国家資格「眼鏡作製技能士」
昨年にも書いていますが・・・
「眼鏡作製技能士」第二回国家試験
眼鏡店の国家資格化が始まって、当店では第一回の認定試験で僕を含めて2名の1級合格者が在籍しています。
第二回目の試験で、更に1名が1級に合格いたしました!!
第一回目合格時の時と厚生労働大臣の名前が変わっていますね・・・
上のリンクにも書いていますが、店頭では、A3からA4に縮小してレプリカを飾っています。このモザイクをかけている個人情報の部分を井上直子さんは、どうするのか見ものですね(笑)
(レプリカなので飾る証書は消しても良いですよ(藁)とここで連絡してみる・・・(笑))
日本の役所の長になると、筆で自分の名前を直筆で書いたものが証状になるので、練習しとかないと今の僕の字じゃこっぱずかしいな・・・・
(俺では役所の長には絶対になれませんが・・・)
加藤勝信さんは達筆だな・・・
眼鏡作製技能士に来年も当店のスタッフに挑戦させますので、引き続き応援よろしくお願いします!!
(努力しやすいように、当店では資格手当をしっかり付けています)
[コメントする]レンズメーカー新製品説明会
ニコンレンズの新製品の説明会が福井市の商工会議所で開催されたので行ってきました!
「2023年の秋ミニセミナー」という題材で全国14会場で開催されてたみたいです。
全国14か所で開催するのに田舎の福井が入っているのは、福井の眼鏡店が熱心なのか、福井地区を担当しているニコンの営業さんが熱心なのかでしょうか??
コロナ禍があったので、対面でするセミナーは4年ぶりぐらいらしいです・・・
参加した当店のスタッフも当店の定休日だったので、「ZOOMでもいいのに・・・」
とすっかり、説明会の様式も大分変わっていきますね・・・
ただ、今回のレンズのセミナーは、眩しさをカットしつつ明るさを補うというレンズなので、実際に体感しながらなので、対面の方が分かりやすいと判断したのでしょうか??
資料等を事前に各店に郵送しておいて、ZOOMでやる方式も出来そうですが、今回の資料(サンプルレンズやカウンターマット等)はそれなりにコストがかかっていると思うので、セミナーに参加するほど熱心な取扱店だけに絞った方が、効果もコストも効果的かも知れません(知らんけど)
当店は複数人で参加したので相当勉強熱心です(笑)
で、このニコンレンズの「シーコートネクスト・リヴィール」の特徴は!
眼に有害な短波長(紫外線等)を効果的にカットしたうえに、明るく感じる「光感度サポートコーテング」を施し、人が明るさを感じやすい555㎚付近を約10%カットしているので、まぶしさ(特に夜間)を低減します。
確かに目にあてて確認してみると、コントラストが上がってクッキリ見えるし、眩しさも軽減されている様に感じます!!
眼に見える可視光線で、最も短波長の410㎚付近もしっかりカットします・・・・
↑この実験、当店のお客様で店頭でUV420のデモを見た事のある方はほとんどいないと思います(笑)
(ブログには書いたことはありますが)
実際販売実績も当店ではほとんどありません・・・
(お客様からの指定があった場合はしっかり販売しています)
言い訳ではありませんが、紫外線の恐怖を煽った売り方に違和感を感じてしまっているためで・・・
確かに可視光線である410㎚付近をカットしているのは凄いと思いますが・・・
当店のレンズは全て、眼に見えない光線(紫外線)である400㎚まではしっかりカットしているのです!!!
紫外線の定義は、100㎚~400㎚となっており、100㎚よりもっと下の短波長はX線となります。
何が言いたいのかと言うと、可視光線のほんのちょっとの部分の違い(400㎚と410㎚)をカットしているのは確かに凄いのですが、デモンストレーションをして不安を煽る販売方法が・・・・
(決して否定している訳ではありません・・と言い訳してみる(笑))
(410㎚は人間の眼に見えて400㎚は眼に見えない)
410㎚カットレンズはほとんど販売実績がありませんが、一時メディア等で叩かれたブルーカットレンズ(450㎚付近をほんのちょっとカットする)はしっかり販売しています。
(詳細は過去のブログで色々見解を書いています)
総合的に見て今回のニコンレンズの「シーコートネクスト・リヴィール」は悪くない!
ブルーカットコート特有の青い反射光が無い
顔色も明るく見える
コントラストが上がり、クッキリ見える
視界も鮮やかになる
眩しさも軽減される
店頭にテストレンズをご用意していますので、実際に体感できますので是非是非!!
[コメントする]多焦点眼内レンズ
高齢者に多い加齢性白内障・・・
文字どおり加齢により眼の中の水晶体が白く濁って来る病気で進行すると視力が低下します。
(他にも外傷性白内障や先天性白内障、アトピー性白内障などがあります)
日本人の寿命が延びているので、高齢者さん達にとってはある意味当たり前の病気ですが・・・
濁った水晶体を外科手術によって摘出し人工的なレンズを入れれば視力は復活します。
普通な白内障手術も保険適応で、最近では日帰りで行っている病院もあってそれほど重大な病気では・・・・
(医療系の記事はコンプラ(薬機法)的に色々気を使いながら書かないといけません)
水晶体の代わりに眼の中に入れる、人工的な眼内レンズにも度数があって、その度数を合わすことによって、遠方や近方がメガネ無しで見えるようにも出来ます。
(一般的な単焦点の眼内レンズは、焦点が一つなので、遠方に焦点を合わすのか、近方に焦点を合わすのか、今までの眼鏡を使えるようにするのか事前に医師から色々聞かれると思います)
保険適応外の自費治療になりますが、多焦点(遠近両用)の眼内レンズもあります。
(水晶体みたいに眼内レンズ自体の度数を変えれる訳ではありません)
基本的に多焦点の眼内レンズを度数が適正で、しっかり使いこなせている場合には眼鏡が不要になり、度付きのメガネを買いにメガネ店に訪れる事は無くなります。
今回たまたま当店に来たお客様が、白内障手術で多焦点の眼内レンズを入れているとの事で、当店の新兵器OPDスキャンでスキャンしてみました!!
さすがに、自然界にはありえないレンズが入っているので、高次収差の値がでかい!!
角膜分類インデックスも「近視眼矯正手術(99%)」と出てしまいますね((笑)
興味深い結果が!
近方の度数と遠方の度数がドーナツ状にしっかり捉えていますね!
この器械は角膜の屈折状態を測るのが主だと思っていたので、遠近人口水晶体で、こんなに奇麗なデーターが取れる事に驚きです!!
通常の眼鏡店にある、レフラクトやケラトメーターでは、本人に申告してもらわないと解らないのが、OPDスキャンでは、ここまではっきり判るのには驚きですね!!
多焦点の眼内レンズは、上の分布図を見て解る通り、1枚のレンズの中(視野の中)に2つ以上の焦点がある為に、脳で意識してどの焦点を採用するかを感じて見るレンズ・・・
(こんな説明で良いのかしら)
実際に使った事が無いのでうまく説明出来ませんが・・・・
ただ、眼内レンズの度数決定には結構な技術がいるように思いますが・・・・
(医療行為でないとの確信があれば外注で受けたい笑)
自費治療で、結構高額な手術ですが、もしかしたら今後は増えてくるかも知れません???
当店でメガネを購入いただいている方でしたら、メガネの相談には乗れるかも知れませんのでなんなりと・・・
(一番先には眼科専門医師に相談してください)
(当店では医療的な相談は当然出来ません)
(メガネが要らなくなるからやめた方良いとは言いません笑)
[コメントする]強プリズム度数の光学中心 パートⅡ
前置きは前のブログで・・・
今回の事例は、強プリズム度数の光学中心は・・・
左右で、上下プリズム上下4.5Δ 左右16.0ΔIN の強プリズム
7年前から遠近両用(中近含む)のプリズムメガネを何本も購入いただいています。
今回近方(パソコン作業)が特に見えにくく感じるようになってきたとの事でご来店いただきました。
何本も購入している度に徐々にプリズム量を調整してきているため、今回測定しても度数やプリズム量は前回と特段変化が無かったので、パソコン作業用専用メガネを提案させていただきました!
度数自体はそう強くないのですが、プリズム量が多いためレンズ自体の大きさ(径)が大きく製作すると分厚いレンズに仕上がってしまうので、レンズ径は50㎜とフレームギリギリの大きさで製作しました。
10年前に描いた図を何回もブログで使ってるのですが・・・・
径を小さくした方が薄くなる説明は、この二つのレンズの下に、更に右側ギリギリのところから同じ幅で三つ目の図を描かないと薄くなるのが伝わらないですね(汗)
(たぶんこの図はメガネ自体を小さくした方がレンズが薄くなる説明で描いた感じかな笑)
このような強プリズムな度数はレンズの中心をデジタルなレンズメーターで測るのが難しいのです。
(難しいのは、設定では無くてデジタルだと光の屈折が異常値を示してしまうから)
度数の変わるレンズ
↑ここまでひどくはありませんが・・・
そういう場合はアナログなレンズメーターで!!!
アナログなレンズメーターで見る場合は、
上下2.25Δ 左右8Δ は三角関数で考えます。
直角三角形で、底辺が8 縦が2.25で計算すると、
角度が16度方向に8.3Δが入るのと同じ事となります。
で上のレンズメーターの下の目盛りを8.3に合わせて、上の目盛りを16に合わせれば、ずらした光学中心がレンズメーターの中心に来ることとなります。
この投影式のアナログなレンズメーターは貴重な骨董品で・・・・
先日来店されたレンズメーカーの営業さんが当店のブログを見て「あのレンズメーターのライトが今はもうどこでも手に入らないんですよ」と言われたので、どんなライトが付いてるのか確認してたら・・・・
ライトは切れていないけど接触が悪くなってかつかなくなりました(汗)
時間がある時に、もう一度点検してみます・・・・
何故デジタル機器とアナログ機器のダブルチェックしたかというと、
左のレンズの中心が、かなり上の方に中心が来てたもので・・・・
ダブルチェックした結果これで大丈夫でした!
(特殊な度数のレンズはレンズの真芯に来ない場合があります)
(左右は薄く仕上げる為にずれたらやばかったけど上下方向はフレームの形状に余裕があります)
(真芯に来ていなくてもフレームに切れずに入れば何の問題もありません)
当店では、お客様にとって最適なメガネを提供しようと努力しています!!
(そのために状況を色々聞く事も沢山ある事をご了承ください)
[コメントする]強プリズム度数の光学中心 パートⅠ
このブログで出てくる「プリズムレンズ」ですが、度数が入ったメガネレンズは全て「プリズムレンズ」とも言えます。
うまく書けませんが・・・
一般的にプリズムレンズとは、光が偏進するレンズで当店ではその性質を左右の眼位がちょっとだけ異常な方に利用しています。
プリズム度の記号がΔ(三角)と書くように、↑のようなレンズで、上の図で考えると、下方から入って来た光線は、レンズで基底(左)の方向に曲がります。
その性質を利用して、左右の眼位のサポートを行っています。
全ての度付きレンズがプリズムレンズでもあるというのは、
このレンズの基底どうしをくっ付けて、
円錐状にしたのがプラスレンズで、光線が中央に集まります。
そのレンズの頂点が光学中心です。
基底の反対どうしをくっ付けて円錐状にしたレンズが、
マイナスレンズで、一番薄い部分が光学中心。
その光学中心をずらした所の地点が、プリズム度数が発生します。
その状態がコレ↓
その性質を利用して、僕が特許を取得したのが、
これ↑
要は度付レンズの中心を外した所はプリズム度数が発生しています!!
(僕の特許はそれを逆手にとって、メガネフレームであえて中心をずらしプリズムを発生させて両眼視不良による眼精疲労を軽減させようという方法論で特許を取得出来ました)
こういう専門性が高い内容は前置きが長くなります・・・
本題は・・・
次回に書きますね・・・・
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