メガネのハートランド
福井県鯖江市産の眼鏡を販売。認定眼鏡士のいるお店。
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技術的お話

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夢 & 3D(立体視)と深視力

先日、温泉で泊まった時に見た夢・・・

 

視機能を使わず、直接脳で見る夢は、白黒の人もいればカラーの人もいるらしい。

僕の場合は、基本白黒で一部赤色等が入る感じ・・・

 

その夢の中で、誰かがカメラを2台使って別々の画像をモニターに写して見れば立体的に見えるみたいな事をやってる・・・

えっそうだっけ??と夢の中の俺が一生懸命考えている・・・・

夢の中なので、なかなか考えられないのですが、一生懸命考えて、そのモニターを左右眼同時に見て立体的(3D)には見えないという結論に達したところで目が覚めた。

 

まだ寝ていて覚醒していない脳を使ったので、目が覚めてしまって忘れず覚えていたんだろうか。

 

現実に戻って、人間の眼で見て物が立体的に見えているのは主に、右眼と左目が離れた場所にある為、微妙に違う左右の像を脳内で一つにしている事。

 

夢でみたカメラが2台必要まではあっているのですが、右眼は右カメラのモニターだけ左眼は左カメラのモニターだけを見れば立体的に見えるはずです。

(ゴーグル式のVRは眼前に左右別々のモニターが付いています)

 

当店で、立体視が出来ているかどうかの確認には、主に偏光板を利用して立体的に見えているかどうかのテストをします。

 

一番簡単な方法では、

この上のジャミジャミ(福井弁らしい)たぶん標準語では砂嵐を偏光板を通して見れば、あるものが飛び出して見えます。

USJやディスニーランドや映画館の3D画像は、偏光メガネをかけて見るアレと同じ。

(偏光軸を左右で90度ズラす事で、右と左の別々の画像を同時に見せています)

 

この当店のジャミジャミに見えてくるのは、カワイイ画像ですが、僕が小学校で検査で見た画像はリアルなデッカイ蝿の羽を掴めって言われた記憶があります。

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/

ググッテ見たら楽天でも売ってました・・・

結構高い(汗)

 

当店で使用してるのは、立体視出来ていない場合は何も見えないから答える事が出来る事で確認出来ますが、蝿のやつは立体視出来て無くても蝿って解るから羽を掴ませているのね。

 

↑これは近方視の検査で、遠方視にはこんなカワイイ視標もあります。

今は左右眼が同時に違う画像を見ているからダブって見えていますが、偏光板を使えば「一番遠くにいる動物はなあに?」と各動物の距離が違って見えます。

 

眼位は輻輳と調節によって変わるので、近方と遠方とで得意不得意が出ます。

 

昔、テレビのメーカーさんがしきりに3DTVを売り出してましたが、あれはどうなったんでしょうか?

昔はハイビジョン今は4Kとか8Kとかの解像度で売り出していますが、科学の進歩は目覚ましい物がありますね。

 

基本的に立体視は左右眼の視差で見ているのですが、

(それ以外の要素もあります)

大型トラックやタクシー等の2種免許には、距離感(=立体視)が大変重要で、必須のテストがあるのです。

深視力テストで、三本の棒が平行になった時が判らないと、大型や2種の運転免許が貰えません。

(普通免許は必須ではありません)

 

当店には上の機械が常備されていますので、直ぐに深視力のテストする事が可能です。

 

 

何らかの原因で両眼視機能が上手く機能してない場合は、深視力テストに合格する事は困難になります。

当店は、視力や眼位等に関しては、色々なノウハウを持っていますので、お困りの方は一度相談にご来店ください!!

(あくまで当店は眼鏡小売り店なので、色々忖度してくださいね)

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お盆帰省

お客様紹介

当店の定休日は水曜日です。

 

当店も、何年か前までは大手量販店のメガネ屋さんと同じく、年中無休をうたっていましたが、代替わりして、水曜日を定休日に固定しました。

 

定休日を作る事は、週1でも7日に一回売り上げゼロの日を作る訳で、商売的に恐怖でしたが、定休日無しで交代で休むにしてもスタッフのパフォーマンスとモチベーションの低下を考えると定休日を作って正解だったと思っています。

 

ただ、日本の休日は土日が主で、イベント事も土日に限っていて、水曜日が重なる事って、お盆とゴールデンウイークぐらいしかないのです・・・・

(お正月はお休みします)

 

で、今年の8月16日の水曜日に開催される「敦賀の花火大会」にお泊りで出かける予定をしていたのですが・・・・・

「台風のバカヤロ—-」

 

 

そんなお盆の連休ですが、たくさんの方が帰省したついでにメガネを作りに来店いただいています!!(本当にありがとうございます!)

 

そこで帰省してくる若者に一言!!

 

メガネってそこそこお高いので、里帰りしたついでに親に「メガネ作りたいんだけど!」の一言を(笑)

洋服を親と一緒に買いに行っても、好みが合わないと思うし・・・

家電もちょっと違う気がするし・・・

趣味の物もチャチャが入りそうだし・・・・

 

メガネが一番良い気がする!!!

 

似合い具合も見るのに、顔を見合わせてもそう恥ずかしくないから!!

 

 

お盆に帰省してきたお客様(20歳代女子)、

他覚検査値と自覚検査値の値が大分違う例

特に左目

AR値(他覚値)

S-3.0C-1.25AX100

#7(自覚値)

S-1.5C-2.0AX105

(近視(球面)が半分に乱視が倍に)

 

最近のAR(他覚の機械)の精度は良くて、こんなに値が違うのはそう多くは無いのですが。

他店購入の現在のメガネは、S-2.5C-0.5AX110と他覚値に近い・・・

 

他覚値は機械任せで測定者による誤差は少ないのですが、自覚値は測定者の腕の違いが出たりします・・・

当店の場合は主にクロスシリンダー法で乱視の角度と度数を出していくのですが、検者と被験者の息が合わないと、導いた度数が最高視力では無い場合があるので注意が必要です。

 

視力自体もしっかり、上記の自覚値が最高視力だと確認したうえで、もう一度AR(他覚)検査をします。

当店の他覚機は上位機種で、自動で角膜頂点に焦点を合わす機能が付いているので、その機能をオフにして、角膜頂点以外で試してみます。

その結果が・・・

測った順番がバラバラなので、こう表記されてしまったのですが、瞳孔の上方の部分の乱視は低く、下方の部分が乱視が高い。

 

こうして、当店では、いろんな角度からの測定値をみて、最終的なメガネの度数を決定しています。

 

見えるだけの度数なら難しくはないのですが、快適に見える度数は結構難しかったりします。

 

 

 

 

追記、

上のデータを見て角膜乱CYL〉の値が少ない事に気が付いて、お渡しの時にもう一度他覚検査をさせていただきました。左眼のみ

左から順に、①瞳孔の下方②上方③もう一度下方④鼻側⑤耳側、を三回づつ

やはり角膜乱視は安定している・・・

 

このデーターから読み解くと・・・・

眼鏡作製技能士の国家試験で出てくる「ジャバルの式」

全乱視=1.25×角膜乱視+(−0.50D AX90°)

は・・・どうなんだ(笑)

 

角膜乱視が安定しているという事は、角膜以外の乱視が安定していないとも考えられる。

調節した状態(近方視)の度数も測定しないといけないのか・・・

(20代で近用・遠用の使い分けも考えられないし、たぶん自覚値はそう変わらない気がする)

 

早くOPDスキャン入ってこないかな!!

 

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国家資格 リカレント教育セミナー

お客様紹介

テックノロジーの発達で、自宅や会社で講習を受けれる時代になりました。

 

先日書いたレイバンのエキスパート講習もインターネットを利用した講習会で、今回の国家認定「眼鏡作製技能士」のリカレント講習もインターネットで動画を見て、問題に答えて及第点を出せればポイントが付くシステム。

 

既に録画したのを見る講習よりも、ライブで感じる講習の方が何倍も良い気がするのはそうなんでしょうね・・・・

(講師の技量もあると思いますが)

音楽のライブも録画をTV画面で見ても盛り上がれないですよね・・・・

(もしかしたら大勢で見れば盛り上がれるのか?)

 

今回、その講習は、【(引用)第一回のセミナーは、レンズメーカー4社にご協力いただき、「難易度の高い厄介な累進屈折力レンズのクレーム実例と対処例」を、各社の講師の方よりご説明いただきます。(引用終わり】となっていて、レンズメーカーさんに丸投げ!?した内容になっています。

 

その中のニコンの講習動画は、遠近両用だけでは無く中近両用設計を上手に提案出来れば、問題が解決する場合があるみたいな事を数値を交えて解説してくれているのです、

 

ちょっと前に、HOYAさんが当店の累進レンズ(遠近両用等)の販売実績をグラフに纏めてくれていた2022年2月~9月までの実績(細かい実績数値はぼかしました)

縦項目がスタイル(設計)違いと加入度(年齢)、横の項目が遠用度数です。

 

当店だけの数値を見てもピンとこないので、他社を含めたと思われる全体の実績表も同封されていて比較できるようにしてくれていました。(以前に解説してくれたけれどあまり覚えていない)

 

全体と思われる数値は、当社データでは無いので載せませんが、重要なのはボカしていない上の「スタイル構成比」

コッソリ当店の累進レンズの販売実績データを公開してみます!!!

 

サンプル数は十分なんで、年間数と相違はないと思います。

Field(水色)  が遠近両用

City(深緑)  が遠近と中近の間のレンズ

Room(黄色) が中近両用レンズ

Desk(赤色) が近々両用れんず

Assist(黄緑)  がアシストレンズ(主に遠近前の世代に販売)

 

どんな割合が正解というのは無いと思いますが、一般的と思われる数値より、ばらけていて、Fieldの割合が少ないのです。(一般的な資料はFieldが約80%)

(当店の方が低加入度の割合も高い)

(遠近両用と中近両用の設計ごとに使用メーカーを分けている場合は1社だけのデーターでは解りません)

 

当店のこのデーターを贔屓目にみて読み取れるのは、お客様の使用状況や要望をしっかりヒヤリングして、その状況に一番適してると思うレンズ設計を提案販売出来ている!!!

とうぬぼれています(笑)

 

テクノロジーの発達で、一定の型を使用してレンズ製作する時代から、フリーフォームで個別にレンズ製作出来る時代になっています(試験に出るところ)

 

お客様の見え方の要望に合わせた「レンズスタイル(設計)」「度数」が重要で、価格が高いレンズほど測り方や度数が重要です。

 

高額なレンズでも選択が間違えば、安いレンズよりも満足度が落ちるので、レンズメーカーは小売店の技量を上げるのが重要なんですね。

 

総括すると、当店はお客様の要望に応じた累進レンズを提案販売出来るので、出来たら当店で買ってね!!!

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クロムハーツのデモレンズ

技術的お話

当店はクロムハーツ・アイウエアーの正規販売店です。

 

クロムハーツに限らず、店頭に並んでいるメガネフレームには、ほぼ総てのメガネに「デモレンズ」と呼ばれる仮のレンズが入っています。

メガネのレンズが入っている雰囲気を出すためと、メガネフレームの変形等を防止する目的だと認識しています。

 

普通メガネフレームに入っているデモレンズは、度付きレンズを入れる際に外して産廃として廃棄しています。

 

ただ、クロムハーツ・アイウエアーだけは、有名人等がレンズにロゴが入ったままかけたりしていたりするので、廃棄しないでお付けいたしています。

 

このロゴの付いたでもレンズ

 

よくUVカットが入っていないレンズは、眼を痛めるなどとささやかれているので、クロムハーツのデモレンズのUV透過率を調べてみました!

 

下のデモレンズに焦点を合わせたので、ディスプレイとの露出が合ってませんが、UV透過率が1%(UVカット率99%)としっかりUVカットレンズがデモレンズになっています。

 

因みに、クロムハーツのツーポイント(フチなし)フレームは、

マルチコート(反射防止多層膜)が付いたUVカットレンズが装着されてます。

クロスのロゴは、レーザー刻印!!

 

同じようにレーザー刻印が入っている「トムフォード」は!

最近のレーザー刻印デモレンズ、UVカット率82%

従来のシルク印刷タイプが、UVカット率67%

 

まあデモレンズのまま、ダテメガネとして使用する方はほとんどいないと思いますが・・・

 

どんなデモレンズでもUVカット率は50%以上ありそうなので、裸眼でUV被爆するよりもマシと言えるのではないでしょうか((笑)

 

 

数年前にTV等で、UVカットしてない濃い色のサングラスは、瞳孔が開いて超危険との報道がされていましたが・・・・・

全くのデマ報道で!!!!!

「瞳孔が開くほどの濃いレンズで、UV(紫外線)を通すレンズがあったら、大発明!!です」

 

ダイオキシンや、マイクロプラスチックもそのたぐい・・・・・

僕が子供の頃聞いてた「石油が枯渇するのが後40年後」

(そろそろその40年が来てるのか)

 

もしかしたらコロナワクチンも、カーボンニュートラル(地球温暖化)もそのたぐいなのか(汗)

あ、近視抑制にブルー光線が有効だと言っていた学会もあったな(笑)

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両眼視(プリズム)メガネ

技術的お話

専門的内容です。

自分のアウトプットと当社スタッフ用に・・・・

 

まずは、出来上がったメガネのレンズのデーター

左右合計で7Δの上下プリズムと、2.5Δのベースアウト(内斜位)のプリズムを入れています。

 

度数は右眼に単性遠視の乱視、左眼は単性近視の乱視 で遠近両用レンズで、

遠方度数は左右共にそう強く無く、裸眼視力もそれほど悪くは無いです。

この両眼視を考慮した度数のメガネを、まったく初めてかけるのは、無理がある度数ですね!

 

何年何年もかけて、徐々に度数を変えて行った最終形の度数になった気がします。

 

何年も何年もかけて度数を変えたと書いてますが、初めはあえてゆるい度数にした訳では無く、調整力(余力)等が加齢と共に変化したりして、その時その時に一番適した度数と思われる度数を提案していった結果だと思います。

 

HOYAのレンズ袋に「HELP」の文字があるのは、この両面複合設計の遠近両用レンズをフレームに応じた最適な設計になるように、フレームの形をデーターでHOYAに送るとそのフレームの形で度数設計したうえで、レンズも削ってくれるのですが・・・・

どうしても若干大きく削ってくるのです。

(フレームより小さく削るとレンズが外れてしまいます)

 

HOYAから来たそのままフレームに入るのですが、特殊なフイルターを通してレンズを見ると、通常では見えない歪が見えている状態が↓コレ

このままでも、度数は出ていて視力も出るのですが・・・・

敏感な方なら、酔ったり、敏感でなくても眼精疲労の原因になってしまいます・・・・

 

で、レンズを小さく削って行くのですが、既に削ってあるレンズを当店の機械で削る事は不可能で、フリーハンドで削って行きます。

 

今回はΔが入ったレンズで、厚い所と薄い所が一枚のレンズにあり、しかも多角形のレンズシェープになっています。

 

機械で型通り削る場合は型の通り削れるのですが、フリーハンドで削る場合は、薄い所はより削れやすく角も無くなりやすいので細心の注意が必要です・・・・

 

今回の難易度はそう高くないのですが

(前回書いた記事は。元の形(シェープ)を変えたので難しい)

(今回は全体を均等に数ミクロンづつ削るだけ)

チョット削っては、ネジを締めてフレームに入れて歪を確認を繰り返す作業が、時間がかかるのです。

 

 

出来上がりがコレ↑

 

歪も消えて、レンズの角も綺麗に仕上がっています!!

 

 

当店では、眼に見えないところまで手を抜かず、快適なメガネを届けられるよう努力してますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします!!!

 

 

記事はレンズを削り終えた段階で書いててお店のスタッフが先ほどお渡ししたのですが、かけた瞬間調子が良いとの評価をいただきました!!

(前回のメガネと今回のメガネは全体に度数の変え方が大きかったので多少不安だったためお渡し確認後のアップとなりました)

(両眼視プリズムメガネの記事を色々書いていますがそう簡単では無くユーザー様の理解が必要です)

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