武生店
ブルーカットレンズの影響・・・
4月14日に眼科学会以下6団体が、小児のブルーカット眼鏡に対する慎重意見書が発表されました。
それを受けてマスコミがいろんな報道をしています。
この先は僕の個人的見解で、否定も肯定も批判をするものではありません。
日本には言論の自由があると信じています。
その中に
②小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものです。なかでも十分な太陽光
を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まります*3。ブルーライトカット眼鏡の装
用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません*4。
(詳しくは眼科学会のホームページをご覧ください)
その根拠のページ*3
https://www.dovepress.com/the-role-of-time-exposed-to-outdoor-light-for-myopia-prevalence-and-pr-peer-reviewed-fulltext-article-OPTH
このページをザックリ読んで見ると・・・・
「屋外=太陽光」
僕の読解力が低いのでしょうか???
太陽光を浴びると(屋外で活動すると)近視が抑制されると書いています・・・・
(なぜ屋外にいる事が太陽光だけに結びつくのか?)
僕がこのブログで個人的見解で近視抑制を書いているのは、遠方視(マイナス調節)することによって近視進行の抑制が出来るのではないか!!!
(‘カテゴリー‘技術的お話の中の、水晶体の調節機能とメカニズム三部作を見てください)
屋外=太陽光では無く、
「屋外=遠方視」
とはならないのでしょうか????
太陽光を浴びながら、遠方を見ずにスマホを凝視し続けても近視は抑制されるのでしょうか?
(声明文)ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません
*4。
https://www.aao.org/eye-health/tips-prevention/should-you-be-worried-about-blue-light
根拠となるこのページには、タブレットのブルーライトよりも太陽光の方が完全に多いと当たり前の事が書いてあります。
眼科医師会の一番最初の文に
ブルーライトは可視光線の一部(波長 380~495nm 前後の青色成分)
とありますが・・・・・
ブルーカットレンズ(無色に近いレンズ)は、この周波数の光線を100%カットするレンズではありません。
せいぜいその領域の10%ぐらいをカットするレンズです。
(レンズ自体は400ナノメータ(紫外線領域)ぐらいまではほぼカットしますが、目とレンズの隙間や全体のカット率を考えて)
その周波数の可視光線を大きくカットするためには、濃い色を付ける必要があります。
ちょっと前に流れた「紫外線カットされていないサングラスは、瞳孔が開くから危険!?」
とありましたが、瞳孔が開くほどの濃い色が入ったサングラスで紫外線をバンバン通すレンズが有ったら(持ってこいや)大発明です!!!!
(完全なフェイクニュースです)
過去にこのブログで画像付きで実験しております。
https://heart-land.jp/archives/37386
「劣化したサングラスが紫外線を通す!?」
というフェイクニュースを論破した記事でした。
強い紫外線が眼に対する悪影響がある事は、誰も否定しませんし絶対的事実だと思います。
その紫外線に近いブルーライトをほんのちょっとだけカットするレンズが、小児の近視進行のリスクをそんなに高めるのでしょうか????
ちょっと前にも眼科医師会は「両眼視眼鏡」について同じような声明文をだしていますね・・・
この時期に声明を出すことは・・・・
よっぽどメガネ屋の事が嫌いな方がいるのでしょうか???
弁護士会・医師会・日本教職員組合・福井県眼鏡協会・○○協会・○○協会etc・etc
・・・・
権威のある団体なので・・・・よろしくお願いします!!
(決して否定・避難している訳では無いです)
(内部の声の大きい人の意見が反映しやすいのでは)
このような記事は書かない方が身(僕)のためなんでしょうね(汗)
あくまで個人的見解で・・・・す・・・・
ちなみに当店では、スマホもPCもしない小児のブルーカットレンズ使用率はかなり低いのですが・・・・リコールの流れにでもなったら眼鏡業界は大変です・・・・
レンズメーカーのエビデンスに基づいた見解がほしい・・・
追記・・・
SNSで眼鏡屋さんの意見をチラ見してみると・・・・
「ブルーライトカットレンズは懐疑的だと思ってたんだよ・・・」
との意見が散見されますが・・・
論点は、「ブルーライトカットレンズが、小児の近視進行のリスクが有ると言ってる事」
誰かがそう言ってるからでは、メガネ屋(プロ)の意見ではありません・・・
デマ、同調圧力、フェイスニュース、炎上、袋叩き、差別、ヘイトスピーチ・・・
コロナ禍で加速している気がします・・・・
[コメントする]国税からTEL
当社のCFO(最高財務責任者)が金沢国税局から電話があったとの報告がCEOに!!
ちなみに当社は零細企業で、役員二名株主も二名のいわゆる同族家族経営です。
ま、警察や税務署等、国家権力から連絡が来るとドキドキするのは、心にやましい気持ちがあるからではないと思います・・・・
どうも昨年の国税の納付を1年間猶予していただいたので「ちゃんと払えますか?」の確認電話だったらしいです・・・・
たしか去年このブログにも書いたと思いますが、一昨々年の成績がとある理由から、想定外(営業以外)の利益が出て、コロナ前の中間納税で納めた税金で、コロナ中の本納税の法人税は逆に戻って来たのですが・・・・
(延滞税は凄くはかかるのに、その逆は全然なのは不公平では無いのか?)
(↑修正加筆・・還付加算金がまあまあの金利で加算されていました。めったにない事なので知りませんでしたすみません)
お客様から預かる消費税は、利益に関係なく売り上げ額によって発生するので、赤字であっても発生しちゃいます。
(僕らは1割の利益を出すのに四苦八苦しているのに!!!!)
(コロナ消費対策で1年ぐらい消費税0政策やってほしい!!)
1年間守りに入っていたので、消費税の直接納付額は大きくなります。
(設備投資や経費や商品仕入れにも消費税も同時に払っているので、それが少ないと直接納付額は多くなります)
また猶予してもらってもいずれ納付しないといけないし、溜まれば溜まるほどつらくなるので
しっかり払いました!!
ネットで「ピィ」と簡単に大金が払えてしまいます・・・
去年の分ですが(汗)
来月か再来月には、今年の分を払わないといけません・・・・
ま、消費税は、お客様から預かってるだけなんですが・・・・
(国民の義務らしいですが、企業が集めて企業が計算して企業が納める・・その事務手間賃を考えると結構大変なんです)(国家権力を行使できる方はちゃんとしてね)
[コメントする]強度近視 のメガネを考える!
このブログで紹介している販売実績の例を見ると、
「強度近視」「プリズムメガネ」「不同視メガネ」「ハイカーブサングラス」
等々ちょっと特殊な度数の事を多く取り上げていますが・・・・
当店は特殊な度数のメガネを専門にしている訳では無く、圧倒的に普通の度数のメガネを多く販売してます!!
お店の強み弱みをしっかり考えないと事業計画書をかけない事から、当店の強みを増強して、弱みを少なくしていく努力を続けていく事で、特殊なメガネのノウハウもついて、自信をもって顧客様に提案する事が出来ています。
(普通のメガネだけ売ってる方が楽なのですが、売る方も買う方も満足度は上がりません)
普通の度数の眼ならどこで買っても同じ?
と言ってる訳では無く、普通の度数かどうかは測定してみないと解りません!
100人いたら100通りの眼があって、一つも普通の眼などいないのです!!
(言ってる事が矛盾してます?)
前置きが長くなりましたが、強度度数
度数が強くなれば、フレームを小さくするのが鉄則です・・・
ただたんに小さいメガネにするのは簡単ですが、その中でも、その方のお顔や雰囲気に合わせるのが、一流の眼鏡店です!!
強度でも大きいメガネで作るのはそう難しくは無いのですが、メリット・デメリットを考えて提案しております。
「鶴瓶さん」がかけているメガネと同型「ユニオンアトランテックUA3600」
(当店は正規取扱店です)
次に紹介する例は、高屈折ガラスレンズ(屈折率1.807)
プラスチックレンズの屈折率の最高が上方の東海光学さんの1.76が世界最高なのですが、ガラスレンズを使用すれば屈折率を上げる事は可能です!
僕がこの業界に入った頃は、ガラスレンズにしますか?プラスチックレンズにしますか?
(たぶん50%50%ぐらいの感じ)
マルチコート(多層膜コート)にしますか?単層膜コートにしますか?と聞いていましたが、
現在は特別に指定しなければ、ガラスレンズや単層膜のレンズにはしません。
プトィリEP813(PUTRI)
度数が強いメガネはレンズ加工前のプレフィッテングが特に必要なので・・・
かけごこちを追求した「横田流フィッテング」でしっかりプレフィッテングしています!!
快適に良くみえるレンズ処方を生かすために、フィッティングはとても大事です。
まさに「メガネの命はフィッティング」なのです。
お顔にも100人100通りのお顔で、耳の位置、鼻骨の太さや目の左右バランスお顔形にあわせてかけ心地良く、度数処方を生かせるフィッティングを心がけています。
フィティングをしっかりしているメガネは、顔にかけている時は綺麗なのですが、顔から外してメガネ単体だけ見たら・・・・・
メガネ本来は顔にかけるものだから、外した状態のデザインバランスは重要では無いのですが、最初からかけやすい形にしちゃうと、お店に陳列するメガネの形のバランスが悪くなる・・・
両立できる方法はないのでしょうね・・・
ゆえにメガネのフィッテングは重要です!!
[コメントする]不同視(左右の視力(度数)が大きく違う事
三十数年前、僕が眼鏡学校で習ったのは、左右の度数差を必要以上につけない・・・
その差は2ディオプトリーぐらいが限界である・・・
その一つの根拠に左右像の大きさが違って見えて、融像に支障が出る・・・
その大きさの差が5%・・・
30年前の事なので、間違って覚えているかもしれませんが、当時はあまり考えずにそのオキテを守ってました。
眼鏡店によってはその教えを先輩から引き継いで、今でも実践しているところもあるとかないとか。
人間の脳は、個人差はありますが、良くも悪くも適応してしまうのです。
左右の度数差を付けるメリット・デメリットをよく考えて、その人に快適なメガネを提供する事が眼鏡店(眼鏡士)の役割ではないでしょうか。
今回ご紹介する一例は、
右S-2.0DC-1.25AX90
左S-7.5DC-3.00AX85
左右差等価球面値で、6.4ディオプトリー
この方、眼病等によって後天的に左右差が発生しております。
(右目は無水晶体眼)
不同視眼の一番の問題は、不等像視では無く「周辺視野のプリズム効果」
左右同じような度数なら、左右レンズで相殺してしまうのですが・・・
今回の場合、右側方視をする場合「ベースインプリズム」が起こりますし
左側方視する場合、「ベースアウトプリズム」が発生します。
左右の側方視はまだ脳と目が対応できますが、上下はそうはいきません。
下方は、右目「ベースダウン」が起こり
上方は、右目「ベースアップ」が起こります。
このお方もともと上下プリズムをお持ちなので、下方視は調子が良く、上方視は複視(物が二つ見える)を起こしてしまいます。
球面設計レンズならプリズム効果を計算して、アイポイントを上に上げれば良いのですが・・・
非球面設計レンズなので、最初からプリズムを入れて、アイポイントはしっかり目の高さに合わせます。
決して複雑なプリズム関数の計算が出来ない訳ではありません(笑)
厳密には、自力では計算できませんが、自動計算してくれるアプリが計算してくれます。
東海光学の特注レンズ「ファインエッジ」は、分厚い縁厚部分を面取りでカットし、
その部分に反射防止多層膜コーティングを施すので、左右差の厚みがそれほど気になりません!
当店で眼鏡フレームをトレースして、そのデータをインターネットで工場に送信、そのデータによりレンズ工場でメガネのフレームの形にカットするシステムがあるから出来るワザ!!
どうしても若干大きく仕上がってくるので(小さいのは絶対NG)当店で大きさの微調整をするのですが・・・
流れの癖で、レンズエッジに面取りをしてしまいそうになりますが、エッジ部分は反射防止コーテングが施されているので、面取りはNGなんですね(笑)
こういう特殊事例は稀ですが、どんな度数でも、どんなフレームでも、常に使う人の生活環境や目の状態を考えて、当店では!快適なメガネになるように色々な提案しております!!!
ただ、ユーザーの理解と協力があってこそ、最終的には快適なメガネになる場合もあります。
(人間の脳の良くも悪くもなれちゃう事と凄く関係してます)
昨日のあるお客様に対する説明は良くなかったと大変反省しております(苦笑)
人間には心と頭があって・・・・
正確には、生まれた時から持っている本能と後天的に学んだ脳
心でしっかり理解していただかないと、頭も拒否反応を起こしてしまう事があります(持論)
まだお渡ししていませんが、最終的に使いこなしていただいて快適になれば良いのですが(願)
(この不同視のメガネのお客様の事では無く累進レンズのお客様の事です)
[コメントする]ピントフリーズ現象
このブログは段々理屈ばった、内容になっておりますが・・・
商品の入荷情報とかは、当社公式インスタグラム又はフェイスブックをご覧ください!!
どんなメガネが店頭に並んでるかは、当社公式ホームページの「カタログ」をご覧ください!!
どうも閲覧数等は、僕の屁理屈なブログよりもスタッフがあげてるインスタの方が上みたいですね・・・・・・
ま、それでよいのだ(byバカボンのパパ)・・・・
最近学生さんが多いなと思っていたら・・・
学校は春休みでした!
コロナのせいで季節感があんまりないや・・・
今回は、11歳のピントフリーズ現象!
水晶体のピントフリーズには2種類あると思っていて、
一つは、
近くを見続ける事によっておこる、調節した状態でフリーズしている状態
もう一つは、
無調節状態が長く続く事によって、毛様体(ピント筋)がうまく働かなくなるフリーズ
ちょうど1年前の4月は、学校が長期休みになり、自宅から外出もままならなくなって巣籠りすることにより、遠くを見る事が無くなる・・・
志村けんさんが亡くなったりして、不安が自律神経に悪影響を及ぼしたのか・・・
圧倒的に前者(調節したまま)のピントフリーズが多かったです。
このブログでも水晶体の状態に気を付けて測定してると書いてて、細心の注意の元調節を外したと思ってメガネを作ったはずが・・・コロナ自粛期間外しきれなかった事例が2件ありました・・・・(自宅自粛が子供達の眼に及ぼす影響が凄いな、と思った昨年の4月)
子供の眼を自覚検査をしていたら「ピントフリーズしているな」というのはなんとなく分かるのですが、どっちにどうフリーズしているかはなかなかわかりにくいのです。
今回は・・・・
無調節状態が続いた事により、調節機能が上手に使えなかった例
11歳の男の子
検査時「メガネいつもかけてる?」
男の子「はい」
調節微動測定でも調節が上手に使えていない状態が解ります。
あとでお母さん「メガネいつもかけてないやん・・」
男の子「授業中はいつもかけている・・・」
たしかに僕の聞き方が悪かったかも・・・
装用テストの時、当店から見える村国山でパラグライダーがちょうど飛んでいて・・・
「メガネ外したらパラグライダー全然見え無いでしょ?」
「遠くを見るのが目に良い」とされてますが、ぼーと遠くを見ていても効果は無く、パラグライダーに乗ってる人が、男性か女性かを見分けるぐらいしっかり見てこそ、遠方訓練の効果が出るのです。
(僕がこのブログで書いている近視抑制のマイナス調節が働く一つの条件)
(目を休めたり考え事をするときは、2mくらいをボ~~と見る)
コロナ禍も早1年・・・・
去年の春休みの児童に対する眼の影響はビックリする事が多かったですが・・・
今年の春休みの児童の眼は・・・・普通です!!
そろそろ皆さま気が付いているのでしょうね!!
TVも不安を煽る事をしなければ良いのに・・・
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