技術的お話
自覚なき自覚症状・・・
ウィキペディアによると、「自覚症状(じかくしょうじょう)とは、病気にかかっている者に感じられる症状であり、生活状況に大きな変化はもたらされていないというのに、痛みや苦しみや倦怠感などを感知するようになり、そこから自身が疾患状況であるということが自覚できるような状態であるときに、その際に感じられる痛みや苦しみなどの症状を指す。」
となっています。
これは、普通の(今までの)状態と違う状態になった時に、自身が感知られる症状・・・
(自覚症状は医療用語なのか???)
(医療用語なら超慎重に書かなくては・・・)
上の図は、外斜位が普通の場合と、大きい場合の図です。
(何回も使いまわした図で、調節では無く調整の方が良い表現かも)
人間の目は、左右に1つづつあり、見る物に向かって左右の目が真っすぐに向かいます。
左右の眼位のズレが大きいか寄せる力が少ないと、下の図のように無理がかかるのですね。
ただ、上の図の方も、下の図の方も両眼視は普通に出来ています。
数十年前に外国のシェアードさんが考えた眼鏡業界では有名な基準に、
(シェアードの基準)正常な両眼視を維持するためには輻輳力・開散力が斜位量の2倍と等しいか、またはそれ以上なければならない」
(シェアードが人名なのか?どこの国なのか?何十年前か?は・ググッても判らない(;’∀’)
上の図は、眼位がズレているけど、合わせる輻輳力がズレの2倍以上ある状態で、下の図は2倍は無いけど合わせられる状態。
(合わせる力よりズレの方が大きいと斜視(複視又は片眼抑制)になります。
計算式もあって、「Δ=2×斜位量ー余力÷3」なんですが・・・・・
このΔ数値はあくまでズレ量の倍に等しい値で、斜位量や余力の測定も簡単ではないのです。
本題は・・・・・
下側の図の方は、無理して調整しているけれど、生まれてからズ~~トその状態で、他人とは比較出来ないので、自覚が無いのです・・・・・
加齢による眼筋力(余力)の低下や、目の周りの筋肉の低下(サギングアイ)による、加齢による自覚症状は出るものの(特に複視)、40台まではそれが当たり前で自覚が無いのが普通です。
当店では、当店でメガネを作る方ほぼ全員の斜位量を測定しています。
で、下の図の状態の方には、説明はしますが・・・・
自覚がないので、深く理解するのはそう簡単ではありません。
特に若い方は、一応自身の眼の状態を簡単に理解だけしてもらっています。
で・・・・・
次にメガネを作りに来られた時に検査して・・・・
同じような数値が出て・・・・
前にもこんな説明しましたかと聞いて・・・・
今回は、アレを試してみます事になり・・・・
出来上がったメガネたちが
たまたま別の方の眼鏡の仕上がりが3つ重なりました・・・・
いわゆる「プリズムレンズ」赤い丸がプリズムΔ度数です。
内斜位の場合はレンズの向きが逆になり、上下斜位の場合は、上下になります。
補正するプリズム量は、矯正度数や調節性輻輳量とも連動してくるので・・・・
独自でこんなアプリを制作しました。
[コメントする]TV番組「それって!?実際どうなの課」
9月7日福井放送11:59PM から放送された「それって!?実際どうなの課」
https://www.ctv.co.jp/dounanoka/article/hddn95hiw2weu8bw.html
バードウオッチングをしたら、視力が回復するのか!?
ちょうど1年前にも、同番組で同じ企画があったのを・・・
https://heart-land.jp/archives/42573
↑このブログで書いていたりしてます↑
結果は!!!!!
!!!!!!!
!!!!!!!!!!
5日間で「0.4」から「1.0」まで回復しました!!!!
メガネ屋的にも、ありえない話では無くて・・・・
動物の身体の機能は、状況によって変化して行く・・・・
その変化が世代も超えるのが進化・・・・
ようは、近くが見やすい眼は近視で、近くばかり見ていると近くが見やすい眼(遠くが見えにくい)眼になって行く傾向にあります。
人類が文字もスマホも無い時代、狩猟を行っていた時代は、近視などほとんど無かったと思います(主観ですが)
調節は自律神経によってコントロールされており、遠方調整は交感神経、近方調整は副交感神経が作用します。
狩猟は、体を活発にする交感神経を使うので、身体の理にもかなっているのです。
当店の眼鏡の度数調整の基本は、網膜より少し前に焦点が合うような度数に調整出来るように心がけています。
(ユーザーの環境や要望・年齢により変えることもあります)
ぐっと遠方調整(マイナス調節)する事で、最高視力が出るのが理想ですし、そのような眼の使い方を意識出来ていれば、近視の進行も抑制できると思っています・
(マイナス調整は個人差や眼の使い方の差があります)
当店の測定器で、他覚的(?)に測れる装置もあります・・・
この横軸の一番最初の「fog」部分・・・
メガネ屋さんや眼科で「オートレフ」で測定した方なら判るとおもいますが「気球がボ~ト、ぼやける」アレ・・・・
ボ~としてくる時に、しっかり見ようと努力しないといけませんが、見れる人と見れない人がいたりします。
当店でメガネを作った学生さんに説明する中で・・・・・
「スマホも勉強も止めて、アフリカでライオンを追いかける生活をすれば視力も悪くならない」
と良く説明してウケを狙いに行くのですが・・・・
学生にはウケは良いのですが、親御さんは苦笑い・・・・
「スマホもゲームも」と言えば親御さんのウケは良くなると思いますが、そこは忖度せずにあえて「勉強」も(笑)
話をTV番組に戻して・・・・・
1年前の記事のリンクを見てもらえば判るのですが・・・・
1年前に0.4⇒0.8に上がったのに・・・・・
今回の実験の前の検査では、0.4だったのです(笑)
この事実で僕が言いたいのは・・・・・・
折角あがった視力が、1年で元に戻った事では無く・・・・・
0.4から悪くなっていなかった事実なのです(笑)
この検証も0.4以下の裸眼視力では、検証出来ず、ベスト視力は0.6~0.8ぐらいがマイナス調整しやすい視力(度数)ではないでしょうか!!
あっ・・・
前回の実験では、0.4⇒0.8 だったのが
今回は、0.4⇒1.0 になったのは!!!!
動く鳥を探すことで、眼球運動が大きくかかわっているような気がします!!!
[コメントする]熱によるレンズコーティングのクラック
まだまだ暑いです・・・
暦の上では8月7日が立秋で、すでに残暑になっていたりして・・・
もう秋なの???
秋分の日が9月23日でそれ以後が秋なの・・・・
ググッてみると、昼と夜が同じ長さになるのが秋分の日で、夏至(昼が一番長い日)と秋分の日のちょうど間が立秋で、立秋からが秋らしい・・・・
で今日はすでに秋!!!
このブログは大変お勉強になりますね!!!!
(当然調べて書く僕のお勉強ですよ)
メガネのレンズ(プラスティック)って何層にもコーティングが施されています。
傷つきにくいハードコーティングや、反射を抑えるためのコーティング等々・・・
反射防止コーティングって、多層膜にコーティングして、コートとコートが反射しまくる事により反射が無くなるんだって・・・・
実験するとそうなんですが・・・・頭の中では理解出来ないよね・・・・
カガミとカガミを合わせると、永遠に鏡の中に反射しあってる感じ(どんな感じ)
その何層にもコーティングする材料が金属だったりガラスだったりするんですね・・・
中のプラスティック素材は熱で膨張してしまうけど、金属コーティングは膨張しない(膨張係数が違う)ので、コーティングがひび割れしてしまうのです。
で冷えるとプラスティックは縮む・・・・
メガネをかけたまま、高温のサウナに入ったり、真夏の車の中にメガネを放置したり、バーベキューや焚火で熱風を浴びたりいたら、一瞬でクラックが入ったりしちゃいます・・・・
たぶん長時間暑い中にいても、ジワーとレンズは膨張していて、そのまま涼しい室内に入ったりしてもクラックが入る場合もあります。
ある程度弾力があるプラスティックだけに強い衝撃や圧力がかかったりしても同様です。
ぱっと見ただけでは判らない場合があるので、動画にしてみました!!
反射の角度によって、よく判る角度と解りにくい角度がある事が解るでしょうか?
これはレンズのキズでは無く、コーティングのクラックです。
眼鏡小売業界もPL法が施行された時は、どのお店も注意事項を色々説明してましたよね・・・
(現在は何割ぐらいのお店がしっかり説明をしているのでしょうか????)
当店では、12ページにわたるカラーの冊子をお付けしています。
(特に初めて購入した子供には口頭による詳しい説明を徹底し直さないといけませんね)
皆様も本当に暑さにはご用心下さいませ。
[コメントする]めがねの国家検定が始まります。
本年、認定眼鏡士が「眼鏡製作技能士」として国家資格として移行します。
国家試験なので、認定眼鏡士は無試験で所得出来る訳では無く、しっかり試験があるのです!!
(試験内容はゼロからの試験ではなく、認定眼鏡士なら当然普通の試験をパス出来る前提で、別の角度からの試験内容ですが・・・・知らんけど)
(その試験が来週に迫ってきました)
過去にこのブログで書いた記憶があるのですが、僕自身は高校卒業後眼鏡専門学校で認定資格を取得したのですが、店長(嫁)は、一般試験からSS級認定眼鏡士を取得しています。
(認定眼鏡士試験は、学科5教科実技3教科の合格が必要の難易度高め)
店長は、僕の指導!?の元、1年目で学科全てと実技2教科をパスして2年目で取得!!
僕も一緒に攻略した経験から、ある小規模眼鏡屋さんのグループ内で非公開で「SS級虎の穴」なる勉強サイトを2018年から運営してたんですが・・・
更新し続けないといけないというプレッシャーからか、半年で挫折(涙)
まあまあ盛り上がっていて、凄く凄く楽しかったのですが・・・・・
更新し続けないといけないプレッシャーがストレスに・・・・
(このブログはお仕事として、売り上げにも貢献していると信じて14年間も書けています)
(最近はブログでは無くて別のSNSなんでしょうが・・・)
そのサイトでは、問題を作ってメンバーに解答をしてもらうシステムなんですが・・・・
その時解ったのですが、問題の作成って、問題を深く理解していないと問題って作れないんだなって(当たり前ですが)
で、折角試験に向けて勉強し直すなら、特例講習会ように問題を作成してみました!!
その時のテンプレが残っていたので!
3年ぶりにそっちのサイトにもアップしてみます((笑)
国家資格を取得するのに、20年以上現場を経験してから受験した(店長)に教えるのと、昨年入社した娘に試験問題を教えるのとは訳が違うので、娘には通信制の眼鏡学校に通わせています。
(受験のみの勉強法と広く深く勉強するのは随分違うのです)
[コメントする]検査予約で「○○を測って下さい」
新規のお客様から「明視域」を測定してください。
と電話予約が入りました。
そこで、当店スタッフに問題を出してみました。
「完全矯正値が-2.0Dの方で、調節力が1.0Dあり、-1.5Dの眼鏡をかけている方の明視域は?」
ま、眼鏡士なら簡単な問題です・・・・・
机上の計算だけなら、完全矯正値も調節力も絶対的な数値なんですが、僕たちが測定するのは、完全矯正値や調節力なんですね!!!!
常に完全調整値も調節力も疑って測定しないと、本当に良いメガネが出来ないのです!!!
予約の日時に来店されたのは20代女性・・・・
(主に明視域を考えながら度数を決定するのは、調節力が低下した老眼世代です)
(上の問題は60歳ぐらいを想定して、遠点2m~66.7㎝近点の明視域です)
他覚検査機(オートレフ)の数値はほぼゼロ値で、裸眼視力も、輻輳、調節近点も良好
(この方の明視域と聞かれれば、無限遠方から眼後まで・・・決して後ろが見える訳ではありません)
後で、何故「明視域を測って?」って聞いたら、誰かのSNSで、眼鏡店に明視域を測ってと聞くとその店の腕前が試せる?みたいな書き込みがあって、良い眼鏡が作れたみたいで・・・
当店も試された訳ですね((笑)
(眼鏡店を試すなら両眼視機能まで考慮した測定が出来ますか?がいいんじゃ!?)
(両眼開放検査だけじゃ弱いよ)
予約までして、当店に来店いただいたのは、目にそれなりの問題があっての事だろうと思い両眼視機能まで検査いたしました。
目の中の眼病等は、医師免許が当然必要で、当店では検査もアドバイスも何も出来ません。
(当店は屈折的な眼鏡の事しか出来ませんし、やりません)
(たまに遠方からメールや電話での視力的相談がありますが、冷たい用ですがコンプライアンス上何もアドバイスする事は出来ません)
他覚検査ではほぼゼロの数値も、丁寧に雲霧をかけて測定すると、+0.5Dぐらいの遠視を検出し・・・
両眼機能検査では、下記の画像の数値
このアプリケーションは、当社が開発したアプリで、後半に動画で説明しますネ。
気になる事は、輻輳余力割合が遠方・近方共に少な目な事と、外斜位量が遠方と近方の差が多い事。
何回も書きますが、試験問題の斜位量や度数は絶対的なものですが、現場で起こってる事は全然違っていていたりします。
たぶんこの方は、もっともっと遠視が潜伏している可能性がこの数値から読み取れます。
遠視を入れて測定すれば、特に遠方斜位量が増える事が予想されて、AC/A比もノーマルに、輻輳余力割合も強い事になります。
完全矯正値が違っていると、斜位量・余力・調節力・等々すべてが変わってしまいます。
この20代女性にご自身の眼の事を簡単に説明して(難しくも説明できない)メガネを作る気があるかを確認後、装用検査に入って最終度数を決定したのですが・・・・
(裸眼でも見る事だけには不自由は無いから)
(普通裸眼視力が遠くも近くも良く目に不安があったら、眼鏡屋じゃ無く眼科に行く)
(ただ、眼科に行っても眼病は無いで終わる気がする)
(決定度数にはそれなりの根拠があって俺的に凄い満足な度数を出したけど)
気に入ったフレームが無かったのか・・・・・
また、出直して来ると言って帰られました(汗)
あるコンテスト用に作ったプレゼン動画です!!!
たぶん両眼視機能検査を導入して実施しているメガネ屋さんは決して多くはないと思います・・・
今後導入したいと考えているメガネ屋さんにとっては、凄い使えるアプリだと思いますが・・・
興味のある眼鏡店さんの問合せをお待ちしております。
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