として、

入り口の床の材質を変えて、段を作ってそこで塞き止めれるようにしているのですが・・・
念のため

閉店後に、養生テープ(名称が違うかも)で、自動ドアの下を塞いでおくことにしました。
建築屋さんなら、当たり前で凄く便利な道具ですが・・・・
素人は使い方を良く知らなかったため、ここまで張って、ハサミかカッターが必用な事に気が付いて・・・
自動ドアに挟めて、もう一度ハサミを取りに店内へ・・・・

次に張る時は、もう少し上方から張るべきだな・・・・・
重石の代わりに・・・・スコップを使ったのですが・・・飛んでいかないかちょっと不安でしたが・・・・
風雨も大したことなく、養生テープも剥がれる事無く朝を迎えました。
ただ、入り口の床の材質を変えたことにより・・・・

手指の消毒用アルコールが直接かかってしまうと白く変色してしまいます・・・・
(ワックスをかけ直せばいいだけですが)
[コメントする]クロムハーツ純正黒メタルパット付け替え
ワールドワイドなブランド「クロムハーツ」の鼻パットは、世界の顔(鼻)の形状になっていたりします・・・
(商品名の最後に「A」が付いているのは品番はASIA(アジア)のAで、鼻が日本人に合いやすい形状です)
で、平たい顔族でも。鼻の形状をカスタマイズしてかけやすくすることも可能です!!

最初に現在仕様の鼻パットを外します。

溶液がしみ込んでいる部分を、荒いヤスリで削っていきます

順番に細かいヤスリに


100均の#600番のこの紙ヤスリは使いやすいです

その後、バフでピカピカに磨きます!!!
(バフの写真は過去のブログにて)

今回はこのパーツを使用します!!
(この他にも、最初に外したパーツ形状の大きいのや、埋め込み式にする事も可能です)

今回は、今年発売開始された、クロムハーツ純正のメタルの黒パットを使用しました。
金属のアーム部分も凄く弾力があって、かけ心地は劇的に良くなります!!
当店は「クロムハーツ・アイウエアー」の正規販売店ですので、ご安心してお任せ下さい!!
[コメントする]眼鏡講座 乱視編
ウィキペディアによると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B1%E8%A6%96
乱視(らんし)は、目の屈折異常のひとつ。角膜や水晶体が歪んで回転体でなくなる事によって光の屈折がずれ、焦点が合わなくなる。
難しいですね・・・・
眼鏡学ハンドブックによると
『乱視は外界からの1点から発する光線が眼のどこにも正しい像を生じない。近視・遠視では視軸上のどこかに正しく結像する位置が存在するが、乱視では正しい結像ができない。乱視は正乱視と不正乱視に大別される。』(引用)
ムズイ・・・
僕らがよく例えるのが、バレーボールとラクビーボールで・・・
(正乱視の場合)

ニデックさんの検眼器のモニターから拝借
直交する縦と横の屈折が違う状態・・・
「バレーボールは縦と横のカーブが同じで、ラクビーボールは縦と横のカーブが違う」
そのラクビーボールが縦か横か斜めかで、直・倒・斜 乱視
焦点が網膜より前か後か挟んでるかで、近視性・遠視性・混合 乱視となります。
その乱視の度合いの測定方法には、雲霧法とクロスシリンダー方があって、実技試験には必ずでますね。
雲霧法は近視性の単性乱視を球面調整で作って、放射線状の視標を見させて、クッキリ(濃く)見える方向に乱視の軸がある考えで、
クロスシリンダー法は、プラス度数とマイナス度数が同じ円柱レンズを直交に合わせたレンズをクルクル回して測定していく方法で、当店では主にこのクロスシリンダー法で測定しています。
当店で測定した方なら、全員が思い当たると思いますが「1番か2番かどちらの方がくっきり見えますか?」を何回も繰り返しているアレです!!
乱視の説明や、乱視の測定方法は、どんな教科書にも必ず書いてありますが、乱視度数の決定方法はあまり詳しく書いてある教科書はありません。
よく議論されるのが「乱視度数は実際の眼の度数より緩めにした方が良いか?」「乱視の斜乱視の角度はどうした方が良いか?」みたいな問題です。
正解は!!!!!!
「その人とその状況による」で、どんな度数で、どんな状況で、どんな使い方をするのかよくよくヒヤリングしないとベストな度数が出せません・・・・
(最終系は、正確な度数が測定出来ていたなら正確な度数で矯正するのが1番だとは思います)
(最終系には、1発ではたどり着けない場合が多いのです)
(やっぱりかかりつけ眼鏡店は大切ですね)
長々と書きましたが、ここからが本題です(汗)

他覚値と自覚値(#7)がほぼ一緒なミックス(混合)乱視ですね。
しかも網膜に対してプラスマイナスが等分なクロスシリンダー乱視
曲率半径を強主罫線と弱主罫線を見てみると、ほぼ角膜乱視である事が解ります。
(当店のレフラクトは、ケラトも備えているため、表に出ている角膜の曲率半径もはかる事が出来るんです)
ここで問題です?
S+1.00C-2.0AX180 だとして、違和感がないように度数を半分にした場合の度数は?
問題としてあまり良くありませんが、違和感とは今までの見え方と違うので違和感が出るので、今までこの方はどんな度数のメガネをかけていたのか?コンタクトなのか、裸眼だったのか、運転時だけかけていたのかによっても変わってきます・・・
ただ、設問に度数を半分にしてとなっているので、S面を半分にするのか?C面を半分にするのか?
普通はC面に違和感を感じるので、乱視を落とします。
(乱視のズレは脳が補正しているので、レンズで矯正すると今までと違うと脳が感じて違和感が出る場合が多いです)
だめだ・・・・
長々と書いているけど上手に説明出来ません・・・・
ようは等価球面等や残余度数を考慮して考えて・・・
答えはS+0.5C-1.0AX180度なんだけど、答えの数値は平凡で・・・(笑)
まだ、ここまでは余談ですよ・・・・・
このお客様20代女性のかたで、二年前に当店でメガネを購入していただきました。
裸眼視力は、1.0ぐらいあって視力だけ見たらメガネは不必要に思えます。
2年前のオートレフ値は近視性乱視なのですが、丁寧に雲霧をかけて測定していくと遠視がどんどん出てきます・・・・
(よくよく聞くと小さいころにはメガネをかけていたらしい・・・・)
(想像するに遠視の弱視矯正用メガネで成長するにあたって目が大きくなって眼軸が伸びて、視力が良くなりメガネが不要になったのかな。)
(住所も当店からは離れており、あえて当店を選んでもらったのでしょうか?)
相当時間をかけて書いてますが、僕の文書力の無さから上手く説明出来ません・・・
二年間遠視性混合乱視のメガネをかけていただいていたので、本来の眼の度数がしっかり出てきたという事が書きたかったのです。
(人間には調節機能があるために、無意識で調節した状態でしか測れません)
(それで我々眼鏡士は、様々な方法で調節を外そうとしてから測定をするのですが、そんなに簡単ではありません)
(調節を外すのに2年かかったともいえますが、そうではありません)
(予算がいくらでもあるのなら、1か月ごとに度数を変えていくとうまくいく気がします)
2年前に作った度数では、メガネを外して裸眼でいる事もあったと伺っていますが・・・
今回の度数では、かけっぱなしとなって、メガネっこになると思います。
(それでも良いとの確認済み)
乱視やプリズムや遠近両用は、そのメガネを使うユーザーさんの用途に合わせたご理解が特に必要です!!!
(ほとんどのお客様の眼は、それほどややこしくはありません)
(約2割の方がちょっとだけややこしく、その半分1割がややこしく、またその半分5%が凄くややこしい僕の中の割合)
商売としては、そのややこしくない眼の人のていで、商売をしていたら凄く楽なのですが、ややこしい眼の方もしっかり抽出して、快適なメガネを提供できる眼鏡小売店として努力しております。
怖い事に、ややこしい眼の方は、自身の眼がややこしい事の自覚がほとんどありません・・・
[コメントする]